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「スパイダーバース・スーツ」から開発者の愛を感じた話【Marvel's Spider-Man: Miles Morales】
映画『スパイダーマン:スパイダーバース』
先日、アニメ映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』を鑑賞しました。2018年公開の映画『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編に当たる同作は、黒いスーツを身にまとって戦うマイルス・モラレス(=スパイダーマン)を主人公とし、彼とスパイダーソサエティ(マイルスとは別次元のスパイディ達)との対立が描かれます。
オスカーに輝いた前作にも引けを取らない素晴らしい視覚表現や、若きヒーローとして運命を切り開こうともがくマイルスの姿に心を打たれ、あっという間の2時間20分でした。来年公開の続編『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』が今から待ちきれません。
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さて、鑑賞後の帰り道、私はあることを思い出しました。
“そういえば、マイルスのゲーム積んだままだったな…”
ゲーム『Marvel's Spider-Man: Miles Morales』
“マイルスのゲーム”とは、2020年のゲーム『Marvel's Spider-Man: Miles Morales』を指します。同作は、ゲーム『Marvel’s Spider-Man』のスピンオフで、PlayStation 5のローンチタイトルとして発売されたアクションゲームです。プレイヤーはマイルスを操作し、ニューヨークの街を縦横無尽に飛び回ります。
このゲームでは、ストーリーを進めていくと、新しいスーツが開放されていきます。
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これは“クラシック・スーツ“。マイルスといえばこのスーツでしょう。パッケージの写真にもなっています。
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すると、左隣になんだか見覚えのあるスーツを見つけました。
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これは“スパイダーバース・スーツ”。名前の通り、映画『スパイダーマン:スパイダーバース』に登場するスーツを模した特別なスキンです。
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また、スーツにはそれぞれ特殊効果が付与されており、スパイダーバース・スーツの取得により、特別なスーツ改造・バイザー改造をアンロックできます。これが本当にスゴい。
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これはスーツ改造の“バース・バイブ”。装備すると、周りのオブジェクトは滑らかなまま、マイルスだけフレームレートが下がります。つまり、コミック感を出すために、あえてコマ落ちさせているのです。
上:クラシック・スーツ(コマ落ちなし)
下:スパイダーバース・スーツ(コマ落ちあり)
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これはバイザー改造の“Bam! Pow! Wham!”。装備すると、戦闘の際の効果音が可視化されます。つまり、コミック同様に、オノマトペが画面に現れるのです。
上:クラシック・スーツ(オノマトペなし)
下:スパイダーバース・スーツ(オノマトペあり)
おわりに
私はこれらの追加要素に、開発者の『スパイダーマン:スパイダーバース』愛、『Marvel's Spider-Man: Miles Morales』愛、そして何より“マイルス・モラレス”愛を強く感じました。
映画に寄せたフレームレートや画面に現れるオノマトペは、私に映画『スパイダーマン:スパイダーバース』でのマイルスの活躍を想起させました。
今年10月発売の続編『Marvel’s Spider-Man 2』が、スパイダーマンへの愛に溢れた素晴らしいゲーム作品となることを願って、筆を置かせていただきます。