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夜に待ってる

「夜に待ってる」のMVが公開され1ヶ月が経ち、たくさんの人に聞いていただけて本当に嬉しいです。
曲のこと、MVのことを少しだけ書こうと思います。
この曲は1年ほど前にタイトル先行で作った曲でした。(つづり のんアレンジVer.がどこかで聴けるので気になる方は探してみてくださいね)
普段はタイトル後付けのことがほとんどなので珍しいパターンです。

夜になると感傷的になって昔のことを思い出したりしませんか?
わたしはよく通り過ぎていった日々のことを思い出します。思い出を捨てられずいつまでも抱えて生きているのです。
毎日のように顔を合わせていた友達と、今も同じように会うことはできないんだと気づけるのはいつも過ぎてしまってからなのです。

このMVの主人公たちもそんな想いをしているのでしょう。

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ふざけては笑い合った日々も
一緒に越えた夜空も
今も鮮明に覚えている。

当たり前に続くと信じた日々は当たり前に終わりを告げた。
だったらもっと大切にすれば良かったなぁ。

夜になるとそんなことを考える。
最近はめっきり連絡の頻度も返事のスピードも遅くなってしまった。
あの頃は暗くなるまでたわいのない話でずっと笑っていた。
何にも成長できていないわたし達は今でもふざけて笑い合えるのに。

大人になるにつれて大きくなる不安、周りの変化。
あの子も変わってしまったら…と思うと怖かった。
思い出にしてしまう方が良いのかななんて思った。
幸い忙しくて有難い、こんなことを思う暇があまりないから…。

物理的な距離ができて、毎日顔を合わせていたのに今では年に2回が限度。
それでも満足していた。
あの子と話す時はありのままでいられるから。
最近はどんどん連絡も減ってしまったけれど、今も大切に思っていることも、過ごした日々の思い出も揺るがない。
夜が怖くなったら話をしよう。

本当は同じ気持ちを抱えたわたし達はきっとまた会える。
夜に待ってるから。
何度明日を迎えても夜に待ってるから。

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こんなストーリーをこのMVには込めました。
変わりゆく日々の中、変わらない気持ちでいられる場所があったら良いなと思っています。

タイトルにもなっている「夜に待ってる」という言葉。この言葉は、全ての夜に不安を抱えた人に届けたい言葉であり、わたし自身が願っていることなのかもしれません。

今回も「あかいつき」に引き続きあまのさんにMVをお願いしました。わたしの中にあるストーリーのイメージを丁寧に丁寧に汲み取って素敵な作品にしてくれました。
あの日の思い出だけが輝いて見えるものではなく、思い出も、そんな日々を思い返し大切な人を思い出す今も含めて愛おしい日々なのだと思わせてくれる作品だと思います。
言葉を綴っているのに伝えるのは下手くそで、それをここまで汲み取り作品に落とし込んで下さって感謝です。
自分の手を離れ、作品が別の1面を見せてくれるのは何度経験しても幸せな事ですね。

聴いてくれた方の長い長い夜を優しく照らす1曲になれますように。
いつでもこの曲が夜に待ってるから。

2022.12.12

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