ヘナチョコ殿堂入りのAちゃんが、別人28号になった日 完結編
少し時間があきましたが、ヘナチョコ応援団シリーズその3。いよいよ完結です。
連載をはじめるきっかけになったヘナチョコ殿堂入りのAちゃんのこと。
この記事を読んで「何でも書いてください。楽しみにしています」と言ってくれたAちゃん。では遠慮なくとばかりに生贄としてみなさまに捧げると・・・
Aちゃんは、私が10年以上にわたってかかわってきた、ヘナチョコさんの中でも、5本の指に入る。
彼女のヘナチョコっぷりは、精神面だけでなく、そもそもの基礎体力による部分も大きいようだ。
講座の途中で座ってられなくて、寝ながら聴いてもらったこともある。
そういう事情で、日常生活では、できないことが加算されていく生き方になっていたようで、その結果、周囲からの「こんなこともできないの?」という冷たい視線によりさらにヘナチョコ度は加速・・、心身ともにパワーダウンのループが何年も続いていたんだと思う。
ありとあらゆるセラピーや、講座を受けて、すべてから匙を投げられたという・・
ある意味最強。筋金入り。まぎれもない、ヘナチョコ殿堂入りだ。
彼女が何の因果か自分の神話塾の門を叩いてくれて、はじめの二か月くらいは私も正直、無理かもと思った。
私のエゴはまぎれもなく「無理~」とジャッジした。
多分、いつもの調子で、ぶった斬ったら、その場でショック死しちゃう恐れありと判定。
私の中で責任とりたくない小役人的な恐れが反応なんですね、でもそれ。
嫌われたくない自分だってもちろん普通にいるんですけど・・、なんといっても隠れヘナチョコですし!
でも、いったん講座に入ったらブラックジャックたるもの執刀するしかない。
遠慮したら天が私のところに寄越してくださった意味がない。私のためにも、そして彼女のためにも。だから私はただ相手を信頼して導管に徹するしかない。
ちなみに私の導管も、10年以上導管修行をやってきたおかげで、以前に比べて進化してはいるようで・・、ある時期から自動制御機能が搭載され、必要に応じて勝手に開いたり閉じたりする。
一見強そうで何を言っても大丈夫そうな相手でも、実際に絶対に無理、という人には、我ながら不思議と何も言わない。
相手の潜在意識が、意識のプールを通して、私の潜在意識にストップをかけてくる。
魂が魂に拒否ってくる。それが無意識にわかるようになったんじゃないかな。
だから、そういう人があらわれると、不思議と私の口は止まる。そして別のアプローチに切り替わる。そして受け取れる器になった暁には、結局その人はぶった斬られる。優しくされ付け込まれて最後に結局食べられちゃうという・・怖い魔女のおばあさんには気を付けましょうねみなさん。
一方で、怖い魔女のおばあさんの思考が「こやつはまじ無理じゃ!」とジャッジした場合でも、口から勝手にぶった斬る言葉が出ていく時がある。しわがれ声で・・・。
そして、その場合遅かれ早かれ必ず、よきにはからわれる。
ある時期からそこに気づいたので、自分の導管が開いた(天からぶった斬れ!と言われた)時は、この人(私)血も涙もなくね?と思うようなセリフが口をついて出ても垂れ流す。
それが例えばAちゃんのケース。
ある日、我ながら人でなしと思うくらいにバッサリぶった斬った日があった。
さすがの私も夜道が怖く・・いや、Aちゃん無事帰れるかなと心配した、彼女の住まいは長野県、相当距離あるしねと。
その日、彼女と一緒に帰った同期生のS ちゃんから、後日「あの日抜け殻みたいなAちゃんを連れ帰るのはほんと大変でした!」とめっこり怒られた。
それは、約3年前のことで・・・・
そんなこんなで、今ではAちゃんは自分なりに毎日を楽しんで生きている。
虚弱体質だった彼女が、体を整えることに目覚め、早起きして散歩に出かけたり、
Aちゃんを介助し連れ帰ってくれたSちゃんがパーソナルトレーナーだったこともあり、彼女のボディワークのレッスンを受け、何十年ぶりかにプールで泳げたんです!という報告も舞い込んだ。
以前の彼女を知っている人は生まれ変わったとしか思えないくらいに、そして初めてあった人からは以前の状態が想像できないくらいに・・。
Aちゃん、と言いながら実名で顔を出すことすら喜んでしてくださったAちゃん、あ、まだAちゃん言うか・・。
人は変わる。本人がその気にさえなれば
たとえ、どんなにヘナチョコな時があっても。いや、ヘナチョコであっても。絶対に大丈夫なんだ。
で、すっかり忘れ去りつつある、私がこの投稿をしている理由は、自分の中にある疑問を書きながら解消することだったのだが、その疑問・・・ヘナチョコでも、前に進める人とそうでない人の違い・・・。そこについて
私なりにたどり着いた結論、
それは本人が自分を見捨てるか見捨てないか。
自分の顕在意識が親だとしたら潜在意識は子供。いわゆる内なる自分、インナーチャイルドと言われる意識・・感情・・感覚。
純粋で元気いっぱいで、伸びしろたっぷりで、その一方で繊細で未熟で、幼稚な子供のまんまの、その意識状態に対して、
過保護なバカ親でいるか、信頼し放任できる親であろうとするか、の違い。
自分という命をあきらめていないかどうか、
深い部分で信頼しているかどうか。
これは、できるできないじゃなくって、
信頼すると決めるかどうか。なんだと思う。
これまで信頼してなくても、これからすればいいだけ。
しようとすればいい。そこに希望が生まれる。
だからどんな人にも絶対に可能性がある。1秒前までできていなくても、これからしようとすればいい。すぐできなくてもいい。とにかくしようとしてみるだけでもいい。
そうやって、ご本人が自分をあきらめなかったら、天はもちろん見捨てない。当然私も見捨てない。なのでぶった斬る。
すると・・・その後の変容が一気に、さなぎが蝶になるごとく進む人もいれば、逆にしばしどん底に陥る人もいる。
いずれにせよ自分を見捨てない人であれば、いや、正確には自分を見捨てない選択ができたら、遅かれ早かれ猛烈な変容はやってくる。変容というか、本当の姿に戻るというか。
Aちゃんこと、あきちゃんがくれた感想の中にあった。
耳は痛いけれど胸は痛まない。
わたしにとって、必要な言葉だ!
