週報 2022/06/26 小さくてかわいいPCを組んだ

小さくてかわいいPCを組んだ

ゲーム機にしているPCがでかくてうるさくて邪魔だったので、新しく組んだ。

新旧比較

前のPCは2017年末の仮想通貨ブーム時に更新したもの。もちろん仮想通貨はすぐにゴミになり、冷えなくてうるさいPCが残った。

現代でもゲーム機としては申し分ない性能だが、でかくて邪魔である。また、当時の上位モデルCPUを選んでしまったために、発熱が激しくてなかなか冷えない。ファンが回ってぶおおおおん、と唸る。

要求仕様

パーツ選定にあたって以下の要件を定めた。

  • 小さい

  • 静か

  • eGPUが使える

  • 4年後も現役で使える

ごくふつうの条件だと思う。一つへんなのがeGPUだろうか。

GPUを外付けにできるように

eGPUを要件としているのは、我が家にeGPU BOXがあり、余る予定だからである。

いま私はintel Mac miniを外付けGPUとともに使っているのだが、M1およびM2のMac miniは外付けGPUをサポートしていない。なので、Macを機材更新したときにeGPU BOXが余ってしまう。

また、グラフィックボードの消費電力・発熱量が増え続けているため、ミニPCに内蔵せず、外付けにするのも合理的であろう。

出てきた構成

  • ケース: MasterBox NR200P Pink

    • Cooler Masterのケースがよさそう、という条件からかわいいやつを絞り込んだ

  • マザーボード: Z690 Phantom Gaming-ITX/TB4

    • eGPUのためのThunderboltを備えているマザーボードのうち最安のもの(高い)

  • CPU: Core i5 12600KF

    • Windows 11で最適化されたEコア / Pコアを使う最小スペック

  • メモリ: DDR5-4800 8GB x 2

    • Chromeを動かさないのでメモリはいらない

  • 電源: V750 SFX GOLD - WHITE EDITION

    • 過剰な容量になったが白色にするとこれしか

  • CPUクーラー: ROG STRIX LC II 240 ARGB White Edition

    • なんか知らないうちに簡易水冷というパーツが一般化していた!

    • おもしろ全部枠

    • めちゃくちゃ光る

M.2 SSDとグラフィックボードだけ流用した。

ケースをピンク色にすると決めた時点で、ほかのパーツもかわいい色にする方針が出てきた。CPUクーラーと電源を白色にしている。制約が決まると商品選びがスムーズになってよかった。

組み立て

「画面がつかないどうしよ〜」を3回やった。CPU電源忘れとグラフィックボード接触不良が原因。

私は高校生のときから自作PCをしていて、今回で4回目なのだが、毎回CPUの電源を挿し忘れて「つかないよ〜」をやっている。なぜか必ず忘れるらしい。

画面がつかなかったのは、グラフィックボードを特殊な設置方法にしているのが原因だった。

グラフィックボードをマザーボードに対して並行に設置し、ライザーケーブルという延長ケーブルで接続をしている。この延長ケーブルが振動で外れやすいのだ。

マザーボードとグラフィックボードが並行になっている(ふつうは垂直につける)

画面がついたあとは順調だった。M.2 SSDからWindowsを起動し、ドライバを入れるだけ。

感想

簡易水冷がよく冷える

Dyson Sphere Programで銀河系のシミュレーションをしていてもCPU温度が43℃だった。アイドル時は30℃なのでたいへんよく冷える。

将来的にはグラフィックボードを外付けにするので、熱に困ることはなさそうだ。

底部の白いモジュールが簡易水冷のラジエーターと七色に光るファン(かわいい)

ラジエーターのファンはケースファンを兼ねているようで、ほかのファンをつけなくても冷えるのもよい。

なぜかあらゆるアプリの動作が速い

おそらくintel gen 12 x windows 11の最適化のおかげだと思う。PコアとEコアを賢く使うやつ。もしかするとDDR5にしたのも寄与しているかも。

