あるがまま ②
コロナ時代を
『あるがまま』に生活する
『あるがまま』という題名で、昔読んだ『森田式精神健康法』について書きました。
いわゆる『森田療法』とは、認知行動療法という神経症治療の理論として確立されたものらしいのですが、自分は体系的な知識や体験もありません。
ただ、なぜ森田理論のキーワード『あるがまま』を思い出したのかと言えば、映画『私をくいとめて』のみつ子の、やや神経質な思考回路だけではなく、今のコロナによる生活変容に端を発していたかも知れません。
自分は、決して潔癖症ではありませんが、割りと頻繁に手を洗うクセがあります。
特に冬場は、手荒れでピリピリ痛くなるので、なるべく洗う回数を減らそうと努めていたのですが、コロナによってまた元通りというか、さらに頻度と念入り度が増した感じです。
いま世の中はコロナ禍によって、万人が「潔癖症」気味になりかけているのではないでしょうか?
あまり気にしない人は良いですが、見えないコロナを恐れるあまり、生活に支障を来している人もいるかも知れません。
それは、自分が感染するという恐れだけではなく、他人や身内に影響を及ぼすかも知れないという恐れの方が大きいかも知れません。
「正しく恐れる」と云われることは守らなければなりませんが、精神衛生上のガードもある程度必要であると思います。
前回の緊急事態期間に見られた、誹謗中傷等の差別的言動は、精神衛生のバランスが崩れたことによる外界への攻撃的な過剰反応ではないかと思います。
人によって、攻撃的になるのか、内省的になるか、様々だと思いますが、過剰な不安に振り回されないようにしたいですね。
必要な感染対策を取った上で、情報に過剰反応することなく『あるがまま』、穏やかにコロナ禍をやり過ごしたいものです。