たったひとりのGACKTさんコピーバンド エピローグ 心のままに

ひさしぶりだ。

スマホとサイフ、そして好きな音楽を聴くためのイヤフォンだけを持って、陽が沈むその少し前に僕は家を出た。

少しでも心惹かれた景色に向かってカメラを向けてみる。


特に、空の風景なんてものは5分と経たないうちにその表情を変えていく。

見逃したくなかった。


どうやら僕は写真を取るっていうことが結構好きらしくて、そしてそのことを35年間知らないままで、つまるとこ僕は「表現する」っていうことがとても好きなんだ。


「好きだから、やる」
「好きなものを、創る」
「理由は?僕が好きだからさ」


これからはそういう風に生きていこうって、心からそう思った。


この「たったひとりのGACKTさんコピーバンド」を志し、走り始めた頃から僕の周りで不思議な出来事が次々と起こり始めた。


それはきっと、真っ暗な海の中を漂う船に灯された灯台の灯りのようなものだったんだと思う。


「心のままに、進め」と。


たったひとりのGACKTさんコピーバンドはおわった。
「完走することができた」

という表現のほうがあっているかもしれない。

30分のステージに詰め込めるだけ詰め込んで、結構ハチャメチャだったけれど、とにかく楽しかった。そして「精一杯やった!」という感覚が心地よかった。



ここから僕は自分自身の作品のレコーディングに入る。
正式な音源としては初めての作品になる。

また走り始める。
もう始まっている。


納得のいくものをつくる。
自分自身が心から好きだと思えるものを創る。
その過程を通じて、自分自身を愛せるようになれるように。


引き続き、見守ってやってください。
冒険は続いていきます。






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