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「ズルい」という言葉が流行る時代?

 サッカーに「マリーシア」という言葉がある。 ポルトガル語で「ずる賢さ」を意味する言葉がもとになっていて、後半30分すぎに先制点をあげた後にファウルを受けた選手が大げさに倒れ込んで時間稼ぎをするとか、相手チームの陣形が整わないうちに素早くフリーキックを蹴ってディフェンスの穴をつくとかなどがある。
 同じマリーシアでも、「ずるい」と言った方がよいものもあれば、「賢い」という言葉がピッタリのものもある。

 ひとまず言えることは、「ずる賢い」プレーというのは、「ゲーム」に勝つために相手を出し抜く戦略であるということだ。

 テレビゲームやコンピューターゲームの世界でも、攻略法や裏技など、勝つための戦略が見出され、知っていると得する情報として広がり、活用される。より低いコストで迅速にクリアしたい時に、攻略法や裏技が必要になるわけで、そこには「ズルさ」と「賢さ」が混在している。

 どうやら最近、「ズルい」という言葉の使用頻度があがっているらしい。

 たとえば、「生活保護はズルい」とか「高齢者はズルい」とか「飲食店はズルい」とか。

 ゲーム的な世界観で言えば、制度をうまく活用して利得を得ることは、「攻略法」であり「裏技」であり、容認可能な行為である。

 一方、攻略法や裏技を使えず、ゲームを有利に戦えない側から見れば、「ズルい」ということになる。

 こうして(笑)、ChatGPTの助けを借りてウェブ記事を書くことも「ズルい」行為と捉えることができるのだが、果たして「ズルい」というのは、悪いことなのだろうか。



      未

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