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訳詞:The Zombies「Care of Cell 44」(独房44)
ゾンビーズのことは何度も記事にしてきた。自分にとってビートルズとはまた別の意味で特別なバンドなのである。高校生時代からよく聴いていて、どうしてかはわからないけど、古くからの親友のようにとても近しく感じるのだ。旧ブログで初めて書いた長文記事は、2018年9月に運良く出張ついでにアメリカで観ることができた再結成ゾンビーズのライブレポートだった(フィルモアで2018年のゾンビーズを見た)。あの体験も一生忘れることはないだろう。オリジナルのゾンビーズは1961年に結成、68年に一旦解散するまでに、まとまったアルバムは2枚しか残していない。その2作目、68年の「Odessey And Oracle」は自分の心のベストテンに必ず入るだろう1枚で、収録曲の訳詞を載せるのもこれで旧ブログ時代から数えて4曲目である。以下に旧ブログの訳詞記事のリンクを載せる。
「This Will Be Our Year」「Butcher's Tale (Western Front 1914)」
「A Rose For Emily」
「Care of Cell 44」には「独房44」という邦題が付いているけど、「Care of」は郵便の宛先で「~様方」という意味。独房44番に収監されている恋人に宛てた手紙、という趣旨の歌である。この曲を聴くとき、自分の頭の中では手紙の書き手は女性になっている。だから訳詞も女性の口調で書いた(なかなか難しい)。大名盤「Odessey And Oracle」のオープニングを飾り、自分が観たライブでも素晴らしい演奏で披露された、大切な大切な曲である。
おはよう 気分はどう?良くなっているといいけど
遠くにいる間も私のことを思ってくれるあなた
指折り数えて待ってるよ 自由の身になる日を
元気だといいなと思いながら この手紙を書いてます
あなたが日曜日にいつも過ごしていた部屋 そのままにしてあるよ
よく日が当たって毎日暖かいあの部屋
お互いのこと またあらためて知り合えるね
落ち着いたら 刑務所生活の話も聞かせて
とてもいい気分
あなたがもうすぐ帰ってくる
またあなたが戻ってきたら 楽しい暮らしになりそう
笑いできらめくあなたの目を見つめていられる
私が迎えに行って一緒に帰るからね 電車代は貯金してあるの
キスして仲直り ほんとに楽しみ
とてもいい気分
あなたがもうすぐ帰ってくる
前と同じように散歩するのが
とても楽しみ
前と同じようにおしゃべりするのも
とても素敵でしょうね
またあなたが戻ってきたら 楽しい暮らしになりそう
笑いできらめくあなたの目を見つめていられる
私が迎えに行って一緒に帰るからね 電車代は貯金してあるの
キスして仲直り ほんとに楽しみ
とてもいい気分
あなたがもうすぐ帰ってくる
とてもいい気分
あなたがもうすぐ帰ってくる