「自分ごと」ではじめるまちづくり
和です。
この前の週末に、出水市で開催されたリノベーションスクールに参加してきました。
怒涛の3日間で脳内を駆け巡ったいろいろを、ここに記録しておきます。
ワクワクのスタート
霧島でのリノベーションスクールが楽しすぎたので、今回もきっとめちゃくちゃ楽しい3日間になるんだろうなあと思いながら会場に到着。
今回は学科、コース、研究室まで一緒の友達を誘って2人での参加でした。
(この子のお話は最後にちょっと書きます)
初めての出水市訪問で、まちのことはほとんど知らない状態だけど、それが弱みじゃなくて強みになればいいな。
今回も、また会いに来たくなるような素敵な面白い人たちに出会えたらいいな。
そんなワクワクを抱えて初日が始まりました。
他人ごとから自分ごとへ
さて、私たちの対象物件は公園でして。
公園で何をしよう?
公園って何でもできそうだけど、それがかえって難しい。
全然アイデアが浮かんでこなくて、誰かのアイデアに「それいいかも!」って言ってるだけの自分にうんざりする初日。
その日の夜は、「もし自分があの公園で何かするなら?」を考えてくるという宿題をそれぞれ持ち帰って、考えては寝て起きてを繰り返していました。
「自分ごとで考えよう」
この言葉は、前回も今回のスクールでも何度も耳にしていて、「自分ごと」ってどういうことか、私の中ではわかっているつもりでした。
でも、自分の中で浮かんでくるアイデアはどれもどこか他人ごと感があって、自分が出水にいる人ではないということを言い訳にしているようにも思えたんです。
これ全部、自分ごとじゃないかも。
そう思って一度真っ白にして、自分がどこにいるかなんて考えずに、本当にやりたいことって何だろう、と考えてみると、
あ、そういえば私これやりたいって思ってることある。公園でできるかも?
という自然な発想にすんなり繋がりました。
遅れてきたワクワク
2日日にユニットのメンバーそれぞれが考えてきたやりたいことを話していく時間と、それ以降のみんなでの話し合いの時間で、改めて色んなことに気づきました。
ここには誰かのやりたいことを笑う人なんていないこと、各々が自分ごとで考えたものってとっても個性があって面白いこと、どんな意見もみんなで面白く作っていけること。
アイデアが浮かばなかったって書いたけど、正確には「浮かんだアイデアを言葉にして伝えるのが怖かった」のかもしれない。
こんな意見つまんないし、とか現実的じゃないし、とか自分の中で勝手に評価して飲み込んで、悩んでるフリしてました。
(全然心のパンツ脱いでない。紐までしっかり結んでるじゃん。)
そこまではずっと、ワクワクよりも「大丈夫かな...」っていう不安のほうが勝ってたけど、自分ごとで考えたやりたいことを言えたときから、少しずつワクワクが勝ってきて、最終日の朝はワクワクの塊でした。ワクワクさん状態。(ワクワクでゲシュタルト崩壊しそう...)
データ提出間際のギリギリ感、楽しかったなあ。笑
プレゼンもほとんど練習できてなかったけどどうにかなったし、みんなすごかったなあ。
私の描いたへたくそな絵をユニットのみんなが良いって言ってくれて嬉しかったなあ。
結局心のパンツは脱ぎきれなかったので、自分をさらけ出すことにびびらない、がこれからの課題になりそうです。
それぞれのかかわり方
メンバーの中には、私のような出水に住んでいない人もいれば、4月から進学のために出水を離れる人、転勤で近いうちに出水を離れるかもしれない人もいます。
でも、その場にいなくてもできることっていっぱいあるし、その場にいないからこそできることもきっといっぱいある。
住むことでできることもあるけど、好きな場所って1つじゃないし、「あ、出水行こうかな」くらいのラフなかかわり方でも良いのかもしれないと最近思っています。
自分たちのペースで、やり方で、出水を盛り上げられたらいいな。
自分たちが楽しいって思うことをして、それがまちづくりに繋がれば、こんな最高なことはないって思いませんか。
今回はそんな考えに行きついた3日間でした。
あ、最終日のプレゼンが見れるリンクを貼っておくのでぜひ見てください!
さいごに
最後に、今回のスクールで嬉しいことがあったので記録しておきます。
最初にも書きましたが、今回は友達との参加でした。
その子が最近よく口にしていた言葉があります。
「なんか最近楽しくないなあ」
本人は何の気なしに口にしていたであろうその言葉が、私の中にはずっと残っていて。
そんなある日、「のんちゃんが最近行ってる、楽しそうなことに誘ってほしい!」と言われました。
それがちょうどリノベーションスクール@出水の申し込みが始まった頃だったので、私は応募するけど一緒に行く?と誘いました。
正直、あんまり簡単に教えたくない、というのが最初の気持ちでした。
リノベーションスクールとの出会いは、私なりに色々悩んだ結果、自分で調べて見つけて1人で参加したことが始まりだったから、その過程を飛び越えて良いところだけ持っていかれるような感覚があって。
私って本当に小さい人間なんです。
でも、心から楽しめることに出会える感覚を、他の人にも味わってほしいという気持ちは本心でした。
最終日のプレゼンが終わり、チェックアウトで一人ひとり喋る時間。
彼女の口から出た言葉のひとつひとつが、嘘じゃない、”ほんとう”なのが伝わってきて、それがすごく嬉しかったんです。
彼女とは3年目の付き合いになり、それなりに考え方だったり性格だったりもわかっているつもりです。
真面目なときは真面目だけど、大体いつも適当で、本当はそうじゃなくても楽しいふりをするところがあって、でも今回の彼女の言葉は嘘じゃなかった気がする。根拠はないけど。久しぶりに本当の「楽しかった」を聞けたのが私はとても嬉しかったです。私の「楽しい」に巻き込んでよかった。
今回のリノベーションスクールへの参加が、彼女にとって心から楽しめることを見つけるきっかけになればいいなと思っています。
これからも一緒に楽しんで生きようね。
今回も長くてまとまりのない文章になってしまいました。
最後まで読んでくれた人がいれば、ありがとうございます。