いまさらマトリックス
ザ・ワン と アノマリー
コロナが広がり始めた今年の2月頃から、なぜか映画『マトリックス』が気になり出して、LINEブログに関連記事を書いたりしていましたが、折しも新作『マトリックス4』製作中のニュースを聞きました。
なぜ今ごろ、また『マトリックス』が気になり出したのか?
とは
なぜ今『マトリックス4』なのか…?
とも繋がるのかもしれない…
と、例によって支離滅裂な展開を恐れず、綴ってみたいと思います。
『マトリックス』とは
どんな映画だったのか?
単純な感想としては、あのイナバウアーのようなアクションで銃弾を避けたり、ジャンプでビルを飛び越えたりする斬新なパフォーマンスが視覚的に印象に残っていました。
https://youtu.be/ggFKLxAQBbc
「現実世界」と「仮想世界」が混合して見えて、仮想世界のエージェント・スミスが、なぜ現実世界のトーマス・アンダーソンを拉致できたのか?という初歩的な疑問で足踏みしていました。要するに三部作の内容をちゃんと把握できていなかったのです。
第一作 『ザ・マトリックス』
『マトリックス』に出てくる語彙で、難解なキーワードがいくつかあります。
実はこの映画の内容自体が、哲学的で難解なのですが…
ひとつは「ザ・ワン」です。
「救世主」と日本語に訳されています。
エージェント・スミスに銃で撃たれ、もはや死んだと思われたネオは、トリニティのキスによって奇跡的に蘇生しました。
そして再び立ち上がり、スミスらの銃弾を空中で制止する奇跡(サイコキネシス)を起こしたネオを見たモーフィアスは
He is THE ONE! 救世主だ…
と、感嘆しました。
一見平凡な会社員であり、ハッカーであるトーマス・アンダーソンを「救世主」と見込んできたモーフィアスは、この時初めて彼を「救世主だ」と確信しました。
https://youtu.be/Vy7RaQUmOzE
第二作 『 マトリックス・リローデッド』
リローデッドとは何でしょう…?
リロード=再読み込み、と訳されます。
ホームページを「再読み込み」するのはF5キーを押すだけですが…
パソコンに新しいソフトをインストールしたり、アップグレードしたりすると「再起動が必要です。」と表示され、OSが再起動しますが、あんな感じでしょうか?
仮想世界『マトリックス』の設計者だと自称する白髪のエラそうな老人アーキテクトは、ネオに対して「キミは、割り切れない余剰の総和、アノマリー(変則要素)だ。」と言いました。
実はアーキテクト自身もプログラムのひとつであり、マトリックスシステムをバージョンアップさせるために、不確定要素(アノマリー)であるネオを読み込むことで強制終了、そして再起動させるというのです。
ところがそのリロードは、過去にすでに5回実行されており、ネオは6人目のアノマリーであると…。
だからリローデッドと、過去形になっているのか…
映画を見ている自分も、アンダーソンは人間だと思っていましたが、実は彼も仮想世界のプログラムだったようです。
なるほど、現実世界だと思われたアンダーソンが勤める会社にエージェント・スミスが現れた謎が解けた…
モーフィアスは、ネオ自身を人間だと思い込ませていたようです。
https://youtu.be/2RF--A72-es
仮想世界の人物は、いわばアバターのような存在で、実態はそれぞれ使命を持ったプログラムなのだ、との解釈でよいでしょうか…?
スミマセン \(>_<)/
動画まちがえました。
https://youtu.be/cHZl2naX1Xk
「ザ・ワン」も「アノマリー」もネオ、トーマス・アンダーソンを指す代名詞でしたが、彼を「あやつる」立場のちがいによって、全く見方が異なることがわかります。
モーフィアス… ザ・ワン(救世主)
アーキテクト… アノマリー(不確定要素)
では、マトリックス(設計者アーキテクト)にとって、アノマリーの存在意義は何なのか…?
また、コロナへの漠然とした不安から、自分の思考世界に生じた「アノマリー」についても、さらに解き明かしてみたい…