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幸せの靴

私の兄は天然の王子なのだが、今は海外にいるので 国内にいる王子は全て養殖です。

あっ?皆様は、もしかして 養殖の王子の飼い方をご存じない?
それはいけませんわ。レディーの嗜み 5ページに記載がございますわ。

天然の王子は捕まえることが大変 難しく、 絶滅危惧種ですの。
つまり 王子は全て養殖ですわ。

王子を飼うためには、まず心の中に池を複数持ちますの。
汽水がおすすめですわ。
早く大きくなりますの。
怪我や病気の治りも早いんですのよ。

そして、そこに 王子のもとを1匹ずつ入れます。

池の大きさは様々で、水温も様々ですの。

大切に育てることによって、 王子様になりますの。途中で捨ててはなりませんわ。

生き物は最後まで飼いません と結果が出ませんのよ。王子様になれば 放流してもよろしくてよ。

気長に育てるしかありませんわ。
王子の養殖は大変 時間がかかりますの。

しかし 天然の王子は 皆様ご存知ないのではないでしょうか?

ええ そうです 都市伝説じゃないんです。

天然の王子様は 会うたびに 靴や洋服をくれますの。

その時 、靴や 洋服に魔法をかけてくれます。
「これは素敵な場所に、君を連れて行ってくれる靴だよ」

「君を見つけやすくする服だよ」

今でも泣きそうになる。
私は、兄に愛されてきたので自分に自信がある。

「必ず出来る。俺にはわかる。俺もそうだった。」

「うん」

いつも私は泣いて、兄に抱きついた。

「大丈夫」

根拠のない大丈夫は人を救う。

自分を信じてくれる人が、半径 3メートル以内 にいることは、とても幸せなことです。

人の成長は、移動距離に比例するという言葉がある。

そうかもしれない。そうじゃないかもしれない。

兄は海外に出てしまったけど、海外に出たから、どうとかじゃなく生まれつきの王子様だった。

「笑って美人だから笑」

「うん」

「悲しいときは泣いていいんだけどね笑。でもずっとは泣かないでほしい。オレの言っている意味がわかる?」

「はい」

「よし。出かけよう。幸せの靴を履いて。」

「うん」

鬱が少しずつ改善した。

小学生の時が一番きつかった。

わけのわからない 混沌とした雰囲気の中にいるのは嫌だった。

中学、 高校と楽になってきていることは確かです。

会話が成立するようになったからだと思う。

小学校は日本語に似た言語を喋ってる人しかいなくて、なんかやばかった笑。

小学生の時は 説明すればわかると思ってた。
今はそんなことはない。

だったら 戦争も起きないということは理解できる。

結局 思い込みが激しい人とか、短絡的な人はいるからね。
話し合いは必ずしも有効な手段ではないです。

高校には行けたのかな と思うけど…

もう人生で交わることもないだろうなと思う。

今、私は幸せの靴を履いてる。
人に見つけられやすい外見で生きている。

時が来れば、必ず自分の周りに人が集まってくる。兄の言うことは本当だった。

だって私は人に見つけられやすい服を着てるからね。

歩いていかなきゃだよ。

今、私の周りには2人の女の子と、3人の男の子がいる。
もっと遠くには、たくさんの人がいっぱいいるけど。

近しい5人はそんな感じです。

兄を入れてしまうと一人だけ点数がおかしいので 平均点が上がってしまう笑
なので 除外する笑。

5人の平均が私なので、いい感じだ。

苦しいことや、悲しいことは 消えないけど、この5人の平均が私なら生きていける。

みんな何もない私を好きになってくれてありがとう。
これからも私の全力で守っていくよ。

私に幸運が1つだけあったとしたら、兄の妹に生まれたことです。

兄が私に幸せの靴と、人に見つけられやすい 服をくれたので、ここまで成長できた。

小さい時は与えられる喜びを知り、大人になるにつれ人は与える喜びを知っていく。
これからも 気前よく人には愛情を与える。

それがいい!
OK!