少し怒った話が、反対に長文…【日々のこと】
昨日の水漏れ再発で担当者と話す。上の階の修繕工事はまだでした。そして昨日その日がたまたま工事日だったとのこと。20日以上も工事が行われないのであれば、その旨一言連絡が欲しかった。でも、グッと堪える。20日以上が長いかそれなりかは個人の感覚だと怒りを自重。私、クレームするのが嫌いなんです。
自分がお客様の立場になった時、努めて穏やかに寛容にとしているつもりです。逆の立場の場合が多いので、お客様には解らない事情や都合があることは痛いほど知ってる。だから自分の許容を少し超えてでも店側・業者側を優先しています。そもそも怒ることに慣れてませんし、こんな具合で慣れもしません。本気で怒ったのは唯一一度。これがまた嫌な思い出になりました。
職種にて色々な専門機械を扱うと思いますが、私の仕事にもあります。その機械の消耗部品が経年で壊れた。当然交換となるのですが、まずはコールセンターに連絡して業者からの折り返しがあり日時を打ち合わせて後日交換と、そういう段取りになります。待ちに待った後日の昼過ぎ、現れた作業員は30代くらいのゆっくりした人。慎重な交換作業と思いたいのですが素人目にもたどたどしく何か同じことを繰り返している。物の置き方も乱雑でネジひとつ探す有り様。不安に感じつつも試運転は問題なく終了。夕方まで掛かりはしましたが、缶コーヒーを渡して労い帰ってもらいました。
ところがです。連続運転した途端に不具合が起きた。私が悪いのかもしれないと何度か試すが明らかに不調。機械の動き自体がおかしくなっています。すぐに先ほどの業者にと思いますが連絡先を知らされていない。コールセンターを通す決まりなんです。時刻は17:40。電話を掛けるも敢え無く終業メッセージ。「17:30〆切は早過ぎない…」と嘆きつつ、納期遅れの連絡を一度しているお客様に更に遅れる謝罪の連絡をする。「大丈夫だよ!」「はぁー…」「何とかしろよ。」反応は様々にてそれぞれの着地点を探ります。
疲れ果てつつ翌朝一、コールセンターに連絡。事情を説明して折り返しを待ちます。昼前になってようやく電話が鳴る。事情を聞いてないようで再度説明。おそらくそちらの交換作業で不具合が起きてる、早急に直して欲しい。慌てつつも未だ穏やかに話していたんです。若干面倒臭そうに相槌をする相手であっても。でも、次の彼の発言で我慢の糸が切れてしまった。
「急ぎと言われてもー、12時から1時までは昼休憩なんすよー。」
とうとう怒ってしまった。心の底から怒りが沸き溢れてしまった。そもそも13時を1時と言う奴が嫌いなほどに私は細かいんです。そんな私が細かいことなど気にせずに声を荒げました。
「オイッ、ウォイッ、お前聞いてたんか?今までの説明をちゃんと聞いてたんか、コラァ!それでも休憩とるってぬかしてんのか?んオォンッ!」
さすがの大急変だったので彼もびっくりしたようです。また相手によって態度を変える人だったようで急に向こうも丁重に変わる。怒り慣れしていない私はその後の会話をよく覚えていません。ただ1時間は掛かってしまうと言う彼に「30分で来い、5分と待てん!何でもいいからすっ飛ばして来い!あと昨日の奴は絶対寄越すな!お前んとこで一番優秀な奴を連れて来い!」と言ったことだけを覚えています。お恥ずかしい限りですが輩です。私が一番苦手な輩になっていました…
45分後に二人現れる。一人は菓子折りを持った背広組。もう一人が作業服。一番優秀かは知りませんが50代の大ベテランには見えました。「菓子折りも修理の出来ぇへん奴も要らんから、30分で来んかいっ!」と言いたかったですが怒りはすでに冷めています。というか初めて怒り狂ったことにドキドキだけ継続中の小心者の私。大ベテランは作業が丁寧で機械も無事に直りました。やっぱり缶コーヒーを渡す私。
でも嫌な思い出です。そして嫌な教訓です。
優しく穏やかに事を告げても親切丁寧に応対してもらえない場合がある。むしろ声を荒げて理不尽なことを言った方が必ず丁重に扱ってもらえてしまう。自省してみれば私も確かにそういうところがある。全顧客様に対して丁重な応対を心掛けているつもりでも、荒い気質の方ほど繊細になり無理も聞いている気がする。寛容な方にばかりしわ寄せで甘えていたりもします。
本来、逆なのにねと思ってしまう…
だから、輩が増えるんだとも思ってしまう…
応対が皆反対ですよと、世に反対したいです。