小説を書いてみた話(半年前)
どうも。noteのモチベがギリ保たれている森野鏡です。今回はですね、すこしばかり昔話をしたいと思います。
というのもですね、多分知らない方が多いと思うんですけど、半年ちょい前にサークルの方で初めて小説を書きまして、それについて色々な苦労話というか迷惑かけたこととかの裏話が山ほどあるので、それについてちょこっと話そうと思います。苦労話と一緒に、書き方についても都度説明も加えますが、ド素人の考え方なので参考にはしないでください。多分間違ったことばかりだと思いますので。
この記事を公開した後にするか前にするかまだ決めてませんが、その小説も公開します。それも合わせてぜひ読んでみてください。では早速始めていきましょう。
苦労話
実は、これ以前にも小説を書こうとしたことは幾度となくあったんです。でもですね、全部挫折してます。あるときはシナリオ制作中、またあるときは執筆中です。おそらくですが、高校時代だけで10本くらいの小説くんが尊い犠牲になっているんじゃないでしょうか。
これら全部に、共通した欠陥がありました。そう、設定の作り込みに圧倒的な不足があったのです。
そもそもの話ですが、小説にしても何にしても、思いついたらすぐに執筆できるかといえばそうではなく、まずはプロットなるものを作成する必要があります。いわば骨組みのようなもので、登場人物がどんな性格をしているか、どんなものが好きでどんなものが嫌いか、時代、季節、場所、世界観etc…
つまり、書こうとしているものに関しての情報を片っ端から書き出してみる、ということです。実際に小説に反映させるかは全く関係なく、とりあえず思いつき次第書いてみます。こうすることで、自分の作品に対しての解像度が上がります。
そしてそれを元にしてあらすじのようなものを書いていきます。ここは人それぞれで、大まかな流れだけを整理する人もいますし、割と細かく心情まで書いてしまう人もいます。ちなみに僕は後者です。
これが終わり、辻褄が合わない点はないか、設定から大幅にはみ出していないかなどをチェックした上で、ようやく本編執筆のスタートです。
かなり話が逸れてしまいましたが、かつての僕はこの工程を疎かにしていました。するとどうなるか。登場人物が話しそうなことを想像できなくなります。話に厚みが出なくなります。1000文字くらいで主人公とヒロインが付き合い始めます。(実話)(ちなみにここまでで900字程度です)
思ってたのと違う。
とこうなるわけですね。メンタルよわよわな高校生の森野くんはそれで心が折れてしまい、小説執筆を諦めたのでした。おしまい。悲しいね。
それ以来、小説を書くことに若干のトラウマを抱えており、エッセイ調の文章しか書けなくなっていたのですが、どうしてもエッセイでは書けないお題を出されてしまいまして、泣く泣く過去のトラウマと対峙することにしました。導入が長いですね。実を言うと、こういったブログっぽいのにもプロットほどの立派なものではなくても、骨組みを作ると後々楽なんですけど、目先の楽さを選んで行き当たりばったりで書いた結果、こんな間延びしてます。ごめんなさい。
前回までのあらすじ。小説を書くことになってしまった森野くん。無事プロットを完成させ、本編執筆に着手することはできるのか⁉
というわけなんですけども。もちろんアイデアも技術もないので、周りの力を借りに借りまくります。とりあえず大テーマは「終末世界」で決まっているので、想像力豊かな友人にそれを伝え、小一時間話して大まかな設定を決定しました。割合順調に決まりました。
登場人物に関しては、世界観を決めた時点でなんとなくモデルが決まっていたので、思いつくままに設定を書きまくり、人物像を作り上げました。ここまでは本当に順調でした。そう。ここまでは。
ここからが問題なんです。基本設定ができたらいよいよ粗筋を作り上げてゆく段階です。これのコツは、「ノリと勢い」だと思います。一回書いてみるんです。もちろん世界観を崩さないように注意を払いながら、ですが。それでも色々考えながら書いてると、ルーズリーフの表裏が埋まるくらいになります。で、です。僕には頼れる編集者様(のちの鬼編集)(以降Hさんと呼称します)がついてくださいましたので、恐る恐る提出しましたところ、書けて偉いとの褒め言葉をいただき、対面での打ち合わせをすることが決定しました。そう、ここがまず第一の地獄です。
