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「切り取って引き延ばして描写する」 フツーの日の子供の日記ネタの見つけ方
「書くことがないけど、宿題の日記を書かないといけない」
今回は、子供の質問から考えた、日記のネタの見つけ方と書き方です。
お子さんだけでなく、大人で何か物を書きたい、日記を続けたいと思っている人のヒントにもなったら嬉しいです。
ある日、
小学生の娘が、「宿題に日記だけど、書くことがない」って嘆いていました。
確かに日記って言うと、お出かけとか、何か特別なことをしたとか
イベント的な方が書きやすいし、いかにも日記って感じがしますよね。
娘もそんなイメージ。
私も昔はそう思っていました。
でも実際、毎週末、ディズニーランドへ行けるわけでもないし(まだ子供は行ったことすらない)、動物園に行くわけでもない。
最近は特に、同じような週末を繰り返している我が家なのです。
そんな中、どんな発見をするのか?
いつもの日常からネタを探す方法
「いつものことや、普通のことでもいいから、何か見つけて、それについて書いてみる」
ということをすすめています。
ネタの見つけ方
例えばですが
〇家の周りで発見したこと
→散歩や虫、景色など
(なかったら20分くらい、探検隊のつもりで散歩するのもいいかも)
〇自分のお気に入りのこと、もの、遊び
→好きなゲーム、すきなおもちゃ、思い出のぬいぐるみ
〇なんで?って思ったこと
→お店にさつまいもがたくさん売っている、お父さんがいつもより眠そう、雲の形が違う
〇いつものことだけど、何か違ったこと
→レゴがいつもより上手にできた、おにぎりが三角ではなくて丸かった
〇ほぼ毎日やっていること
→ある番組をみる、朝遅れずに登校する、寝る前にハグする、米を食べる
などなど
そこから、
どうしてそれが好きなのか?
それをするとどうなるか?
どう考えた、どんなことがわかった?
いつもと何か違うことがあった?
なんで違ったと思った?
などが深堀りになると思います。
そうすると、毎日のことでも、何かネタのなるのです。
極端な例ですが、
ほぼ毎日やっていることの中で
「米を食べる」
だいたい毎日朝ごはんにご飯がでます。
→一番おいしい食べ方は、生卵にのりたまふりかけをかけること!
→なぜなら~
→それを発見したのは~
→逆に~はおいしくないことがわかった
→先生もやってみてね!
→これをこえる食べ方を見つけてみたいです
モノゴト+αの
「”+α”」というプラスの部分が大事だと思います。
出来事から、考えたり、発見したりしたこと。
ここが難しいと感じる子も多いので、質問してあげるのもいいかなと思います。
深堀質問例
どうやって行った?
いつもと違うことあった?
どんな気持ちだった?
何が見えた?
誰と行った?
何が聞こえた?
どんな匂いがした?
どんな話をした?
何をしようと思った?
何か発見があった?
どんな気持ちになった?
難しいことがあった?
新しくできたことあった?
そこから、子供が、見つけたことを書くのも、深みがでていいかなと思います。
聞かれた娘にも、
今朝、娘が卵焼きを作ってくれた時のことを話しました。
私、「例えばだけど、いつもより卵焼き難しいって言ってたじゃん?なんで?」
娘「卵を割る役の弟が、こぼして卵が半分になっちゃったから。」
私「卵が少なかったから、まきにくかったんだね。でも、最後には上手に焼いてたね。
どうやって工夫したの?」
と、少しづつ聞いてあげると、内容の深堀方法がわかってくるかもしれません。
この例は正解かわかりませんが、考えるヒントとになったら嬉しいです。
一番心に残ったことを書く
あとは、できるだけ一つの日記には、一つだけを書くこと。
だから、とりわけ、
一番思い出に残ったこととか、言いたいことを書く
ことがいいと思います。
ありがちなのが
〇〇へ行った。××した。△△した。次に▲▲へ行った…と
永遠とやったことを書く例。
あなたの行動ログが知りたいわけじゃないから!って(笑)私もそうでした。
しかも、
子供が日記や作文を書くには、相当なエネルギーが必要だと思います。
集中力も切れるし、話も広がっちゃうし、いいことがないと思います。
「先生に 一番言いたいことは何?」と
伝えたい相手をわかりやすい相手(例えば読み手の先生)にして
絞りたい内容を聞いてあげるといいと思います。
フツーのことから切り取って引き延ばして表現する
私も小学生の時、作文集に選ばれた内容は、
父と自転車で近所のスーパーに行った話でした。
道中での会話や発見したこと、考えたことを書いた気がします。
娘もクラス便りに選ばれた日記も、田んぼに水が入ってきれいだったという、ある夕方のストーリーがきれいに描写されていました。
どれも普通の日の一画面です。
そんな心に残った瞬間を切り取って引き延ばして、描写して、考えてをすると、日記や作文、エッセイになると思います。
小3から日記を書き続けている私(一言だったり、1週間ぬけたりもあるけど)。
毎日書いていると、確かに特別なことってそうないのです。
そんな中でも、ちょっと注目するだけで、自分の中でも特別感が増し、楽しさも増す気がします。
ちなみに、
「じゃあお母さんだったら、何を書く?」
って言われてドキッとしました。
確かに今日は、親戚も来てて、身動きとれなくて、簡単に言えば特に何もなかった。
そうね…と挙げたのは以下の話(全くたいした話じゃないです)。
甥っ子も来てて、みんなのご飯の食べ方がそれぞれ違う。
Aちゃんは食べるスピードがゆっくり。早く終わろうと言われる。
Bくんは、噛むのも忘れてあっという間に食べ終わる。もっとゆっくり食べようと言われる。
Cくんは、ご飯の途中で脱走する。食べきらないから、最後まで食べ終えれると、頑張って食べたねって言われる。
みんなが違うから面白い。しかも、言われる言葉も違う。
だけど、なんで同じものを前にして、こんなにも違うんだろ。
そうか、それぞれ「目的」が違うんだろう。
Aちゃんはおしゃべりが楽しくなっちゃうので、食べたいけど、「みんなと食べることを楽しみたい」
Bくんは、食欲旺盛で、「食べることが楽しみ。胃袋を満たすことが大事」
Cくんは、食に対する欲がまだない。途中で座っていることより、「自由」を望む。
だから、きっとみんなやることが違うんだなと思った。
とか?(笑)
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