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小説

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夢のような時間のこと。
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#ボツネタ

弱さ

弱さ

 ある日のこと、喫茶店で朽木は友人の小川と話した。数カ月に一回会っては他愛のない話をする仲であった。朽木は少しばかり本を読んでいて、やや偏屈で議論好きだった。また彼は世間を軽薄なものとみなす、厭世家でもあった。そういう意識がありながら会社などでは大きいものに巻かれる意志薄弱な男であった。対する小川はあまり多くは語らない。なので朽木は彼女がどのような事を考えているのかをいまいち判じかねていた。それで

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