帰省を終えて

自分の心がいろんな感情で分からないので整理する。

今回の帰省では、父の施設の見学に行った。
ついに父が施設に入る。
今はもう何もわからない父。
どこまで分かってるんだろう、「記憶」はあるのだろうか。彼の中にいるわたしは、いつのわたしなんだろう。
悲しい、ではない。喪失感、という言葉でもない。ただ、人生の大きな大きな転換点。1人の人生が閉じていく様を、ゆっくりゆっくり見届けるような。

育ててくれた感謝から、まだ死なないでねとは思う。

怒りを表現するのは下手すぎるけど、家族を愛してくれた父。転勤族だったけれど、母に癌が見つかった時、母の夢を叶えるために家を建てた父。
1人じゃ何も出来ないのに、単身赴任もしてた。
そして感情の起伏が激しすぎたために、誰からも相手にされなくなってしまった。脳にストレスがかかっていたのか、ついには認知症になり何も分からなくなった。

可哀想なのか。彼の尊厳のために、可哀想とは言いたくない。最近まで父親だと認識したくなかったけど、父であることは間違いない。あんな人でも、ここまでわたしたちを育ててくれたただ1人の父。

可哀想ではない。悲しいとも思わない。
ただ、さいごまで見守っていよう。
これ以上、家族に何も起こりませんように。。

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