【不妊と仕事】vol.2 "授かるまでの3年間"part2
第一章〜第三章はこちら:
第四章:恐怖のラミナリア
平日に通院するにあたって仕事を休むことも増えていて、不妊治療のことを会社に伝えていなかったので、遅れをとった分休日返上で働いていた。薬の副作用もあり、気持ち悪い日も多かった。
今までかかった費用と、これからかかる費用を考えるとお金を使って遊んでリフレッシュするような気持ちにもなれず、気持ちが不安定になっていた。
それでも子宮内ポリープ手術の日取りが決まってから、原因がわかったことをポジティブに捉えて、その日をめどに頑張っていた。
いよいよ手術の前日、前処置があるから病院へ来るように言われ、そこで始めて「ラミナリア」を入れることを知る・・
「ラミナリア」とは、海草の根を削り、乾燥させて作った木の枝状のも
ので、子宮頚管内に挿入して放置することで、水分を吸収し徐々に膨らみ、頚管を開かせるものである。
前処置があるとは聞いていたけど、「ラミナリア」だとは聞いていなかった私は事前によく調べていなかったこともあり、これまた余裕をかまして施術台へ。
「ちょっとだけ痛いですよ」先生が挿入した瞬間、子宮に針を刺されたような鋭い痛みが!痛みには強いと思っていたので、驚きのあまり笑いながら「結構痛いですね」と伝えたら、「でも余裕そうですよ!」と言われてしまった。本当に痛かったのに強がりが出た。
だが、ここからが本当の地獄。入れた後数時間かなり子宮の鈍痛が強く、電車で通院していた私は帰宅するのに一苦労。変な歩き方で痛みを抑えてゆっくり帰宅。誰かに送り迎えを頼むべきだったと大後悔。
帰宅してからもひたすら子宮の痛みが強く、夜にオンラインで会議を入れていたのが地獄だった…。前処置の日からちゃんとお休みをとっておくことをおすすめする…..。
その日の夜は痛みでほぼ眠れなかった….
第五章:子宮ポリープ切除 手術当日
当日はやっぱり少し緊張したけど、夫に送迎もお願いし、仕事もお休みして挑んだのでリラックスした状態で手術を受けれたと思う。
手術台に上がって麻酔を打つ直前までは少し恐怖感があったけど、
気づいたら術後でベッドにオムツをはいて横たわってましたとさ。
若干気持ち悪さや子宮の痛みはあったけど、前日のラミナリア処置後に比べたら全然余裕。もちろんその日は安静にして過ごした。
その後、術後の経過を見るために1ヶ月は治療はお休み。
経過も特に問題なかったので一安心だった。
第六章:治療再開
先生からは原因の一つかもしれないポリープを切除したのだから、
タイミングや人工で様子を見ようと提案された。
ただ、すでに不妊治療を始めてかなり時間が経過していることで、
仕事との両立もかなり限界がきていたので、また振り出しに戻る気がして
モヤモヤしていた。
休んで溜まった仕事は土日返上で仕事していたし、
決まっていた会議やイベントに出れないことも多く、
治療のことを知らないメンバーへの申し訳なさもストレスだった。
正直、そろそろ決めたいと思っていた。
先生に焦っていることを伝えて、とりあえず人工授精を1,2回やってみて
ダメなら体外に進みたいと思っていた。
その後人工授精を2回ほど実施してもダメだったので、先生にそろそろ体外に
進みたい旨を伝えたところ、
前回の先生と違う方だったからか、まだ2回だから、あと数回は人工をやりましょうと言われた。
そこでモヤモヤが爆発した。
「前回も前々回も、というか転院した初日にもお伝えしていますが、仕事との両立もあり、時間に限りがある中で、体外に進みたいと何度もお願いしています。その希望は共有されていないのでしょうか。体外に進まない方が良い理由が具体的にあるのなら教えてください。」
泣きそうになりながら必死で伝えると、
先生もそこまで希望が強い状況だと知らなかったと謝罪され、
体外で頑張りましょう!とそう言ってくれた。
もちろん先生は身体のことを思ってプランを提案してくれているけど、治療の舵を取るのは自分じゃないと、結局後悔すると思う。
自分がどういう治療を希望しているかをきちんと伝えることが本当に大切だと実感。こうして、いよいよ体外授精に挑むことになる!
続く:次章では体外授精の体験を綴る!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?