という言葉に注目して欲しい。
自分をあきらめないとはどういうことか、が集約されている。
胸が痛む・・・という人は、きっと、自分を被害者に仕立て上げたいがゆえに、相手(この場合は私)に傷つけられたという解釈を選択する人。
この選択をしているうちは、誰が何をどう伝えても無理、人生は変わっていかない。本当の意味で自分を傷つけることができるのは自分だけなので・・・・。
今この瞬間から自分が自分の人生の主役でいよう、と選択したら、その人は絶対にそうなれる。
どんなに今がヘナチョコでもいい、メンヘラでも、なんでも。
過去が壮絶でも、差別されるような立場にあっても、そして、たとえ、犯罪をおかしたことがあったって、過去は過去としてこれから心をこめて自分を生きようと思えば、未来はいくらでも拓けるはずだから。
それが、自分が自分の命を見捨てないかということ。
過去をすべて赦し流すことに決められるか。
できるかできないかじゃなくていい、そう決めるだけでいい。
そこが決められたら、Aちゃんのように、耳は痛いことも、自分の胸を痛めずに済む。
もしも、この文章を読んでくださった方が、
今の自分が好きではなかったり、壮絶な過去に苦しんでいたり、
人生が好調でなかった、としても、
できることがひとつだけある。
これからは自分を見捨てない、と決めてみること。
そして、よかったら、Aちゃんのように、あなたの周囲にいる、耳は痛いけれど、自分に必要な言葉を言ってくれる人の言葉に真剣に耳を傾けてみてください。
そうしたらAちゃんのように、別人28号になれる。
A ちゃんだけじゃなく、この前回の記事にも書いたけれど、
私のところに来てくださる方の中には、一定数、心の病で苦しんだ経験のある方、壮絶な過去に苦しめられてきた方がいらっしゃる。
でもみなさん、それぞれが、力強く生きようとされている。
中には、その体験を乗り越えて・・・乗り越えてというよりも、その体験と共に生き、それを糧に事業を起こすような方も少なくない。
全てはカミサマからのギフトですからね。
でも・・・
「すべてのことに意味がある」
と心から思えるのは、その経験を昇華できてからだから・・・。
Aちゃん、ことあきちゃんは、「私のことを使ってくださいね、何を言ってもらってもかまわない」と言ってくださったと書いた。
そこに恐れがないのかあるのか、私にはわからないけれど、少なくとも、彼女が誰にどう思われるか、という恐怖心よりも、自分の経験が誰かの役に立てるならと心から思えているんだと思う。
彼女のヘナチョコっぷりこそが、未来の誰かを救う。そのために彼女はヘナチョコで生まれ、それゆえの辛い過去があったのだから。
それらも全て希望の光だったんですよね、実は。
たまたま・・9年前の今日、自分のFBにこんな投稿をしていた。
人生のすべてを無駄なものにしない、すべてを希望の光に変えていく、
それは自分を生きることをあきらめさえしなければ、誰にでもできる。
ヘナチョコちゃんとは、それを体現して生きるために生まれてきた人たち。
人々に希望の光をもたらすのに、最も泥臭くでも感動的な方法かもなと思っている。
そして、どうやら私は、そんなヘナチョコちゃんたちが最高に好きみたい。
ノーサイドゲームの最終回での大泉洋扮する君嶋隼人が
大嫌いだったはずのラグビーについて、
私はラグビーが大好きだ! 叫んでいたシーンをふと思い出し
彼と同じくらいのテンションで、言いたくなってしまった。
私は、ヘナチョコが大好きだ!
ヘナチョコ殿堂入りの、あきちゃん、そして、私もヘナチョコです!と、私にこっそり言ってきてくださった塾生のみなさま、正統派も隠れヘナチョコのみんな、ありがとうございます。
試合はまだまだ三回表でしたが、ヘナチョコ過ぎてコールド負けってことでヘナチョコ連載終わります。
お読みくださってありがとうございます。
追伸・・・
家事すら殆どできないくらい虚弱だったあきちゃんが、プールで泳げるくらいま元気になったのはSちゃんこと高戸静香さんのパーソナルエクササイズのおかげです。
私はそのプロセスを聞いていたことや、そのエクササイズの、自分で自分を健康にするという思想に共感したので、私もちょうど一年前に彼女のパーソナルレッスンを受けました。
もともと元気なこともあり劇的な変化はありませんが、この冬、WEBサイトのリニュアルでPCに向かいっぱなしだった時、まったく、ほんとに全く肩こりがなかったのは、彼女の教えてくれたストレッチを毎日やっていたおかげなので、彼女のエクササイズのWEBサイト紹介させてもらいますね。
彼女はたまたまその後私の起業塾に参加くださったので、画像の中に私が出て来たししていますが、私は普通にクライアントとして受けたので、やらせやさくらではありません。