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いま聴いているラジオ番組(2024年3月)

同時に?!


こんにちは。

私はラジオを一般平均よりも多く聴いていると思うのですが、その理由は特に高尚なもの、ラジオに固有のものではなく、ただ好きな人の純度の高い話をたくさん聞けるのがうれしい、くらいな気がしてきました。

(長いので目次周辺まで飛ばしてもらって結構です)
そもそも「ラジオとテレビの違い」みたいな王道な問いに対しても、定義を超えた個人的な回答を特に用意できていないんですよね。ラジオの魅力として、パーソナリティの素を知ることができる、みたいなものが挙げられることも多いですが、その「素を知れる」というのもラジオに限定されたものなのか。ラジオでは相対的にアクティブユーザーの多いテレビの裏側の話をすることが構造的に多いから、開かれた場であるテレビに対する素の表情をラジオに見出すことができる? 例えばオリンピック選手が大会の裏側をラジオやテレビで語る場合、オリンピックの規模が大きすぎてどっちも素を知れる場所みたいになっている気がします。ラジオとテレビでアクティブユーザーが逆転したらテレビの方が素を知れる場所になるのかな(ここら辺で「そもそも『素』の定義は?」みたいなことを聞くのはやめてください)。あるいは、ラジオは視覚情報が限られているためにリスナーが話される情景を多かれ少なかれ頭の中で想像して補うことになり、そのような体験が「秘密の共有」みたいなムードを生み出しているのか。視覚情報の有無がキモ(「気持ち悪い」の略語ではない)なのだとしたら、SHOWROOM配信やインスタライブといった場はどうなるんだろう。会話や語りを中心とした、いわゆるラジオ的なテレビもある(テレビだと視覚的な演出の分だけ配信プラットフォームより遠い)。大元のコンテンツとしての作りが違う、あるいはカメラ目線か否か、みたいな話になってくる? オールナイトニッポンとかで同時生配信をやっていたこともありますし、視覚情報の有無に関しても、視覚情報がメインに据えられていないような場合はラジオ寄りになりそうですね。ラジオCMのテレビ版をはじめて見たときの何とも言えない感情はどう説明するかは分からない。水陸両用なコマーシャル。何ですかあの感情は。

というか「ラジオとテレビの違い」なんて、現時点で両者がどのように運用されているかについての傾向の話で良いような気もする。そんな詰められないでしょ。ラジオをたくさん聴いているのも、元々何かしらのきっかけで聴き始めた番組があって、それと同じプラットフォームで提供されている他のコンテンツも聴くようになった、みたいな楽しくない側面もあると思いますが、普通の会話でそこまで言う必要はないし。誰かがどこかでまとめてるでしょ。

2年ぐらい前にラジオの記事を書いたのですが、その時と比べて日常的に聴くラジオの中身も変わってるよな〜と思ったので、備忘録的に私がいま聴いているラジオ番組について書いていこうと思います。


『乃木坂46 柴田柚菜のDreaming time』(BAYFM78)

・千葉県出身、乃木坂4期生(アツい)の柴田柚菜の番組。柚菜ちゃんの武器である親近感のある語りが「手作りおやつ」「寝具」「片付け」といった生活に根差したメールテーマと好相性で、寝る前の時間に程よく聴ける。また、乃木坂メンバーにしては珍しい(?)彼女の楽観性もあって、明日への活力を補給するのにはもってこいなのでは。

・高頻度でご家族(祖父母も)が出てくるエピソードトークやディズニー愛・安室奈美恵リスペクトが恐らく固有の要素で、一部では行ったり来たりな表現である「ゆな構文」も話題になっているらしい、いや、なってないかもしれないんですけど。


『匿名ラジオ』(YouTube)

・オモコロライターのARuFaとダ・ヴィンチ・恐山がパーソナリティを務める、ポップで少し異質なインターネットラジオ。オタクに膾炙した虚構性の高い企画がメインで、ラジオというより漫才ネタに近い回も多々ある。

やろうと思えば普通に良いネタになると思う

・立て板に水で繰り広げられる空想の世界で恐山の大喜利的発想の言葉遊びに即座に対応できるARuFaがすごい。二人の阿吽の呼吸が楽しすぎる。なろうと思えば普通に良い漫才コンビになれると思う(エゴだよそれは案件)。


『乃木坂LOCKS!』(TOKYO FM)

・木曜日の『SCHOOL OF LOCK』内で放送されている箱番組。乃木坂4期生の賀喜遥香が「4組の副担任」を務めている。副担任のかっきーは流石にギザカワユス。

・乃木坂の人気メンバーにしては珍しく(?)ユーモアを大事にした喋りが心地良い。なかでも特に4期生のことをおもしろおかしく話してくれるときが私は嬉しい。4期生とユーモアの関係性について誰か論じていないかしら。かっきーの中にいる南大阪の人格が出てくる回は良い回。

・放送後記の文字起こしを見ながら聴いてみると、彼女の話し方において少しフランクな倒置法→フフフの流れが鉄板であることに気づく。ギザカワです。

・少し前から5期生の井上和先生の授業も始まったが、放送スケジュールが若干特殊でいまいち聴けていない。がんばろう!

