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1ヶ月のヨーロッパ旅行をリュックひとつで。その中身をすべて紹介

1年前の冬、私は人生初の海外旅行でバックパック1つを背負い、ヨーロッパ5カ国を巡る旅に出た。
訪れたのは、イタリア、オーストリア、チェコ、ベルギー、フランス。

イタリア ベネチアの朝
(2023.12/23.07:11)

「バックパック1つで1ヶ月も?」と驚く人は多い。確かに、一見すると「修行僧のようなストイックな旅」や「ミニマリストの極み」に思えるかもしれない。だが実際は、最小限の荷物で旅をすることは驚くほど快適でストレスフリーなのだ。

特にヨーロッパの石畳の道では、スーツケースはゴロゴロとうるさく、階段では「あれ?こんなに重かったっけ?」と後悔の波が押し寄せる。

その点、バックパックなら両手が自由になり、電車やバスの乗り換えもスムーズ。LCC利用時の追加料金も回避できるため、財布にも優しい。

では、そんな旅を可能にするバックパックとは?そして、中に何を詰め込めば快適な旅ができるのか?
今回は、「1ヶ月の欧州旅をリュック1つで。その中身をすべて紹介」と題して、私の旅の相棒であるバックパックの全貌を公開する。

バックパック1つで旅をするメリット 

チェコの石畳

とにかく移動が楽

駅で乗り継ぐとき、ホテルまで移動するとき、トラムに乗るとき、バックパックはまさに旅の最高の相棒。背中にぴたりと密着し、まるで「俺に任せろ」と言わんばかりに身軽な動きを可能にする。

特にヨーロッパの石畳は、スーツケースにとって鬼門。ガタガタと音を立て、キャスターは悲鳴を上げ、最終的には腕がパンパンになる。

そんな苦行を経験した人間がバックパックを背負い始めたら、きっと悟りを開くだろう。
「これが…自由…?」と。

スーツケースの呪縛から解き放たれた瞬間、旅は本当の意味で楽しくなるのだ。

ホステルやドミトリーに泊まりやすくなる

ホステルやドミトリーでは、スーツケースはちょっとした「侵略者」になりがちだ。

大きなボディを広げた瞬間、床のスペースは一気に占領され、海外のルームメイトの容赦ないため息が聞こえてくる。
しかし、バックパックなら話は別。ベッドの上にポンと置くだけで準備完了、まるで旅の相棒が「ここが俺の定位置だ」と言わんばかりの収まりの良さだ。

ロッカーにもスッと入るし、階段で筋トレが発生することもない。バックパックは、ホステルでの平和と快適さを守る、まさに最強の旅アイテムなのだ。


ロストバゲージのリスクを避けられる

バックパックなら機内持ち込みが可能だ(サイズと液体物の制限はあるが、そこはうまくやる)。つまり、ロストバゲージのリスクはゼロ。荷物が消え去る心配をする必要はない。

もしスーツケースを預けてロストバゲージが発生したら、旅の始まりは「サバイバルモード」突入だ。お気に入りの服も、充電器も、下着すらないまま新天地に放り出される。

もちろん費用は後で航空会社に請求できるが、その前に「とりあえずパンツを買わねば…」という悲しいミッションが待っている。さらに、航空会社に宿泊先を連絡し、荷物を届けてもらうという事務手続きまで発生。

こんな雑務で貴重な旅行の時間を浪費するくらいなら、最初からバックパック一つで颯爽と旅立つ方がスマートだろう。

重要なリュック選び

ベルギーで一杯

私の旅の相棒、それは某メンタリストさんもおすすめしていた [グレゴリー] バックパック コンパス40。このバックパック、ただの荷物運搬ツールではない。ヨーロッパを旅する私にとっては、まさに「相棒」…いや、「守護神」と言っても過言ではない。

なにせ、スリが多発するヨーロッパでは、バックパックはまさに冒険の盾。コンパス40の強みは 軽量910グラム でありながら、機内持ち込み対応サイズというスマートさ。そして何より、 メインの開口部が背中側 にあるため、スリが「よし、ここから盗もう!」と手を伸ばした瞬間に「…開かない…だと!?」と絶望する設計になっている。まるで「侵入不可能な要塞」なのだ。

ワイヤー式ロックをかけてさらに防犯も

おまけに、40Lという絶妙なサイズ感。必要なものはしっかり入るのに、「あれ?ちょっと詰めすぎた?」と調子に乗ってお土産を詰め込んでも、機内持ち込みサイズを超えないという優秀さ。旅の安心感と機動力を兼ね備えた、まさに最強の相棒である。

軽量(910g)
機内持ち込み対応のサイズ
内部にポケットが多く整理しやすい
メイン開口部が背中側で防犯性能が高い

ののやま調べ

持ちものリスト

旅の持ち物って、削れば削るほど「これ、必要かな…?」と不安になるもの。私もできるだけ軽くと思いながら、結局あれこれ詰め込んで、最終的にはバックパックが「登山でもするの?」みたいな重量になることも多々。とはいえ必要なものを持たずに現地で後悔するのもイヤ。そんな葛藤を経て厳選した持ち物リストを、ここからジャンルごとに詳しく紹介していく。

