家族はつながっている~家族とおでんの巻~
●はじめに
『家族はつながっている』と突然聞くと、さながら某局の〇〇時間テレビのキャッチフレーズか何かと思う。例えば、子供が熱を出したり、あるいは体調が悪かったり、気持ちが下がっていたとする。もしその原因が本人ではなく親など他の家族にあるとしたら皆さんはどう感じるだろうか?
●フラクタルという概念
皆さんはフラクタルという言葉をきいたことがあるだろうか。ある図形のどの部分を切り取っても、同じ図形で構成されているものを指す。自然界でいえばシダの葉やカリフラワーの一種であるロマネスコなどが有名だ。
これらを相似形と表現することもできる。そして、それらの大きな特徴として形のの似ているものは相互に影響を与えやすいという側面がある。
神道の一部などでは紙を人型に切って、それらを清流に流したり、お祓いをすることで祈願者の厄払いをする技法がある。これは、切った紙を人型に切って、祈願者である人間と相似形にすることで関連性を強めた事例だ。
●それを家族に当てはめる
そこでそれらを踏まえて冒頭の話に戻るとしよう。『家族はつながっている』という話をもっと掘り下げていこう。基本的には特に血縁関係にあるものはDNA的に共通項が多い、子であれば、両親の遺伝子の掛け合わせでできるのだからこれも相似形的であるといえる。
●原因と結果は別のところにあるかも(事例)
ある高校生のお嬢さんが文化祭を二日後に控えているが体調不良で学校をやすんでいた。お父様から連絡あり、替えのきかない配役なので何とかしてほしいと連絡があった。当事者に遠隔ヒーリングをしても空を切るような感覚で手ごたえなし。家族全体をリーディングするとお母さまが直近で人間関係のトラブルに巻き込まれひどく疲弊していた。
一旦、お嬢様ではなくお母さまをヒーリングしエネルギー調整した。そうすると不思議なことにその数時間後には部屋から出てきて『お腹すいた』とお嬢さんが表れたとのこと。翌日には回復し文化祭でも無事、受け持った配役をこなしきった。※詳細は多少変えています。
●家族はおでんのようである
フラクタルときくと少し小難しいと感じる方は家族を『おでん』と捉えるとよいかもしれない。例えば、おでんを作るときにどれか一つの食材が傷んでいたとする。そうすると、出来上がったおでんは他の食材が新鮮でも味がイマイチになるだろう。
それと同じで家族のなかで誰かが心身のバランスを崩している場合、その結果、表面化するのは他の人に表面化することもある。
特に大人は『仕事だから』とか『周りに迷惑がかかるから』といった理由で無理に自分をごまかしたりして表に出さないことが多い。
●まとめ~誰かの不調は家族全体へのサイン~
誰かが体調を崩すということは他の誰かが心身のバランスを崩している場合もある。『またこの子は体が弱くて』とか『繊細すぎて扱いに困る』と思っても実はそれは誰かが我慢している事柄を表面化してくれているだけなのかもしれない。