見出し画像

見た目はスマート、中身は泥臭く。プロジェクトをリードするためのスキル5選。

できるならスマートに仕事を進めたいものです。
が、そんなに都合よく進められるものでもないと、今では思っています。

「あれだけ案件抱えてるのに、涼しい顔してる。どうなってるんだ…」

以前、プロジェクトで一緒に仕事をした先輩を見て感じたことです。

その人からは多くのことを学ばせてもらいましたが、一緒に仕事をする前と後で印象が変わりました。

計画を立て、スマートに周りを動かしながらプロジェクトを進めている。これが、仕事を進める前の印象。

ところがメンバーの見えないところで、「今後何をすべきか。今後起こり得るリスクは何か。」など、地道に、泥臭く、考えていた姿がありました。

今回は涼しい顔で(見えるように)、プロジェクトをリードするために必要なスキルを棚卸してみたので、そのお話です。

◆プロジェクトリードのサイクル(上流工程)

プロジェクトには必ずスケジュールがあります。仕事に期日はつきもの。
今回は要件定義など上流工程をイメージしながら書いています。

要件定義の打合せを始める前にするべきことを挙げると。
まずは全体スケジュールに沿って、要件定義の打合せスケジュールを設計します。打合せのことを、セッションと言ったりもしますね。

プロジェクトの期間にも寄りますが、私の場合は3~4か月の打合せスケジュールを設計することが多いです。

そして当日セッションでは、決めるべきことを意思決定をするために議論をしていく

当日セッションで意思決定をするための打合せを繰り返しながら、セッションスケジュールの微調整をしていく。私の考える要件定義のイメージはこんなところです。

どういったサイクルでプロジェクト運営をしているか、
頭にあるイメージをスライドに起こしてみました。

キャプチャ

・中長期の目線で、スケジュール構築や見直しをする。
・短期の目線で、当日セッションの組立を考え、事前にレビューをする。


中長期と短期の目線を入れ替えしながら、PDCAのサイクルを回している。そんな感覚を持っています。 

それぞれの目線で私が必要だと思うスキルを5つ挙げてみました。

①計画作成スキル

一番大事だと思うので、最初に計画作成スキルを挙げました。

皆さんは計画作成、得意でしょうか。ちなみに私は以前苦手でした。
計画立てるって結構面倒くさい作業だと思うんです。

先のことが分かってない状況で、物事を整理するのはストレスかかる作業ですから。

ただ、スムーズなプロジェクト運営をするには、計画作成は必須です。

修正はあるにせよ、誰が、いつ、何をやるか、を決めているからこそ、軌道修正ができるものだと思っています。

計画作成が苦手な人におススメしていることがあります。
まずWBSを作ってみましょう。良い訓練になります。

やってみたら分かりますが近道はありません。泥臭くやるものです。
以前書いた記事があるので、参考までにご紹介です。

②論点設定スキル

コンサルタントがクライアントにサービスを提供する際、重要な論点設定は上級コンサルタントが行っている。

前に読んだ本で紹介されていたことです。

論点とは、「解くべき問題のこと」を指します。
当日のセッションで議論すべきことは何か、と置き換えても良いですね。

プロジェクトは複数メンバーが関わるものです。プロジェクトをリードする立場にある人は、この論点設定ができるスキルは持っておきたい。と常々感じています。

間違った問題を解こうとしていたら、その分だけプロジェクトの遅延に繋がるからです。

確からしい論点設定ができることで、正解と思われる方向に向かっていくことができます。

③論点レビュースキル

論点設定はプロジェクトをリードする立場のする人が毎回行うわけでもないです。むしろ、各メンバーが論点設定できるのが理想だと思います。理想というか、健全というか。

各メンバーが正しい論点設定ができるようになると、チーム力が挙がりますからね。

リードする人は自分が毎回論点設定するよりも、メンバーが設定した論点が確からしいものかレビューをする。

論点レビューにシフトしていくほうが、長い目で見たら良いと思います。

④進捗管理スキル

任せたからには、相手を信頼して任せる。ただし、丸投げは違います。

定期的に進捗管理しておかないと、軌道修正するにしても大変なことになります。

進捗管理するための前提事項はなんでしょうか。はい。計画作成がされていることですね。

予定通りなのか、遅れているのか。ベースとなる計画があってはじめて判断できるものだと思います。

・自分の中で定期的に進捗確認するタイミングを決める。ルーティン化。
・メンバー含めて確認するチェックポイントを決めておく。


この辺りが進捗管理する上ではポイントになると思います。

⑤ファシリテーションスキル

・会議をリードする
・会議の参加者の意見を引き出す


ファシリテーションと聞いて、イメージすることではないでしょうか。この内容はいわゆる当日の会議の場におけるファシリテーションスキルにあたります。

実際のところ、ファシリテーションスキルは当日の会議で発揮するもの、というのは誤解があります。むしろ、事前準備が大事です。

・想定参加者や日程などを抑える。
・会議のゴールとアジェンダを設計する。
・会議の論点を設計する。

どうすれば、良い意思決定ができる会議になるのか。事前にどれだけ検討できるか。検討した分だけ、スムーズな意思決定ができると思います。

以前、関連する記事を書いたので、こちらも参考までに。

◆おわりに

自分の棚卸も兼ねて、プロジェクトをリードするスキル5選、というテーマでまとめました。

プロジェクトマネジメントに関心のある方で、こういったスキルも大事だよ!というのがあれば、ぜひ教えて頂ければと思います。

それではまた!

※プロジェクトマネジメント関連のまとめ記事はこちらから。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?