放送後記が充実してるのも良きです。バッカルコーン


『ローソン presents 日向坂46のほっとひといき!』(TOKYO FM)

・日向坂46の佐々木美玲、河田陽菜、富田鈴花が交代制でパーソナリティを務める番組。

・個人的に一番の楽しみにしているのがみーぱん回。ばかばかしくてピュアで底抜けに明るい、彼女らしさ満載のトークが面白い。聴けば問答無用でハッピーオーラで満たされるタイプのやつ。日向坂のクリエイティブに求められているものの一つ。


『ベルク presents 日向坂46の余計な事までやりましょう』(TOKYO FM)

・日向坂46の金村美玖、丹生明里、山下葉留花(実質)が交代制でパーソナリティを務める番組。

無謬の承認欲求が輝く金村さん回。時折「村」とも揶揄されるような閉鎖的なグループ構造内に身を置きながらも、大学生活を通じて知見を広げ、内省を加速させる金村ラジオの充実ぶりたるや。人間的に成熟していく過程でどこまでもネガティブなのがいじらしい。あと選曲も最近の邦ロック風味でけっこう良い。

・丹生ちゃん回はとにかくサイコー(復帰回で身にしみて感じた)。そもそも丹生ちゃんの存在自体がサイコーであることは前提として、緩急・抑揚がたっぷりで、天真爛漫な彼女の体温ライブが直接伝わってくるトークが良すぎる。  

・最近で新たに加わったはるはるのパーソナリティ回ですが、面白すぎてヤバい。多分ヤバいと形容するのは適切だと思う。論理を超えたポジティブでリズミカルな言葉がいくらでも聞けて、脳が快楽を感じるのがわかる。ジャンルで言えば「アイ・カーリー」みたいな感じ。色々書いていますが、ここで決してはるはるが不誠実なわけではなく、ちゃんと生真面目な人であることも書いておかないといけない。たぶん我々は本当の彼女を何も知らない。でも良いじゃない。深淵のカモンガール。

・元気出るね


『ベルク presents 乃木坂46の乃木坂に相談だ!』(TOKYO FM)

・乃木坂4期生の清宮レイと松尾美佑がパーソナリティを務める番組。乃木坂のラジオの中でも、一定の品位は保ったまま、「『アイドルだからこう答えなきゃいけない!』みたいな固定観念」が取っ払われているのが特徴。「事象について真剣に語る面白さ」が根源にある番組で、興味のままに話が進んでいくのが本当に楽しい。乃木坂4期生の魅力の一つが「飾らないところ」であることはあまりにも有名ですが、そんな素直な4期の良さがよく表れているのがこの番組だと思う。

・レイちゃんは乃木坂工事中の解像度では底抜けの明るさのみがフィーチャーされがちですが、ラジオではカルチャーへの鋭い眼差しが垣間見えたりして面白い。また、最近の放送回では飛行機愛を爆発させたりしていて、そういう多面的な魅力が伝わるのもラジオのいいところだよなぁと感じる(ある程度閉鎖的な空間で行われていて、基本的に長めのお喋りが許されている)。

・乃木談を聴いていると松尾ちゃんのセンスに惚れる。「ゆるふわ裏番長」らしく、たまの毒も交えて自分の確固たる意見を可愛らしい声で話すのが印象的。「(プレゼントに)キャンドルはいらない」「星を見に出かけるのはNG」といった彼女のこだわりが出るトークが面白い。レイちゃんとの掛け合いの距離感も良い。本当に好きなラジオ

・「たこ焼き論争」とかレイちゃんの飛行機トークみたいな見出しのトピック以外も良い感じなおもしろ通常回


『SONYSONPO QUEST FOR THE FUTURE』(J-WAVE)

・日向坂46の小坂菜緒がナビゲーターを務める番組。NHK Eテレのような真面目テイストに小坂さんの素朴な語り、金村さんもビックリなオシャ選曲が特徴。

・お堅めな雰囲気も良いですが、個人的には小坂さんのラジオは作家おのぐち氏の『星のドラゴンクエスト presents 日向坂46 小坂菜緒の「小坂なラジオ」』路線で広がりを設けてほしい気持ちがある。意外とふつおたがもっと欲しかったり。


『味な副音声 ~voice of food』(J-WAVE)

・フードエッセイストの平野紗季子がパーソナリティを務める番組。QUEST FOR THE FUTUREの次に放送されているのがきっかけで聴き始めたのですが、毎週の異なる食をテーマにした豊穣な語り(理想的なクエスト)のおもしろさ・満足感の誘惑に負け、最近はむしろこっちをメインに聴いている。今のところおたより沢山の雑談回が好き。

・食という営みに対する全力の愛と、それを過不足なく軽やかに伝達できるだけの語彙力・表現力が凄すぎて凄すぎて、もうPOPEYEの連載とかも読み始めてます。


『日向坂46 平尾帆夏のひら砲らじお』(エフエム山陰)

