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ビットコインの「価値」を改めて学ぶ 【最悪ゼロ、最大は?】

  • BTCが75%も暴落してて不安

  • BTCを売りたいけどタイミングがわからない

  • BTCの今後の見通しを知りたい

私も含め、2020年以降にビットコインを購入した方の多くは、含み損を抱えて不安になっているのではないでしょうか?

その一方で、世界では1BTC以上持つウォレットの数が100万個を突破したというデータもあり、「ビットコインが購入しやすい」と判断している投資家も少なくないようです。

わたしも自作のビットコインの自動積立プログラムを利用して、ビットコインの定期購入を再開し始めることにしました。

購入再開にあたり、改めてビットコインの価値を再確認し、将来的な価格がどのくらいになるかを個人的に妄想してみました。

ChatGPTのMyGPTsで積立シュミレーションを作ってみました。
GPT Plusをご利用中の方はお試しあれ!

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1BTCを保有した100万人が夢見る「ビットコインの明るい未来」を少しでも理解し、暗い気分も解消し、心晴れやかにBTCの積立を継続したいと思います!

この記事では、2022年12月時点のビットコイン価格、17,000ドルを基準とし、10年後のビットコインの予想価格を予想してみます。

独断偏見による予想結果は、以下の通り!

最悪:ゼロ
最大:61倍【約1.45億円】

※あくまで価格の予想については、あくまで筆者の主観であり、保証されたものではありません。お取引の際は、ご自身の判断で行って下さい!

理由については、詳しく解説します。


ビットコインはなぜ生まれたのか?

2008年のリーマン・ショックでは、低所得者が職や家を失う中、彼らを相手に暴利のローンで大儲けをしていた銀行や証券会社は、米国政府の多額の公的資金により被害をまぬがれました。

ビットコインの生みの親であるサトシ・ナカモトは、この政府の対応に不信感を持ち、その1ヶ月後に「電子マネー」に関する論文を発表しました。

サトシの目的は、政府や銀行を介さずに、自分たちだけで価値を交換する手段を持つこと。つまり”自分たちの貨幣を作る”ことでした。

そして貨幣には、以下の3つの機能が必要です。

  1. 価値貯蔵:耐久性・希少性

  2. 決済手段:携帯性・検証性・代替性(質の差がない)

  3. 価値尺度:可分性(分割しやすい)

しかし、開発途中でサトシが姿を消したことで、残された開発者たちは2つの派閥に分裂してしまいました。

  1. 価値貯蔵派【BTC】ビットコイン

  2. 決済手段派【BCH】ビットコインキャッシュ

2017年8月にビットコインは分裂し、その後の時価総額は160倍差となりました。(2022年12月時点)

【BTC】$320B(約45兆円)
【BCH】$2B(約3,000億円)

この結果から貨幣の進化と同様に、第1段階として「価値貯蔵」を求めているユーザーが多いということがわかります。

ではビットコインは「価値貯蔵」手段として「未来永劫」価値を貯蔵できるのでしょうか?

BTCの価値が0になるリスク

残念ながら、ビットコインの価値が0になる可能性もない訳ではありません。

  1. 国家による規制

  2. 非経済的攻撃(51%攻撃)

  3. 致命的な欠陥の発見

それぞれ詳しく見てみましょう!

国家による規制

最も懸念されるのが「国家による規制」です。

ビットコインは、中央となる母体がないため、国が規制するのは困難とされていいます。

しかし、中国では既に「仮想通貨」関連のサービスを全面的に禁止しています。もし世界各国が一斉にビットコインを禁止した場合、その価値は限りなくゼロに近くなります。

とは言え、実際には共産主義以外の国家が政治権力だけでビットコインを完全に禁止するのは非常に困難です。

より現実的な可能性としては、永久保存されるビットコインの取引履歴の分析結果を利用し「過去に犯罪組織が利用したビットコインの国内利用を禁止」するといった規制が導入などが想定されます。

運悪く自身が保有するビットコインに「反社会的取引履歴」が混じっていた場合、日本円に交換ができなくなったり、交換レートが悪くなる可能性は小さくなさそうです。

それ以外にも、インド政府のように仮想通貨の取引に高い税金を貸すことで、利用を抑制させることも考えられます。

非経済的攻撃(51%攻撃)

次に懸念されるのが「非経済的攻撃」です。

ビットコインは、取引履歴をチェックするマイナーの多数決によって決まり51%以上が正しいと判断すれば、取引履歴を不正に改ざんすることができます。

しかし、そのためには莫大な投資(100億ドル以上)が必要な上に、不正が成功したとしても、それまで築いたビットコインの信用が失墜するため、価値は暴落してしまいます。

そのため、経済的合理性(お金儲け)が目的であれば「不正をする者はいないだろう」というのがサトシ・ナカモトが考えた説(ルール)です。

ところが、お金儲けが目的でない場合、この前提は崩壊します。
例えば、

ビットコインを法定通貨としたエルサルバドルが将来的に莫大な利益を得て、強大な国になってしまったとして、その権力を崩壊させるための攻撃(戦争)として、国家連合が結託して51%攻撃を仕掛ける。

とか

前澤さんを上回るような超次元資産家が「ビットコイン崩壊させてみたw」という"ネタ"のために51%攻撃を仕掛ける。

など、大喜利のお題的に、いろいろな可能性がありえます。

致命的な欠陥の発見

最後に懸念されるのが「ビットコイン自体の欠陥」の発見です。

世界中の天才たちが魅了され、日々、開発や研究が進められているビットコインですが、誰も気づいていない欠陥がないとも言い切れません。

ビットコインの強みでもある「携帯性」は、逆手に取れば”世界中のどこからでも盗み出せる”ということ。将来的に天才的なハッカーが現れ、その欠陥を悪意を持って攻撃をしかける可能性もあります。

