見出し画像

子育てで本当のいいとこどりをするために

我が家は3人の子どもがいる。

この5年ほどで男性育児休暇も一般的になり、とうとう旦那の職場でも育児休暇がとれるかもしれないという雰囲気ができたのは3人目出産時。

上2人が里帰り出産だったから、一緒に新生児育児ができると思うとわくわくした。

半年で申請して、粘って3ヶ月育児休暇をとってもらおうと思っていた私の野望は即打ち砕かれた。

育児休暇、2週間。

それは、上の子が二人いる我が家ではほぼ必要なだけの休みだ。

遠方にしか両親がいないことも粘りに粘って一ヶ月。残り2ヶ月は時短勤務とかなり譲歩しての取得となった。

とはいえ、ないよりあるほうがいい。

まず、産後病院入院中に上2人の育児全部担当をしてもらうことで、父レベルはググっとあがった。顔に疲れがすでにあった。

そして帰宅後はおむつ替えは全部担当、抱っこもしてもらい、授乳以外は積極的にかかわってもらった。

動き回る上の子を相手しながら、壊れそうな新生児を主体をもって育児する。

これは本当に、休暇ではなかった。二人でへとへとになりながら、少ないHPを削り合わないように譲り合い、なんとか新生児共に生き延びた。

ミルクがなくても夜中泣いたらすぐ抱っこをしてくれる存在がいるのは、涙がでそうなくらい嬉しかった。

命を生かすのは簡単ではない。なのに、休暇と軽く見られてしまう。

育児はなるほど確かに通り過ぎてしまう。

そして、ブラック企業での仕事がそうであるように、病む、命をたつくらいになるまで表面化する余力もでない。

命を産み出してなお、命を削らなければならないのが、母親だけなのはなぜか。

父親も、きちんと関わる時間をもってすれば同じ親になれる。

3人目の育児休暇を経て、旦那とはやっと対等になった気がした。

それまではどこか、おぜん立てしてやってもらう部分が多かった気がする。

育休から育業へ。

今、生まれている命に係わる親たちも、そういう意識の中で子どもに関わる時間を持ってほしい。

簡単なところだけ関わって「育児のいいとこどり」とよく思っていたけど、一緒にやってみて夫婦がもう一段階上のバディになれること、子どもに対してできることが増えること、愛着が増すこと、部下や同僚、先輩の出産時に理解者になれること……。

男性にとっても育児に関わることはメリットしかないはずだ。

#育休から育業へ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?