・鳥取県出身、日向坂四期生の平尾帆夏がパーソナリティを務める番組。鳥取に関するコーナーやふつおた等の内容が15分というコンパクトな時間でまとまっていて、加えて原色系なひらほーの声色もラジオ向きな気がする。普通に良いラジオ。ラジオは普通が良い

・出てきた鳥取トピックに対して即座に鳥取エピソードを取り出せるのがすごい。解釈一致(?)。

・基本的に土曜の朝に聴くことになるので心象がはちゃめちゃに良い。


『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)

・オードリーがパーソナリティを務めるモンスター番組。少し前までは芸人のラジオをたくさん聴いていたけれど、なんだかんだオードリーだけになってしまった(radikoに倍速機能とスキップ機能があればもっと色々聴いてみたい。特にその芸人のファンでない場合の「面白そうなところだけ聴きたい」欲求が邪魔をする)。

・私が聴き始めたのは2019年の春頃からですが、結婚・第一子誕生後も面白さはそこまで変わっていないように感じる。東京ドームライブでのUber Eatsトークも若様の視点が好きだった。このラジオを心の拠り所にしている、みたいな感じではないけれど、単純に面白いから聴いてますね。


『日向坂46・松田好花のオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)

・日向坂46の松田好花がパーソナリティを務める番組。毎度のことフリートークが上手すぎてびっくりしちゃう。いわゆるANNノリのようなものにも順応していて隙がない。春から木曜ANNXに昇格ということでそちらも楽しみ。


『乃木坂46の「の」』(文化放送)

・乃木坂46メンバーの誰かしらがパーソナリティを務める番組。王道なアイドルラジオで、最近は5期生ちゃんがよく出演しがち。

・中西松尾(千葉つながり)、井上遠藤(ユニット)、池田岡本中西(ケルベロストリオ)など、既にある程度の関係性が構築されている組み合わせで聴ける回は特にありがたい。

・少し前の放送だと川﨑弓木回が面白かった(反則感は否めませんが笑)。岡本姫奈MC回のエピソードトークが面白かったのも印象に残っている。


『日向坂46の「ひ」』(文化放送)

・日向坂46メンバーの誰かしらがパーソナリティを務める番組。結局のところ同期メンバーでの組み合わせ回が面白い(潮美玲久美、新3期、小西平岡、正源司渡辺などなど)。1期生回は特にオモシロの強度が高めで聴きごたえある。

・パーソナリティが流動的なラジオは往々にしてラジオの魅力の一つである内輪感が希薄になるというものですが、日向ひでは尖ったジングルやコーナー群とそれに乗っかるメンバーという、番組とメンバーの関係で疑似的に内輪ノリが醸成されているような気がする。されてなかったら普通にごめんなさい。


『らじらー!サンデー』(NHKラジオ第1)

・オリラジの藤森慎吾、乃木坂46の川﨑桜/佐藤璃果とゲストMCが出演する番組。アイドルらしい「かわいさ」「胸キュン」に超絶極振りした、ある意味前衛的な3時間ラジオ。

・例によって私は4, 5期生の出演回を重点的に聴いている。即興コントとかも展開が普通に面白くて笑っちゃう。(つーんつんのくだりも面白かったね)

・スタジオ写真ありがた男


『ありっちゃありスパーク梵』(YouTube)

・オモコロ編集長の原宿とイラストレーターの室木おすしのインターネットラジオ。個人的には「生活」への視座が光るコーナー群が好き。原宿さんの暴走はおすしさんに軽く流されて、最終的にコメントに嗜められがち。

・トークで印象に残っているものは、おすしさんの「入学式」と原宿さんの「ソアリン」。出来事の咀嚼が好きなんですね。

・「親にとっての入学式」「ソアリンは自己啓発的」という視点


『ニュース! オモコロウォッチ』(YouTube)

・オモコロ編集部の3人(永田、原宿、ダ・ヴィンチ・恐山)が気になるニュースを語るインターネットラジオ。おじさんに共感を示した後に暴走しがちな原宿さんを諫める恐山、総括する永田さんというオモコロチャンネルの構図がひとつの形。ふとしたときに出る恐山の高精度な言語化に驚かされることが多い。下品な回も多いけれど、まぁ面白い。

・初期の傑作回



・毎週ではないけれど、ちょこちょこ聴いているラジオについても。「のびらじ」は、ほんわかしたロッチの空気感と人たらしな山口陽世の可愛らしさが良いと思います。「INNOVATION WORLD」の池てれさんも達者。「乃木坂46ANN」は完全にドロップアウトしてしまいましたが、毎週ゲストメンバー呼んでくれたら聴きたい。ナポリの会員放送は再加入の時期を伺ってる状態。ニコニコに慣れてないのでエネルギーが要る。

・そういえば、2年前の記事を読み返してみたら聴いてるラジオの内訳は大して変わってませんでした結局のところ美しさ、品性に適度なユーモアが私は好きです。惰性でオタクをやっています。それでは。



・ラジコオーディオアドって何やねん

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