加賀棒茶ってどんなお茶?
加賀棒茶の認知度は少しずつ高まっているとはいえ、まだまだ知らない方もたくさんいると思うので『加賀棒茶とは?』というところから紹介します。
金沢、加賀百万石というイメージもあって、加賀のお殿様が飲んでいた上等なお茶かしらというイメージさえ持ってしまいますよね。
しかしながら思ったより歴史は短くて、戦前に金沢のお茶屋さんが捨ててしまうお茶の茎部分を商品化できないかと考えて、ほうじ茶として加工してみたのが始まり。
不思議なことに、葉の部分を使った通常のほうじ茶よりも香り高く味わいのあるお茶ができたのです!
元々利用していない部分なのでリーズナブル。庶民のお茶として定着したのでした。
石川県では煎茶はほとんど飲まず、焙じ茶を飲むことが多かったので、他の産地で製産される茎茶やかりがね茶という緑茶仕立てではなくてほうじ茶になったようです。
石川県民のソウルドリンク、手軽に毎日飲めるお茶の誕生は意外にもエコな始まりだったのです。