コメディ演劇『夢路空港』 感想メモ
・深夜に空港を貸し切って生配信、この一行だけで面白そう。
ジャルジャルだし、レイちゃんも出るし、これは観る。
・冒頭のジャルジャル二人のシーン、やはりジャルジャルなのでミクロ(掛け合い)が抜群に面白い。
川端(後藤)がジャルジャルタワーの"奴"っぽい感じ。
そういえば"奴"って自分に真っ直ぐな奴が多い気がする。ちょっと考えさせられる。
・BGMの浮遊感いいですね。
稀に現れる無人の(いわゆるliminal spaceっぽい)カットとも合ってる。
・大桑(平田)さんのコメント読みに笑った。
同じ夜にいる。
フィクションからの小休憩みたいな感覚になる。
・「何か大切なものを忘れている気がする」みたいなことを弱っちい声で打ち明ける毛利。
自分が何か忘れていることに自力で気づけている。
機内ではそれを言わないでいる。
・お手洗いで川端が毛利(福徳)に「タッチの差で操縦席を取られた」と語るシーンが個人的に面白かった。
パイロットが我先にとわらわら機内へ駆け込む様子を想像して笑った。
何かの暗喩かなと思ったけど、ちょっと違いそう。
・天翔(荒牧)くんが売店の冷蔵庫の前で頽れて、しゅるしゅると空気が抜けたような声で心情を吐露するシーンが特に印象に残った。
雑魚ボイスで話せるのは、知らない空港の、知らない方言で話す、知らないファンのお母さまの前だけなのかもしれない。
私もアイドル(乃木坂)が好きなので何度も考えてきたことではあるものの、ピンと背筋が伸びるような感覚。
・取っ組み合い(?)のケンカをする毛利と川端がしっかりコメディで私の心に優しい。
私はコメディが本当に好きだと思った。
ユーモアがないと自分は結構無理だと思っている。
・二人を仲裁するきな子(前田敦子)。
「夢はきちんと追った方がいい。気持ちがもったいない。」というフレーズが合理的、印象的。
急にめちゃめちゃ整理するなぁと思った。
・「要領を得なくてごめんね。」と、視界の端っこで捉えていた髭右近くんの口癖をここで捕まえる足立。
何枚も上手だなぁと思った。
髭右近くんの感受性はしっかり小学生である。自我がやわやわである。
・てか足立がチャキッと夢を変えれてるのすごい。
苗字が良かったんかな。
・売店での女性3人のシーンがさわやか。
そういえば、みんな悩める男性の心を解きほぐしていた。
一件落着の感がある。
・最後に毛利がサッカーボールを蹴っ飛ばす選択を採ってくれたのがうれしかった。
名刺を渡しまくるのはやめないでほしいな〜と思っていたので。
・川端(ジャルジャル後藤)とたびたび喋ってた鳥人間が、クレジットでは「落伍者/ペンギン・ボーイ」と表記されていた。
ギターを持って『夢の中の空』を歌い叫んでいたあの人がペンギン役もやってはったらしい。へ〜
(・チケ代高くない?エンゲル係数下がりまくっちゃう。いや意外とそんなもん?元取るためにいっぱい観るしかないじゃん)
最近よく豊かさについて考える。
性格上、スマホに依存する前からマルチタスクは当たり前、倍速視聴しまくりな私。
『夢路空港』はシングルタスクで等倍視聴した。
せめて、心の声を静寂とみなしてしまわないよう留意しておくぐらいはしなきゃな、と思った。