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自分の「好き」と「仕事」をどう結び付ければいい?

私は心理学を「好き」ということを思い出し、カウンセラーという新しい仕事を目指して勉強を始めました。

自分の「好き」を見つけるまで、また、自分の「好き」と「仕事」をどう結び付けていけばいいのか、とても悩みました。自分の「好き」と「仕事」は別に考えて、仕事は仕事、と割り切ることも一つの働き方です。でも、私は「好き」と「仕事」をどうしても結び付けたいと思いました。仕事は長く続いていくもの。勉強して学びを深めていくもの。そう考えると、自分の好きなことを勉強したいし仕事にしたいと思いました。

今回は、私が自分の「好き」をどのように見つけたのか、自分の「好き」と「仕事」をどう結び付けたのかをお話したいと思います。

1.自分の「好き」をどのように見つけたのか

①大学で唯一自分から進んで勉強したもの

私は大学で国際系の学部学科を選択しました。正直、そんなに深く考えたわけではなく、あいまいな理由で選んでしまいました。

大学2年生まで必須科目に追われる日々でしたが、3年生になると、必須科目が終わり、他学部の科目も取れるようになりました。2年間学び「あー私やっぱり英語苦手なんだ…」と気づきました。真剣に学んでみたからこそ、自分には合わないことを知りました。

なので、3年生になったら違う分野を学びたいと思っていました。自然と頭に浮かんだのが「心理学を学びたい」という意欲でした。なんで急に心理学を学びたいと思ったのかよく覚えていないのですが、直感で学びたいと感じました。

最近、大学の成績表を見返してみましたが、心理学概論、社会心理学、パーソナリティ、臨床心理学、音楽心理学、教育心理学など、心理学の授業ばかり取っていました。心理学だけは自分から進んで勉強しており、授業を受けることが楽しみだったことを覚えています。

しかし当時は「心理学は興味がある分野なんだ」としか思わなかったので、そのままカウンセラーになろうという考えには至りませんでした。まだ会社で働いたことがないのに、いきなりカウンセラーになるという道は、私には現実的ではなかったのだと思います。

②学生さんとの面談

大学卒業後、有料老人ホームを運営する会社に就職しました。そこで、現場を2年半ほど経験したあと、本社に異動になり、新卒採用担当として仕事をしていました。仕事内容が180度変わり、忙しい日々を送っていました。

私はインターンシップ、会社説明会などで学生さんと直接話をする機会が多くありました。そこで「自分のやりたいことが分からない」「自分にどんな仕事に向いているのか分からない」という声を多く聞きました。

しかし、時間が限られているため、一人ひとり丁寧に話を聞くことができません。また、立場上、会社に入ってもらうためにはどうすればいいのか考える仕事なので、なんだか複雑な気持ちになりながら、仕事に取り組んでいました。

学生さんの話を聞いているうちに「あれ?私のやりたいことはなんだっけ?」私自身も分からない状況となっていました。

③新卒研修での講師

そんなモヤモヤした気持ちを抱えつつ、入社してくれた新卒生に向けて、新卒研修で講師を務めることになりました。少しうろ覚えですが、私自身の社会人経験、心を守るためには?気分転換の大切さなどを話した気がします。そこでも「私が話せることといったら心理学関連だな」と考えていました。やはり社会人になっても、自分の好きな分野は胸の中に残り続けていたんだと思いました。

④新卒生とのLINE

また、時々新卒生とLINEのやり取りをしていました。初めて仕事するので、不安や悩みを持つ新卒生は多いです。ペースは人それぞれですが、慣れないことだらけで、無理してしまう人や頑張りすぎてしまう人もいます。私自身も頑張りすぎてしまい、休職したり、毎日泣いて過ごしたり、自分と重なっていました。

そんな新卒生の声を聞いていると、何もできない無力さと何か気の利いた言葉を返さない自分が嫌になりました。「体や心を壊してまで働くことがあるのか?」という疑問を持っていました。

もっと一人ひとりの声を聞いて、そこに対して私は何ができるのか考えたいという気持ちが芽生え始めました。

⑤ある本との出会い

そして、色々考えた結果、私は会社を退職することにしました。働きながらゆっくり考えることはできないと思い、一度立ち止まることに決めました。会社を辞めた理由はこちらの記事に書かれています。

会社を辞めて、2か月間はメモの整理をして、自分の将来について考えました。しかし、考えすぎて何が大切なのか分からなくなってしまいました。そんなとき、ある本との出会いが私が心理学を好きだったことを思い出し、カウンセラーになりたいと強く思うようになりました。

2.「好き」と「仕事」をどう結び付ける?

①自分の「好き」はもう持っていた

今考えると、大学生の頃から、自分の「好き」を見つけていたのに、「カウンセラーになれるわけないじゃん」と自動的に考え、なかったことにしていたような気がします。カウンセラーになるためには、また大学に通い直さなくちゃいけないし、学ぶお金もかかるし、慣れるか分からないし、先が見えないから「その選択はないない。無理に決まっている。じゃあ、何しよう…」という考えを繰り返していたのかもしれません。

でも、ずっと胸の中に残り続けている。近すぎて見えない。そばにいるのに目に入りませんでした。ただ、気づいてしまったら、認めたくない自分も出てきて、心の中で葛藤していました。自分の「好き」を認めるにはこんなにも大変なのかと感じました。認めてしまったら、先の見えない道を進まなくちゃいけないからです。でも、時間はかかりましたが、認めることができた時、心が落ち着きました。

②今の私にとって大切なこと

今の私にとって大切なことは「自分のやりたいことができていること」「自分のやりたいことに時間を使っていること」だということに気づきました。

また、何より「やりたいと思えた時にできる環境があること」も大切です。元々住んでいたのがシェアハウスだったこともあり、時間に関係なく自由に色々と試すということが難しかったです。周りを気にしすぎて、心置きなく挑戦するという環境ではなく、ずっともどかしさを感じていました。今は、環境が変わったことで色々と挑戦することができています。

夢をかなえたら幸せを感じるのかなと思っていたけど、そうではなくて、夢に向かって取り組んでいる時間にも幸せが詰まっているのかもしれません。カウンセラーになってお金を稼いで生活できないと幸せって言えないんじゃない?という言葉も聞こえてきそうですが、もちろんそのために勉強をしているのですが、そんな幸せを感じながら、毎日を過ごせていることに自分でも驚いています。

将来に対する不安はきっとどんな仕事に就いたってあるから、ここまで来たら、自分の進みたい方向に歩んでいきたいものです。

ことのはさら


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