懐かしのマカロニほうれん荘と漫画家の実情を知る
先日古本屋でマカロニほうれん荘を見つけて買ってきた。
子供時代大好きで爆笑しながら読んだ記憶があるが、いつのまにかきんどーさんより自分が年上になっていてショックだったのはさておき、
しかしそんな年になっても変わらずに爆笑した。
改めて思ったが絵が繊細で綺麗。
テンポが良くて面白くて、
すごい漫画だと思った。
そんな作者の鴨川つばめ氏の現在が気になり、
ネットを見ていたら、、、
これまで全く知らなかったことが書いてあり
結構ショックを受けた。
当時大ヒット作にも関わらず若手の作品故、原稿料を低いままに抑えると言う編集部の方針で経済的に困窮していたそうだ。
冬は暖房が無い部屋であかぎれで膨らんだ手で漫画を描いていたり、
その後様々なプレッシャーや過労などが進み体調不良になるも連載終了の希望をきいてもらえず、最後は原稿をサインペンで雑に入稿するなどの手段にでてようやく終了にこぎつけたそうだ。
最終話の9巻は確かに風景とかおおざっぱな感じに変わってしまっていた。
読みながらどれだけ辛かったのだろうと気の毒に思ってしまった。
有名漫画家は他にも過労死など過酷な状況に陥る方が少なくないらしい。
新潟出身の小林まこと氏について色々見ていた時に、タフネス大地の作者も命を落としていたことを知りこれにもすごく驚いた。
あれだけ世の人々を楽しませた作者達がそんな目にあっていいのだろうか。
関わる人達は搾取してなぜ大切にしなかったのだろうか。
心身を犠牲にしていい作品を作った方々には、正当な対価が沢山支払われなければおかしいよ。
あの世に行ったとしても沢山の人を楽しませた徳が積まれて、沢山報われてほしいと思った。
今回数冊古本屋で買ったけど、最終巻を含む残りは改めて新書を購入した。
微々たるものにしかならないけど、作者の方に少しでも印税が行ってほしい。
とにかくマカロニほうれん荘をまた読めて嬉しかったんだ。
笑えないことが多々ある日々の中で、一時でも声出して笑えたって感謝しかない。
本当に、いい作品をありがとうございました。