「茶髪の人は近くにいてほしくない」と言われたら・・・
総理秘書官が「茶髪の人が隣に住んでいたらイヤだ。見るのもイヤだ」と発言したら、炎上必至である。
さすがに「茶髪=不良」などという固定観念を持っている人は少ないと思うが、「茶髪禁止」という校則は、依然として健在である。
唐獅子牡丹の入れ墨の人が、銭湯の湯船ですぐ隣にいたら不安になるかもしれないが、茶髪の人が隣にいても不安になるとは思えない。
しかも、公衆浴場法によれば、入れ墨をしているからと言って、銭湯への入場を断ることはできないことになっている。
入れ墨という行為自体を禁じることもできないし、入れ墨をしているということを理由に公共の場から排除することもできないのだ。
それなのに、なぜ「茶髪禁止」という掟があちこちに残されているのだろう。
統一地方選の市長候補や市議会議員候補のみなさんの映像を確認していただきたい。茶髪の人がどれだけたくさんいることか。
当選した人の中にも、もちろん茶髪の人はいる。
あの人たちの風貌は、他人を不安にさせたり、不愉快にさせたりするのだろうか。また、あの人たちは素行不良の危ない人間なのだろうか。
「茶髪」に「ピアス」や「マニキュア」や「厚化粧」を代入しても同じことだ。
総理秘書官が「ピアス」や「マニキュア」や「厚化粧」の人が隣に住むのはイヤだと公言すれば、炎上必至のはずである。
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