株式相場見通し(日経平均)2020年6月21日
投資判断をする上で見ておくべき指標
(1)一目均衡表
(2)MACD
(3)RSI
(4)出来高
の4つから株式相場を見てみましょう。
ここでは日経平均株価について検証していきます。
今後の日経平均株価の方向性について
【日経平均株価推移 直近6ヶ月】
上図の通り、一目均衡表上では依然日足は先行スパンの雲の上に位置しており、相場の地合いは崩れてはいません。
先週、日足は基準線でサポートされ、現状は基準線、転換線共にフラットな状態にあります。
また基準線の下には先行スパンの帯(雲)がサポート帯として控えています。
次に MACD を見てみましょう。
上図の通り、 MACD シグナル線に対して MACD が上から下に交差デッドクロスしており売りシグナルが点灯しています。
次に RSI を見てみましょう。
上図の通り、 RSI は現在 53と中立ゾーンにあります。
出来高については、この連日の下げ局面を含め、特に目立った動きは見られません。
次に日本取引所グループ (JPX) が日々発表している裁定取引の状況について見てみましょう。
6月17日現在の裁定取引に係る現物ポジションは、売りポジションが7億5,085万株に対して、買いポジションが1億8,563万株と引き続き現物売りポジションが超過している状態となっています。
このことは今後潜在的な株式買い戻し圧力があるということを意味しています。
以上、日経平均株価についてまとめると、次のようになります。
(1)一目均衡表では、株価は依然買い局面にあります。足元は基準線がサポートラインとなっています。
(2)MACD については、シグナル線とデッドクロスして、売りシグナルが点灯しました。
(3)RSI については、現在は中立ゾーンに入っています。
(4)出来高は特筆すべきものはありませんが、裁定取引に係る現物ポジションは売り(ショート)に傾いており、今後の買い戻し圧力が存在しています。
このように、強弱両材料がある中、 日経平均株価は引き続きレンジ相場が続くものと見ています。
レンジの下値は、基準線の21,509円、さらに4月の抵抗線であり、5月の支持線となっている20,500円ラインがサポートラインとして考えられます。
一方レンジの上値は6月高値の23,185円です。
新たな相場を動かす材料が出現するまではこのレンジで推移していくものと見ています。
NYダウの見通し
ちなみに、NYダウの日足で
(1)一目均衡表
(2)MACD
(3)RSI
(4)出来高
を見ると、日経平均と同じ形になっており、NYダウも当面はレンジ相場が続くものとみられます。
NYダウのレジは、下限が24,760(4月の抵抗線かつ5月の支持線)~25,184(基準線)、上限が27,572(コロナ後高値)と見ています。
【NYダウ推移 直近6ヶ月】