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それからどうした【さなコン2024】
まったく自慢にはならないが、私の書く文章はおよそ人気がない。Pixivに上げている漫画やイラストはともかくとして、コンテスト用にちょいちょい書いてる小説にはほとんどの方が興味を示さない。ここ2年は「小さな小説コンテスト」のエントリーに何作か書いているが、実際にエントリーした作品を見にくる以外でわざわざ読もうという奇特な方は、ほぼ皆無である。
さなコン2024のエントリーが締め切られて1ヶ月。私の小説を見に訪れる人がほとんどいなくなった処でそれはやって来た。平日AMに記録された3件のアクセスである。
これはもうピンときた。一次審査のため、私の応募作をチェックに来たのだ。
Pixivではプレミアム会員になるとアクセス解析というサービスが受けられる。プレミアムなんて仰々しい名前だが月額500円のカワイイものだ。以前、PVやブクマを少しでも増やせないかと会員登録してみたが、だからと言って増えたわけではない。イラストよりも漫画の方が衆目を集めやすいというのはよく判った。みんなヒマツブシに見にくるだけの事なのだ。で、あるからして文字ばかりの小説を見にくる人は極端に少ない。
さなコン2024にエントリーした直後は、同じ応募者が他の作品を気にしたのか結構な人が読みにきた。試しにコンテスト外のフリー部門にも投稿してみたが、こちらは惨憺たるものである。エントリー締め切りから1ヶ月ともなれば閑古鳥だ。そんな時に、この3アクセスはやって来た。平日昼間というあたりが運営の仕業としか思えないのです。
じつは今日までの間に、あまりにアクセスが少ないので不安になって何度か自作を読み返す機会を設けた。するとどうだろう、私がアクセスした直後に必ず誰かが追っつけアクセスしてくるのである。これも心当たりがある。修正不許可のレギュレーション違反を運営が見張っているのだ。
エントリー後の作品修正はペケ、と言いながらも数百に渡るエントリー作品をヒトが管理するのは限界があるだろう。サーバ上にbotを走らせておいて自動的にピックアップしているのだ。作者がアクセスしただけでbotがカウントする様に。
なにゆえここまで撤退したチェック網が張り巡らされるのか。其処に「一次選考は落とすためのもの」という言葉が現実味を帯びてくる。
作家の若桜木 虔さんが「一次選考で落とされる4つのパターン」という興味深い記事をまとめています。
『選考委員は基本的に応募作を「落とす」つもりで読み始める』
実にエントリー作品の9割5分は「落とされる」という。さなコン2024は378作品がエントリーされているので、そのうち19作品くらいが二次審査へ進み、残りはバッサリと斬り捨てられるのだろう。
選考基準に関して、委員の好みに左右される「審査員ガチャ」なんて言葉もありますが、さなコンの一次審査に関しては明文化された基準が日本SF作家クラブより提示され、それに従って外部委員による加点方式の選定が行われると公表されています。
その中で最も簡単にふるい落とす方法が「レギュレーション違反」。場合によっては機械で自動的にそぎ落とされるという仕組みか。
選考基準が「落とす」方に振られていると思えば、誤字脱字など絶対にしてはいけないと緊張感が高まります。レギュレーションについても熟読し、ひとつひとつ確認していく必要が。何ならチェックシートを作って見直すなんてことも必要かも知れない。
さなコン2024エントリー作品に関して、私は提出前に述べ2日に渡り徹底的にチェックした。それでも見落としがあったら…とヒヤヒヤしたけれど、おかげさまで今のところ誤りは見つからず落ち着いて選考結果を待っている次第。
今回のさなコンでは一次選考結果を発表しないとアナウンスされています。参加した皆さんどうなっているのか恐々とされていると思いますが、進捗はどうやら粛々と進んでいる様なのでご安心を(?)といった処のようです。
なんて事を言ってる間に怪しいアクセスが。週明けの夕方に、突然6つ増えました(汗
これはひょっとして…二次選考のスタート???
この様子なら夏の日あたりに何かアナウンスがあるかも。もうドキドキですねー!!