外部エンジニアに聞く、キャンペーンサイト作りの特徴と魅力
NONAME Produce(以下、n2p)では日々キャンペーンサイト制作を請け負っています。
今回は「キャンペーンサイト」をどのように作っているかについてご紹介するにあたり、長年n2pとパートナーという形でご協力いただいている株式会社ポケットの内藤皓介さんにお話しを伺いました。
内藤皓介(株式会社ポケット代表、エンジニア)
n2pの外部パートナーで、エンジニア業務を多数担当。中学生の頃に独学でゲームサイトなどの制作を始め、HP制作の楽しさにのめり込む。大学在学時に独学でデザインを学び、卒業後はホームページ制作会社に勤務。のちに、趣味のバンド活動と両立ができるフリーランスに転じる。現在「株式会社ポケット」を立ち上げて5年目。
大村在裕(ディレクター兼コーポレートチームのリーダー)
n2pでディレクターを勤めて9年目。主にキャンペーンサイト、コーポレートサイト制作を担当することが多く、Webキャンペーンプラットフォーム「Aha!」の弊社事例をはじめ、キャンペーン系を多数担っている。
ものづくり好きが高じてエンジニアを志す
大村:
本日は、弊社が積極的に取り組んでいる外部パートナー様とのチーム構築や、エンジニアにとってのキャンペーン制作のメリットなどをお伺いしたいと考えております。
内藤:
どうぞよろしくお願いいたします。私は独立してすぐ、9年ほどn2pさんとご一緒に仕事をさせていただいています。当時n2pさんが運用していたTシャツを作るサービスサイトの業務を請け負ったことがきっかけでしたよね。
大村:
はい、私が初めて頼んだ外部のエンジニアさんでした。当時は「T1200」という、オンラインで1200円でオリジナルTシャツが作れるというサービスを運営しており、そのサイト改修をご依頼したことがきっかけでした。
ところで内藤さんは元々、学生時代からエンジニアリングウェブの基礎を独学で学ばれていたんですよね? メモ帳やwindowsでコードを作られていたのだとか。さらに、WEBだけでなく、バンドで音楽演奏をやったり、お仕事ではコーディングだけでなくデザインまで、広く制作されているということは、そもそも物作りをすることがお好きだったのでしょうか?
内藤:
はい、そうなんです。
幼少期から絵を描くことが好きなタイプだったので、その延長線上かなと思っていますね。ホームページ制作会社勤務を経てフリーランスに転身し、ありがたいことに法人化してもう5期目になります。
大村:
学生時代からの経験が生きているのは素晴らしいですね。n2pでの業務を始められたのは9年前とのことでしたが、これまでで特に記憶に残っている案件があれば教えてください。
内藤:
一番最初に受けた案件は、やはり印象に残っていますね。有名商品に関するキャンペーンサイトのコーディングだったのですが、独立してからは名が知れた商品や会社の仕事に関わる機会があまりなかったので、インパクトがありました。
個人では関わることのない規模の案件に携わることができて、とても嬉しかったです。大きな達成感がありました。
コーポレートサイトとキャンペーンサイト作りの違いは何?
大村:
内藤さんの会社ではコーポレートサイト制作が多いとお伺いしてるんですけれども、コーポレートサイトとキャンペーンサイトで違うなって思うところはありますか?
内藤:
そうですね。コーポレートサイトとキャンペーンサイトで大きく違うのは、サイトの運用期間ですよね。
コーポレートサイトは同じサイトを数年にわたって使うこともあるでしょうし、将来的な改修なども考慮して、保守・運用のしやすい設計を行います。ページ数も多く、コンポーネントの設計や使いやすさ、SEOなども含めて考えることが多いです。
一方で、キャンペーンサイトの場合は、そもそも運用期間が短いですよね。数ヶ月かけて作ったものが1〜2か月で、短いものであれば1週間で公開が終了することもざらにあります。
そうなると、ウェブサイトの設計や保守性の部分ではなく、逆にどうやってインパクトを出せるか、どうしたらユーザーの印象に残るか。そのために、アニメーションや実装に力を入れられる。全然違いますよね。
エンジニアに必要とされる「即時力」
大村:
そうですね。私はキャンペーンサイト、コーポレートサイトともに制作経験があるのですが、制作進行の面でも、コーポレートの場合は段取りがある程度決まっているので、設計項目が多い反面、進行が安定していますよね。
逆に、キャンペーンサイトの場合は常に想定外なことが起きます。公開の1週間前に、やっぱりこう変えたい、とか土壇場の要望や希望も入ってきますし、そこで即座に対応する能力は求められているんだろうなと感じます。
このようなキャンペーン制作においては、要望を素早く共有して、何か起きた時にも柔軟に修正や提案をしていただけるエンジニアさんは本当に助かります。
内藤:
規模にもよりますが、小規模なコーポレートサイト制作の場合、クライアントと制作会社の2社だけが関わることも多いと思いますが、一方でキャンペーンサイトの場合、クライアントに加えて広告代理店や外部の制作会社など、より多くの人が関わってきます。
そして、キャンペーンのリリースに向けて、各社がさまざまな要素を詰めていく過程で、状況がリアルタイムでどんどん変わっていきます。関係者全員がギリギリまで少しでも良いキャンペーンにしようとする意気込みの中、私たちコンテンツ制作側もそれに応えて迅速に対応していくという制作フローは、コーポレートサイト制作とは全く異なるものだと思います。そういう点で、即応性が重要であることに、今話していて気づかされました。
大村:
キャンペーンサイト制作の場合、ステークホルダーが多いのはありますね。
自分たちが「いい!」と思っても代理店側がそうじゃないと思うケースもありますし、その先にいるエンドクライアントさんの中で意見が分かれてるところもあります。
もちろんその調整こそがディレクターの仕事でもありますけれども、自分たちがコントロールできるようにする中で、やはり内藤さんには最後の実力でカバーしていただくことが非常に多く、助かっています。
あと、ウェブの場合は本当にギリギリまで変えられるっていう、技術的なことがありますよね。
内藤:
そうですね。紙の場合は「印刷した後に電話番号が違った」みたいな地獄のようなミスが起こりうるのですが、そんな失敗もすぐに立て直せるところはウェブの良いところだと思います。
でもそれが逆に働いて、リリースのギリギリまでドタバタすることもままありますよね・・・。難しいですね(笑)
大村:
ここだけではお話足りない部分もたくさんありますね。内藤さん、ありがとうございました。
(次回に続く)
n2pでは外部パートナーも活躍中
今回の対談では、キャンペーンサイトの作り方や、エンジニアリング業務に必要な要素について伺いました。
ご登場いただいた内藤さんのように、n2pでは長年関わっていただいている方々のお力で前進しています。
また、一緒に働いてくださるパートナーさんを随時募集しております。ご関心がある方は、ぜひ弊社HPよりお問い合わせください。