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価値を創造する

オンライン相談会

うちの住人さんが授業づくりに悩んでいたので、自分が知る限りTOP5に入るほどの授業名人である立石先生にお願いしてオンライン相談会を開いてもらいました。
立石先生は大分県佐伯市で去年まで公立中学校の社会科教員をしていました。5年以上も前から自費でiPadを購入して子供たちに持たせて授業をしていたような教育への情熱あふれる先生です。そして授業デザインは秀逸で、ハークネスメソッド、パフォーマンス課題、ルーブリック評価、シンキングツールなどの手法をうまく組み合わせて、自分だけのオリジナルのノウハウとして昇華されています。
子どもたちは立石先生の授業が楽しいようで、私が数年前に授業を参観した時は、ちょうど元号が切り替わるタイミングだったので、「平成の次にくる元号を考えよう」をテーマに元号の歴史やルールを調べた上でみんなで話し合いながら自分たちのオリジナルの元号を作り出す活動をしていました。印象的だったのは、立石先生は最初と最後の5分ぐらいしかしゃべっておらず、残りの時間は子どもたちが自分達だけで役割分担しながら議論を進めて、まとめまで辿りついていたことです。もはや名人芸。
立石先生がどんな人かは以下のyoutubeを見てください。

中学校の先生達の悩ましい現状

ギガスクール構想により先生・生徒タブレット1人1台になってから「授業改善」と言う言葉がしきりに使われるようになりました。先生が一方的に教える授業から子どもたちが自分で調べて情報整理して誰かに伝えるような学習者主体の授業へ改善していこうとの趣旨です。
小学校の先生は以前からグループワークをして何か成果物を作り上げるような授業をしている人はたくさんいたので、この流れを受け入れるのはさほど難しさを感じていない人が多いです。
悩ましいのは中学校の先生です。子どもたちの高校入試のことを考えると、少しでも多くの知識を伝えてテストで点を取れるようにしてあげたい。話し合いや発表の活動を入れると、どうしても授業時間がとられてしまうので必要な知識を教えることができなくなってしまう。どのようにバランスをとれば良いのか悩むわけです。また話し合いや発表をさせても根拠のない意見や質の低いプレゼンを聞くと、本当にこの方向性で間違っていないのか?と不安になるのです。
住人さんも近しい悩みを抱えていたので、同じ中学校社会科である立石先生を紹介しました。

相談会の内容は多岐に渡りましたが、得られるものが多かったようで住人さんは満足していました。よかったです。

価値を創造する

先生シェアハウスに住む価値ってなんだろうとよく考えます。先生シェアハウスはいわゆるコンセプト型のシェアハウスです。コンセプト型とは共通の趣味や目標など特定のテーマをもとに作られたシェアハウスです。例えば、枚方には英語を母語とする留学生や外国人講師と一緒に住めるイングリッシュシェアハウスがあります。また、都内の方では起業家同士が一緒に住むシェアハウスもあります。これらのコンセプト型シェアハウスは英語が話せるようになるとか、起業家同士連携してビジネスを成功させるなど得られるメリットが明確化されています。
先生シェアハウスはどうかと言うと、多くの出会いと学びがあるのは間違いありませんが、〇〇のようなスキルが身に付くなどの明確なメリットを打ち出すことができていません。先生たちはここで成長しても給与に反映されることはありません。年功序列なので。
また、教育業界はどちらかと言うと保守的な業界なので、イノベーター層の先生たちでも先生シェアハウスに住むとなると二の足を踏んでしまうことが多々あります。

そんな中、先生シェアハウスに魅力を感じて住んでくれた住人さん達は大変ありがたい存在です。
彼ら彼女らがここに住んでよかったって思ってもらえるように、今回のように凄い人をつないでみたり、1対1で飲みに行って話を聞いてみたりと試しています。
あまり熱心に関わろうとするとうざがられるので、ほどほどに距離感を保ちながら。笑
そうやって様々なことにチャレンジしながらこのシェアハウスの価値を創造していけたらなと思っています。

ここまで読んでくれた皆様へ。こんなことやってみたらいいよというアイディアがあればぜひお知らせください。よろしくお願いします。

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