【支払い関係】
クレカ2枚、デビットカード1枚

クレジットカードは2枚以上あると安心。私の場合は楽天カードとエポスカードを持っていった。しかしメインで使ったのはデビットカードのWISE(ワイズ)。手数料を考えるとWISEが1番おトク。これがあれば現地ATMで現金を引き出すのもラクラク。

クレカ1枚は財布の中に入れて、もう1枚はバックパックの中の奥に忍ばせておくとよい。旅人の間では「食べ終わったお菓子の袋に隠すのが最強」との噂もあるが、空港のセキュリティチェックで「あなたのポテチ、カード入りですよ」と突っ込まれるリスクもあるので自己判断で。

【薬品系】
体温計
絆創膏
ビタミンCサプリメント
頭痛薬、胃腸薬、総合風邪薬

慣れない土地での体調不良ほどつらいものはない。せっかくの旅行なのに、鼻水ズルズル…なんて事態は避けたい。ビタミンCサプリを摂取し風邪を未然に防ぐのがおすすめ。

薬は現地調達も可能だが、説明書が読めない問題に直面することも。チェコでたぶん風邪薬だろうとおもって買ったら、まさかの花粉症薬だった経験から普段使い慣れた薬を持っていくのが無難。お薬は自分の体と相談して持っていってほしい。

【電子系】
iPhone
AirPods
シェーバー
スマホ充電器
海外対応プラグ
モバイルバッテリー
電圧変換対応ミニドライヤー

海外変換プラグは必須だが、日本製の電化製品をもっていかない限り変圧器は必要ない。
スマホの充電がないと死活問題なのでモバイルバッテリーはあると安心だ。

【便利グッズ】

耳栓
マスク
アイマスク
エコバッグ
ネックピロー
ジップロック
ビーチサンダル
ちょっとした肩かけバッグ
チューブタイプの旅行用手洗い洗剤

少し読むのに時間がかかりそうな本(ただ分厚い本ではなく内容が濃いものを)、哲学系の本を1冊もっていくだけで旅の時間は充実する。フライトを待っている空き時間、寝る前、カフェでほっと一息する時、、スマホを見て地図を見たりするのもよいが本を読んで有意義に時間を過ごすのはどうだろうか。

ドミトリーのホステルでは耳栓とアイマスクが救世主となる。隣のベッドのいびきが猛獣なみ、なんて時もこれさえあれば快適な睡眠が手に入る。

また、ビーチサンダルはシャワー用としても活躍。旅系YouTuberが絶対持ってけ!と推していた理由が、ホステルのシャワールームで判明。床がびしょびしょでもビーチサンダルならノーダメージ。

【防犯対策】
南京錠3つほど
身代わり財布
首掛けミニポーチ

もし恐喝されたら?のために身代わり財布を準備。中には30ユーロほど入れておいたが、幸いなことに一度も使わずに帰国。他に財布を持っているのかと疑われたり、「お前の財布、こんなに薄いのか…。」と逆に同情される可能性もあるので適度に現金を入れておこう。

首掛けポーチは旅行中ずっと身につけ、寝るときも肌身離さず。結果、「財布どこいった?」と焦ることがゼロに。心配性な人には超おすすめ!

【ケア類】
綿棒
制汗剤
基礎化粧品
洗顔セット
歯磨きセット
シャンプーセット
リップクリーム
ハンドクリーム

乾燥した地域ではリップクリームとハンドクリームが必須。特に飛行機内の乾燥は想像以上。驚くほどカラカラになるので潤い対策は万全に。

【衣類系】
手袋
マスク
ニット帽
デニム1枚
サングラス
洗濯ネット
速乾性タオル1枚
下着5セット
スウェット上下1セット
ヒートテック上下2セット

身につけていたのは、デニム、トレーナー、ユニクロのダウンジャケット。ヒートテックは持っていったがユニクロのダウンが暖かくて、着ることはなかった。スウェットとデニムは着ていったものと合わせても2着しか持っていかなかった。

ヨーロッパ旅行では足りないものは基本揃うと思ってよい。ちなみに、フランスでスウェットパンツを汚してしまい「買うしかない…。」とZARAへ行ったら、年末セールで800円!旅先のショッピングも意外な発見があって楽しい。(たぶん年末セールとかやっていた。衣類ならZARAが安くておすすめ)。

【重要書類】
パスポートコピー
戸籍謄本の原本
海外保険のコピー

初海外で心配だったため、もしパスポートをなくしてもすぐ発行できるように、戸籍謄本を持っていき各国にある日本領事館の場所を下調べして行ったのはいい思い出。

おわりに

朝焼けを眺める旅人を眺める私 inチェコ
(2023.12/29.7:38)

出発前、私は持ち物リストを作りながら、YouTubeやブログを読み漁り、「このガジェットがあれば旅が快適になる…?」「でも本当にいるのか…?」と自問自答を繰り返していた。

そんな試行錯誤の末にたどり着いたこのバックパック旅の知恵が、過去の私のように「何を持って行けばいいんだ…」と悩んでいる誰かの参考になれば嬉しい。もしこの記事を読んで、あなたがスーツケースを手放し、バックパックの魅力に目覚めたなら、もう立派な”旅のミニマリスト”の仲間入り。次はあなたが「これさえあれば大丈夫!」と誰かに語る番かもしれない。

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