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コロナ渦のいま、自分の街をもっと好きになるために

こんにちは!NoMaDoSのまりまりです。

7/9。東京の感染者数がついに過去最多の224人と出てしまいましたね・・
第二波への不安も大きくなる中、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

「電車での移動を避けるようになった」
「会社が基本、在宅勤務推奨になりました」

コロナの影響を受けて、生活のスタイルも変化してきていますよね。

この数ヶ月で、
自分の街で過ごす時間が増えた方、多いのではないでしょうか?

最初は通勤時間も節約できていいかも!と思っていたけれど、
少しずつ、この街の景色に飽きてきたなあ・・なんて。

でも、そんなのちょっとさみしい。
他の街にも出かけづらい今だからこそ、自分の街のこと見つめ直してみませんか?

いま、みんなが自分の街に対してどんな気持ちでいるのか?
まずは調べるところからはじめてみました。

データでわかる、コロナ渦における街の課題

まず、電通が6/30に発表した、第4回目の新型コロナウイルス日米定点生活者意識調査の結果を見ていきましょう。

生活者の感情の調査では、第一回〜第四回まで「ストレスを感じる」「時間を持て余している」項目に関してスコアが上がっているにもかかわらず、
第三回まで改善されていた「孤独」「悲観的」「周囲への怒りを感じる」「状況に圧倒されている」「無力感をおぼえる」については、第四回目でスコアが下がってしまっています。

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また、外出時に感じる危険性の調査からは、米国と比較しても、日本人は8割の人が外出時に危険を感じるということで、まだまだ外出への不安があることがわかります。

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また、株式会社クロス・マーケティングが発表した、「新型コロナウイルス生活影響度調査」元にした「コロナ渦で不安を感じる人と感じない人」の違いや「不安を高める要因」を明らかにし、不安軽減に向けた分析レポートには、以下が記載されています。

【コロナ渦で不安を感じている人と感じていない人の違い】として、不安を感じている人は、不安を感じていない人と比べて、新型コロナウイルス関連ニュースへの関心度が高く、チェックしているメディアの数が多いことが判明。特に、メディアの中でも「ワイドショーなどの情報番組」・「口コミ」への情報接触が高い傾向がみられた。

調査の結果をまとめました。

・まだまだ外出への不安を抱えている人が8割近くいる
・ストレスや時間の持て余しは改善されたものの、以前より悲観的になり、孤独を感じる人が増えている。状況に圧倒されている感覚や、周囲への怒りや無力感を感じている人も多い

・コロナへの関心度が高く、メディアを積極的にチェックしている人ほど不安を感じやすい

以上から、かなり周りの情報から心理的に影響を受けている人が多いことがわかります。

コロナの影響で、自分の住む街に対して受動的にならざるを得ない状況そのものに、不安や無力感を感じる人が多くなったと考えてもよいでしょう。

そもそも、今までの都市の遊び方は面白かったのか?

この記事内の「SNSによって動員された先は本当に豊かだったのか?」という言葉にハッとさせられました。

この10年の間は、誰もが街に出る必要があるのだとSNSで観客に動員をかけていたのだけど、果たして動員された先で人々は他者に出会えるのかというと、僕は原則的にできないのだと思う。SNSで動員された以上、そうして足を運んだ先ではかつて街を遊歩していた時のように、偶然目に入るものとか、たまたま出会う他者との交流は難しい。そこはそもそもフィルターバブルの影響下にある場所で、そこに足を運んでも他者と出会うことはなければ偶然目にするものも少ない。このコロナ禍で、2010年代的な「動員の革命」の弱点が改めて明確になったと思います。そしてこれからの都市空間を考えるならこの問題を避けては通れない。

SNSに感化されて足を運んだ先で、みんなが見るものは同じ。
そこには偶然の出会いや発見はない。

確かに、これは本当に豊かだったのでしょうか?

これからの重要なテーマになるであろう「シビックプライド」

街に対して受け身になってしまうが故の不安や無力感を多くの人が感じている今。
私たちは、コロナ時代の重要なテーマとして「シビックプライド(都市に対する市民の誇り)」があると考えています。

「シビックプライド(Civic Pride)」とは都市に対する市民の誇りを指す言葉です。日本語の「郷土愛」といった言葉と似ていますが、単に地域に対する愛着を示すだけではないところが違います。「シビック(市民の/都市の)」には権利と義務を持って活動する主体としての市民性という意味がある。自分自身が関わって地域を良くしていこうとする、ある種の当事者意識に基づく自負心、それがシビックプライドということです。

この記事にもあるように、シビックプライドでは、街への誇りを市民自身が関わって作っているという「当事者意識」が重要です。この当事者意識こそが、受け身になるがゆえの不安や無力感を解消すると考えられます。

また、株式会社クロス・マーケティングの分析レポートにも、「受動的ではなく、能動的な時間の使い方が、不安解消には効果的」とあります。

【コロナウイルスに不安を感じている人が前向きに過ごすための工夫】としては、”今までにない経済危機の経験を経て、投資の勉強をする”といった回答や、”家族とコロナ対策への意識統一をして絆を深めた” ”新たな商品開発のチャンスと捉えアイデアを練る ”など多様な回答がみられた。受動的ではなく、「能動的な」時間の使い方も、不安解消には効果的とみられる。

街に対して受動的になるが故に、不安や無力感を持つ人が増えてしまっている今。

誰かがSNSで街の魅力を教えてくれたり、作ってくれるのを待つのではなく、自分で魅力を見つけにいく。偶然の発見を楽しむ。
そういった体験がシビックプライドの醸成につながるのではないでしょうか。

ラップミュージックを通して、自分の住む街の魅力を発見しよう

HIP HOPには「レペゼン〇〇」といった使い方で、自分が所属している地域やグループを誇りに思い、そこを代表する気持ちを発信する文化があります。
レペゼンは英語の動詞“represent”に由来し、「◯◯を代表する」といった意味です。

このレペゼンの文化は、シビックプライドとも通ずるものがあります。

コロナの今だからこそ『レペゼン・自分の街』。
自分の街の魅力を見つけて、レペゼンしてほしい。

そこで、音楽で都市を拡張するプロジェクト『Over Rap Reality』では、
コロナ渦のいま、自分の街をもっと好きになってもらうために
ラップミュージックを使った新しい街での遊び方を提案します。

・自分の街の通りの魅力を再発見し、楽曲制作に参加する
・他の街の楽曲を聴くことで、誰かの街の風景を遠く離れた場所から体験する

Over Rap Realityについては、以下の記事をご覧ください。

都市に人々が集まることにリスクが生じ、価値観が変わりつつある今。
SNSの引力で一面的な都市の魅力に集まるのではなく、
まずは自分の街の通りから、偶然の出会いや隠れた魅力の発見を楽しむのが
これからの新しい楽しみ方の当たり前になっていくのではないでしょうか。

次回noteでは、実際にみなさんに楽曲を体験していただく予定です。

一緒に遊んでくれる人、この指止まれ

NoMaDoSでは、これからOver Rap Realityだけでなく様々なプロジェクトを通して、建築でオープンに遊んでいきます!

あなたがビビッとくるプロジェクトが生まれるかも?
noteやTwitterでぜひチェックしてくださいね。

また、NoMaDoSはいつでも一緒に遊んでくれる人を募集しています。
Over Rap Realityが気になった方、TwitterのDMお待ちしております!

それでは、次の更新をお楽しみに。

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