【レポート】11/23 オンライン・アートツアー
ノマドプロダクションで例年行っている交流会や芸術祭ツアー。昨今の状況で今年は開催が難しそうです。そこで、それに代わるオンライン・アートツアーと題したオンラインイベントを実施中。11/23(月・祝)に行った第2回の様子をお届けいたします。
今回は さいたま国際芸術祭2020(10/17〜11/15)、ヨコハマ・パラトリエンナーレ2020(コア会期 11/18〜11/24)、日比野克彦を保存する(11/2〜11/15)、トラNSれーショNS展(10/16〜3/7)、宮島達男 クロニクル 1995−2020(9/19~12/13)などの名前があがりました。
最初の話題は、さいたま国際芸術祭。ノマドプロダクションの橋本が実際に行き実際に撮影してきた写真を見ながら道中を振り返りつつ、公式Youtubeにて公開の各作品の映像を紹介。「オンラインアートさいたま」と題したプロジェクトの一貫で公開されている映像。実際の作品が展示されている様子や各作品のエッセンスが詰まった映像となっており会場に行かなくてもさいたま国際芸術祭を体験できるような試みとなっています。
次の話題は、ヨコハマ・パラトリエンナーレ2020です。コロナ渦の中でオンライン上での様々な試みが行われました。その中でも障害のある表現者と多分野のアーティストによる、読む展覧会「BOOK PROJECT そのうち届くラブレター」に話の焦点があたり、サイトを閲覧しながら作品の概要に触れていきます。提示された7人の作品に複数の表現者の方が個々の方法で応答し編まれていくというプロジェクト。サイトではPDFでブックのダウンロードも可能ですのでプロジェクトが気になる方は是非ご覧ください。
話題提供をノマドプロダクション 西田にバトンタッチし、日比野克彦を保存するの話へと話題は移ります。日比野克彦のアトリエがある渋谷のマンションが老朽化により建て替えとなり間も無く空間が失われることがきっかけで生まれた保存プロジェクト。多様なアートプロジェクトにも取り組む日比野克の活動を通して、作品や作家の活動をどのように保存するのか、について深め考える時間となりました。
会の最後には隈研吾氏の設計で話題の先日グランドオープンしたばかりの角川武蔵野ミュージアムの話も。参加者の中でも気になっている方がいらして、来場に参考になったという声も。
実際に行った方の生の声と写真に耳を傾けながら交流するという機会はあまりない時間かと思います。様々な視点から、鑑賞を深める機会になるのかもしれません。次回開催をお楽しみに。