2024/10/12(Sat)Taishi Nomura 40th Anniversary Live「The world calls you」(at 青山月見ル君想フ) 招待状
2024/10/12(Sat)
Taishi Nomura 40th Anniversary Live
「The world calls you」(at 青山月見ル君想フ)
「ロックオーケストラ」というコンセプトを掲げ、6人の演奏家が音を紡ぐ。
ここに「バックバンド」という概念はない。
全員がソリストだ。
誰を目当てに来てくれてもいい。
あなたの大好きなその人を、スポットライトが照らす。
6人の演奏家たちは代わるがわる主役になり、そして一つの物語を作り上げる。
「The world calls you」
(世界があなたを必要としている/あなたの代わりなどいない)
野村泰史という人間がいつも抱き続けた思い。
「あなたでなければ意味がない」
そんな思いで野村泰史がオファーした5人のミュージシャンたち。
どうしても僕はあなたが必要だったから。
だから何があっても代役を立てることはしない。
2021年発表のアルバム「THE LIGHT」
この作品が今回の公演の核となる。
リリース当時はまだ今回の参加メンバーの誰とも出会っていない。
曲を書き、歌い。
ギターを弾いて、弾けもしないベースも自分で弾いた。
他の楽器は打ち込みで。
ヴァイオリンもピアノもドラムも、どれも大好きな楽器だ。
自分では弾けないけれど。
僕が音楽を作るとき、頭の中にはギターや歌と同じくらいヴァイオリンやピアノやドラムの音が鳴り響いていた。
あのコロナ禍で、僕は打ち込みを覚えた。
そしてアルバム「THE LIGHT」を作り上げた。
自身で演奏可能な楽器の枠を超え、
大好きな楽器たちの音色で埋め尽くされたアルバムになった。
アレンジ作業は楽しかった。
ヴァイオリンにピアノにドラムに、僕はメロディーを託していった。
まるでそれぞれの楽器へのラブレターでも書くみたいに。
アルバムを作ったらライブをやりたくて。
でも今度こそは打ち込みじゃなくて、本当の演奏家たちと一緒に演奏したい。
ヴァイオリニストの知り合いなんていない。
ピアニストの知り合いもいない。
訳あって歌唱とギター演奏を同時に行うのは困難な状況だった。
ギタリストとして、リードギターを託せる最高のギタリストを探さねば。
そしてバンドの要はドラム、そしてベースだ。
探そう。
必ず最高の演奏家はいる。
それが今回の参加メンバーだ。
バンドは高校生の頃からやっていた。
僕はずっとギターだけを弾いていた。
大学に進学以降バンド活動はより本格的になり、
そして25歳くらいの時に一度やめてしまった。
当時参加していたバンドを脱退するその日のライブの打ち上げ。
酔いのまわった赤い顔で
「でもきっと君はやめられないよ」
誰かが僕にそう言った。
それはやっぱり本当だった。
それから約5年間、ギターに触ることもなかった。
楽器も機材も全て手放していたし、音楽を聴いて楽しいと思うこともなかった。
というか音楽に心を委ねる所ではないくらいに暮らしは荒んでいた。
今振り返れば必要なことだったのだと思う。
「それが正しいこと」と自分に言い聞かせて身を置いた環境や仕事。
僕はどんどん壊れていった。
当時実家に身を置いていたから幸い寝床に困ることはなかったけれど、
当時の記憶がないくらい、僕は日々を無機質に過ごしていた。
何を持って「普通」と言うのかは分からないけれど、
普通に働くことはできていなかった。
それでもたまたま10000円だけ、好きなように使ってもいいお金があった時があった。
今振り返っても本当になぜだか分からないけれど、僕は中古家電販売店に行ってジャンク品スレスレの4000円のエレキギターを買った。
3000円くらいのミニアンプ。
VOXの小さいやつだ。
「GLAYのBELOVEDのギターソロ、まだ弾けるかな?弾きたいな」
お釣りでGLAYのベスト盤「REVIEW」の中古のCDを買った。
200円くらいで買えた。
2曲目が彼女のモダンで、3曲目がBELOVED。
CDに合わせて久しぶりにギターを弾いた。
速弾きのところは指が追いつかないけど、意外と覚えてるな。
嬉しかった。
楽しかった。
そして何の気なしに適当にコードを押さえて鳴らしてみた。
だんだん思い出してくると今度はそれらをいくつか繋げてまとまりにしていった。
耳元で誰かが囁くようにメロディーが聴こえた。
でもそれは僕の知らない曲だった。
知らない曲ではない。
今生まれたメロディーだ。
本当に久しぶりの作曲だった。
「I'm so fine」
という曲だった。
どうしても形にしたいと、強く思った。
それは本当に荒み切った暮らしに意思というものが戻ってきたことでもあった。
でもかつてのようにバンドメンバーがいるわけではない。
どうやって仕上げるの?
「自分で歌えば形になる」
他に選択肢がなかったことが、今僕がいるこの場所に連れてきてくれたのだと思う。
音楽を再開して、その初めてのライブの一曲目に歌って以来、
結局いまだに発表こそしていないけれど、その一曲が僕を音楽に連れ戻したのだ。
そしてとある出来事をきっかけに僕は岡山県から上京することにした。
その時点で僕は35歳。
狂っているとしか思えない笑。
そのとある出来事は話すと長くなるから当日のMCででも話そう。
あれからどれくらいの時間が流れたのだろう?
不意にテレビで見かけたGLAYに心を奪われた。
中学生だった彼はすぐにギターに夢中になった。
TVのGLAYに釘付けになった幼きあの日からずいぶん遠くまで来たのか?
それともあの瞬間の胸の高鳴りこそが全てのゴールで、
それに向かって歩き続けているだけなのか?
きっとどちらも正解なんだろう。
40歳。
かつてのギター少年が辿り着いたのはどんな場所なのか?
そしてその場所から見えるのはどんな景色ですか?
きっとその景色は十人十色で。
でも出来ればそれは未来が楽しみで楽しみで仕方なくなるような景色であってほしい。
素敵なコンサートをみた帰り道はいつだって
「自分も明日からまた頑張ろう」
って思えた。
自分にも何かが出来る気がした。
これは始まりの物語。
主役は他でもないあなたであり、代役など世界中のどこにもいない。
偶然巡り会った6人のロックオーケストラ。
彼らが奏でる音楽にしばし浸りライブハウスの重い扉を開いたら、
今度はあなたの本番が始まる。
その目で耳で、五感の全てで体感してほしい。
不可能などない。
まずは満員御礼。
感謝感謝。
Taishi Nomura 40th Anniversary Live
「The world calls you」
★出演
Taishi Nomura(vo.gt)
Sachimi Narisawa(vn)
RYUTARO(gt)
杏優(pf)
稲葉雅人(ba)
土屋"tomo"智泰(dr)
★日時
2024.10.12(土)
開場/17:30
開演/18:00
★観覧チケット
一般 ¥4,000(+Drink)
学割 ¥2,000(+Drink) ※高校生以下と各メンバーのレッスン生が対象
中学生以下 ドリンク代のみで入場可
★チケット販売URL
http://9lick.me/AN28D