メインの計算機をWindowsに移行してもよいかも……と思ったくらいに体験がよくなっていた。

eGPUちゃんと動いた

内蔵GPUを外してeGPUだけで起動する試験をしてみたらちゃんと動いた。ここがいちばん不安なところだったのて安心。

将来600Wのグラフィックボードを買っても大丈夫になった。

この時期に組んでよかった

前に組んだときに比べると驚きが多かった。簡易水冷もmini ITXの小さいケースも初めて。プラグインタイプの電源も。

機器構成を変えてもWindows 11のライセンス認証があっさり通るし、自作PC趣味の環境はどんどんよくなってるなあ、と思いました。

雑記

除湿機で湿度を下げたら部屋が快適になった

京都の湿気に参って除湿機を買った。

動かしているだけでどんどん湿度が下がり、タンクに水が溜まる。虚無から水が発生していて魔法みたいだ。

ただ、噂どおり音と熱の問題がある。我が家の解決策はサーキュレーターとエアコンだった。エアコン直下に置くことで廃熱を打ち消し、遠くの湿気はサーキュレーターで回収する。こうすることで、隣の部屋の湿気を抜くこともできるようになった。寝室から離して運用するので、音は聞こえなくなる。

湿度がさがると温度が多少高くても気にならないようだ。さいきんリビングは27℃ 40%なのだが、涼しく感じる。発汗しやすいかどうかが暑さ知覚に関係するのだろう。

蒸し物を発展させて簡易ビリヤニを(再)発明した。

  1. お湯を沸かしてタイ米を8分茹でる

  2. タイ米の水気を切り、肉、野菜、香辛料、塩、鶏ガラスープと一緒に10分〜蒸す

これだけ。香辛料はカレーで同じみのクミン、コリアンダー、ターメリックなど。

簡易ビリヤニに至ったのは、蒸し物調理で炭水化物も蒸したくなったからだ。炊き込みごはんみたいな完全栄養食を簡単に作りたい。在宅勤務のお昼ご飯RTAでは、時短と栄養バランスと腹持ちが課題になるのだ。

タイ米と肉と野菜を蒸したらビリヤニになっていた

蒸し物という武器を手に入れたので、あとは炭水化物をどうにかするだけだった。小麦は意外とアミノ酸スコアが悪いため、米が候補になる。しかし日本米はべちょべちょなので肉・野菜と一緒に蒸すには微妙だ。

タイ米ならば、湯取り法で茹で→蒸しができるので、蒸し物工程にマッチする。タイ米といえば味付けはカレー系という連想でクミンなどを入れた。ビリヤニができることは予想していなかったが、よく考えるとビリヤニはインド炊き込みごはんだった。結果として、ビリヤニを再発明していたことになる。

当然味はよいし、腹持ちもよい。量の調節も容易。在宅勤務お昼ご飯RTAでも上位に入れるレシピではなかろうか。

靴をオーダーメイドした

足幅がCで既製品の靴がほぼすべて合わない。ずっと靴には悩んでいたのでオーダーメイドすることにした。

近所の靴職人の店に突撃し、足の型をとってもらった。仕上がりは数ヶ月後、コストはMacBook Proくらいだが、30年履くので問題ない、としている。

オーダーメイドをするにはMPがたくさんいる

靴を作るにはたくさん決めることがあった。革靴にもいろいろオプションがあるので、意思決定パワーを使って選ぶ必要があった。疲れているときに行ってはならない。

ただ、ほとんどのオプションは見た目に関わるものなので、美しいと思ったものを選べばいいと思う。

人間は左右の足の長さが違うらしい

足型をとるまえに足のサイズ、膝の高さ、腰の高さを調べられた。すると、膝の位置が15mm違うことがわかった。

身体が左右対称ではないのはよくあることだが、15mmは大きいのかもしれない。職人さん夫婦?が真剣に議論をしていた。足の長さの違いをどの程度靴で吸収するか、という設計があるらしい。

専門家の議論は聴いてておもしろいな、と思った。オタクトークは好物。

土曜日のできごと

暑くて6時に起きる。エアコンが壊れているから。そしてワインセラー内でワインが漏れてるのを発見。いいワインの大半を失う。

11時まで寝て睡眠を確保。埋め合わせワインを買いに行く。ピノ・ノワール飲み比べ大会と言うと笑われた。「ピノ・ノワールは沼ですよ」と言われる。2本買った。

午後

近所のペットショップへ。デグーがいて妻氏が釘付けになる。モルモットのための給水ボトルと牧草などを買った。自転車だと近くてよい。

夕方

近所に住んでる${KMC部員}さんとバジル苗、ピチットシート交換をする。バジル苗をパセリの隣に植えた。


なんか今週はいろいろあった……。

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