私の葛藤
過去の日記を開くと、私が当時思っていたシロのいい所と嫌な所を書いていたページにたどり着いた。
シロのいい所
・私が「一緒にいたい」と思わせてくれるところ
・私の心を一番癒してくれるところ
・私の性格のアップダウンを理解してくれているところ
・(私にとって)かっこいいところ
・記憶力がいいところ
シロの嫌な所
・悪い事をしても絶対に謝らないところ
・「何で私だけが頑張らないといけないの?」と思わせてくるところ
・お酒の缶だらけの家にするところ
・何か嫌な事があると、私のせいにしたり、私の趣味にいちいち文句をつけてくるところ。もしくは黙りこむところ。
・絶対何かあっても「何でもない」の一点張りで、コミュニケーションをとってくれないところ
(過去の日記より)
今読み返してみると、もっといい所いっぱいあるのになと思ったりした。でも、この日記を書いた当時はそれどころじゃなかったんだと思う。それから、こーやっていい所と嫌な所を書き出して、自分なりにシロとの関係を続けるだけの価値があるかどうか品定めしなおしていたんだとも思う。
でも、自分が難しい性格の人間だということを私自身十分理解していたから、当時出会ってから11年が経っていたということもあり、シロの存在は私の中で本当に大きくなっていた。
シロと出会う前、テレビドラマとかで、ドラッグをやったり、お酒ばっかり飲むどうしようもない男と一緒にいる女を見るたびに「私だったら、こんな男すぐにバイバイするけどな」とか思いながら見ていた。
でも、実際に”その女”になっていた自分を見て、人にはそれぞれの理由があって誰かと一緒にいて、その理由が時には他の人には理解できないようなものだったりするということを理解した。「難しい大人の世界」だった。ただ、私はシロから暴力を振るわれたことがなかった。どれだけお酒を飲んでいても、どれだけ私がシロを怒らせても、シロは暴力だけは私にふるわなかった。これが、シロを完全に切り離せない理由でもあった。いっその事、暴力さえ振るわれていたら、すぐに縁を切っていたかもしれない・・・当時はそんな事まで考えていた。
本当に、当時私がシロに対して抱いていた感情は、いわゆる「情」だけでは表せない感情だった。
でも、結論としては、私自身、シロが私にとって本当に特別な存在だと理解していたし、シロとの関係を断つという結論には至れなかった。それから、こーやってリストを書いて、自分自身シロを諦めようとしていたところもあったのかもしれない。でも、どんなに辛い事があってもシロとの関係だけは失いたくないと感じていた。だから、何とかシロと前に進めるような方法を必死で探して、試し続けた。リストを書いて、頭を整理したことで、この時ぐらいから「シロを諦める」という考えは薄れていた。
もしかすると、諦める事をしないために書いたのかもしれないな・・・