当初は順調に進んでいた打ち合わせだったのですが、雑談中にポロリとこぼした第二案に食いつかれまして……。この案、書きたかったけどなかなか話のまとめ方が分からずボツにしたのですが、紆余曲折ありましてこちらの案を採用することになったんですね。ん?それはつまり……
プロット全部書き直しです。
↑この世で一番聞きたくない言葉
しかもです。Hさんと22時半くらいに解散したにもかかわらず、「日付が変わるまでに新しいプロット見せてね^^」と宣うのです。ぐう畜。
帰りの電車と家に帰ってからの怒涛の書き上げにより、3分遅れで提出に成功しました。さすがにこの遅延はお認めくださいました。
このプロットはHさんと話し合ってから書いたおかげですぐにGOサインが出ました。というわけでいよいよ本編執筆篇!ここまでで2100文字ってマジ?もっと短くするつもりやったのに。
そう、ここからが本当の地獄だとは知らずに意気揚々と書き始めようとした森野くんでしたが、思ったよりも筆が進みません。今まで苦労しながら書いていたプロットはいわば人体で言うところの骨で、筋肉や皮膚、内臓などは全く手掛かりがありません。自らの持ちうる想像力と創造力をフルに活用して、「この場面ならこんな感じでしゃべるやろなあ」みたいなことを考えながら書いていきます。そんなこんなで、かなり苦戦しながら、ときにはアルコールの力も借りながらなんとかとりあえず書ききりました。だいたい2日くらいですね。その期間は基本的にアルバイト以外は何もしてません。全部原稿に捧げました。大体1万字程度を想定していたのですが、足りない足りないが積み重なり、最終的に1万5千字程度になりました。
そうしてできあがったものをHさんに送りまして一息ついておりますとですね、2時間もしないうちに「修正箇所です」というメッセージと共にファイルが添付されていました。おそるおそる開いてみると、100を優に超えるであろう修正メッセージが飛び込んできて、思わずPCの電源を落としてしまいました。動悸が止まりません。僕には落ち着く時間が必要でした。
さて、小一時間の瞑想を挟みましてなんとか平静を取り戻し、見間違いであれと願いながらもう一度開くも、燦然と輝く修正メッセージ。途端に泣き崩れる俺。
そんなことを言っていても無情にも時間は過ぎていくので、修正を始めました。誤字にコロケーション、矛盾に内容などなど。なんとか必死に修正を終えて提出した第二稿にも、少なくはなったもののそれでも大量に残る修正。これを繰り返し、多分第六稿くらいまでもつれこんだような覚えがあります。粘り強く付き合ってくれたHさんに感謝。
とまあこんな感じで提出(脱稿って言うんでしたっけ)にまでこぎつけました。本編書くよりも修正が本当につらかったです。以上、執筆にあたってしんどかったこと、苦労話でした。
迷惑かけた話
これを書くにあたって、僕に特大迷惑をかけられた方が二人います。先の鬼畜編集ことHさんと、サークルの部長です。そもそもの話、僕が自分から「書くやで~^^」って言ったのに遅々として筆が進まず、「ネタは絞り出したけど小説書けないッピ……」と苦しんでいたんです。そしたら、それを見かねたHさんがボランティアで面倒を見てくれることになった、というわけなんですね。
Hさんが来てくれた時点でもう締め切りがすぐそこに迫っていたのですが、Hさんが部長に交渉してくださって、締め切りを2週間ほど伸ばしてくれました。もうこの時点で、僕は二人に足を向けて寝られないわけですね。
それだけでも迷惑かけまくりなのに、さらにHさんはご自身も創作活動をしていてかなり忙しいはずなのに僕の原稿を見て改善案などを出してくれました。もう本当に頭が上がりません。
最初から最後まで原稿の面倒を見てくださったHさん、鬼畜編集とか言ってすみません。またどこかで頼らせてもらうかもしれません。その時はよろしくお願いします。
締め切りを大幅に遅れたのに許してくれた上、作品の出来を褒めてくれた部長さん、マジですみません。次からは締め切り厳守で頑張ります。(宣誓)
この場を借りて重ねてお礼申し上げます。どうせ二人は見てると思うので。
終わりに
長くなりましたが、僕の初小説の裏話は以上になります。
これから小説を書こうと考えている人がいれば、少しでも参考になれば幸いです。
これらの反省を踏まえて、現在二作目に着手しようとしているところです。
でもやっぱりネタに困ってます。ほんと創作って難しいね。まあそれを考えるのも一つの醍醐味みたいなところはあると思うのでね。
ではそんなところで。冒頭でも言った通り、次の記事は小説を公開しようかな、と考えてます。感想いただければ泣いて喜びます。
ほな。