しかし、ビットコインの欠陥を見つけた場合、攻撃をするよりもホワイトハッカーとして、名を挙げるほうがその後のメリットは大きいかもしれません。

出典|Electric Capital Developer Report (2021)

スマートコントラクトの機能を持たないビットコインは、付随するアプリ開発などがさほど盛んではない中、600名以上のエンジニアたちがサトシ・ナカモトの意志を継ぎ「自分たちの貨幣を守る」のために研究・開発が続けられています。


ここまで、ビットコインの価値が0になるリスクについて、様々な観点から可能性を考えてみました。

もしビットコインに100万円を投資して、それが0になってしまったら…

考えるだけでも恐ろしいですが、100万円投資損失は最大100万円です。
一方、値上がりする可能性は、どのくらいあるのでしょうか?

価値貯蔵の手段として利用される、様々な資産と比較しながら見ていきましょう!

BTCの価値が増える見込み

BTC価格37倍【ゴールドの代替】

まず、最も可能性の高いのは「ゴールド」の代替品となることです。

サトシ・ナカモト自身、コミュニティー内でのやり取りにおいて、ビットコインは、お金というよりも「ゴールドのような”商品”である」と発言しています。

もし仮に「ゴールド」の時価総額12兆ドルがすべてビットコインに置き換わった場合、BTCの時価総額は12倍となり、BTC価格は約8,750万円@枚になります。

もちろん現物資産としての金の価値は残るので、100%置き換わることはありえませんが、ゴールドの価値貯蔵の役割の半分を担うだけで、18.5倍の上昇が期待できる計算です。

2024年に承認されたビットコインETFに関して言えば、販売開始から2ヶ月ほどで、総運用額がゴールドETFの58%に達し、BTCは「デジタルゴールドである」という仮説の説得力をより高めました。

BTC価格22.5倍【準備通貨の代替】

次に「準備通貨(米ドル)」の代替品となった場合を考えてみましょう。

世界各国の中央銀行は、緊急時の為替介入債務返済に備えた準備通貨として、国外の通貨を一定量保有しています。

準備通貨のトップシェアである米ドルは全体の59%(2020年時点)を締めています。しかしこの数字は、25年前の71%から12%も低下しており、準備通貨は多様化が進んでいます。

もし仮に「準備通貨」の米ドルシェア分(59%)の時価総額7.2兆ドルがすべてビットコインに置き換わった場合、BTCの時価総額は22.5倍となり、BTC価格は約5,350万円@枚になります。

ロシアのウクライナ侵攻では、ロシアが米国バイデン大統領の指示により「SWIFTからの排除」という「金融核爆弾」とも比喩される強力な制裁が課された事により、特にアメリカと不仲の国々では、米ドル保有に対する警戒感を高めています。

他国の思惑によって価格が左右されにくいビットコインが「準備通貨」の分散先の対象として採用される日は、そう遠くないかも知れません。

すでにビットコインを法定通貨とし、準備通貨としてをビットコインを購入し、5,690枚を保有しています。

この数字は、単一のウォレットとして考えると、世界トップ25に入るレベルの量です。

そして、2024年現在、準備通貨として公式にビットコインを保有する国はエルサルバドルのみ。他にも採用したいと考える途上国は多々ありますが、既存の金融機関からの大きな抵抗もあり、ビットコインを導入する計画はかなり難航している模様です。


BTC価格125倍【現金の代替】

次に「現金」の代替品となった場合を考えてみましょう。

世界の現金の供給量(M1※)は、およそ40兆ドルと言われています。

※世の中に流通する現金+すぐに現金化可能な預金などを含めた総量

もし仮に「現金」の時価総額40兆ドルがすべてビットコインに置き換わった場合、BTCの時価総額は125倍となり、BTC価格は約2億9,750万円@枚になります。

とは言え、冒頭で解説した通リ、ビットコインは価値貯蔵に特化しており、決済手段としては後発の仮想通貨と比較しても劣っています

しかし、ビットコインの開発と並行して、ビットコインの性能を拡張するための技術「ライトニングネットワーク」の開発が進んでおり、実用化されれば少額&高速の決済が可能になります。

ライトニングネットワークの実用化の目処はまだ立っていませんが、その頃には今よりもビットコインの価格が安定しているはずなので、決済手段として、現金の一部の割合を担うことになるでしょう。

ビットコインの実用化の実験として、ビットコインの開発者であり、YouTube「ビットコイナー反省会」などで情報発信もする東さんの取り組みで、Lightning決済の実験も進んでいます。


結論-各分野1/3ずつ代替したら60倍!

さてこれまでにご紹介した様々なビットコインの用途。

もしもビットコインが、紹介した3つの分野の時価総額から1/3ずつシェアを奪えたとしたら、、、

(12+7.2+40)×1/3 ≒ 時価総額:19.5兆ドル(約60倍)
→ ビットコイン1枚あたり:1.45億円

最悪ゼロになる可能性は肝に銘じつつ、何年後になるかはわかりませんが、少なくとも60倍になるポテンシャルはあると信じ、無理のない範囲でビットコインを積み立てる決意を改めて固めました。

ビットコインの最小単位である1satoshiは、1億分の1枚。

もしビットコインが1枚1.45億円となった場合でも、1satoshi = 1.45円なので、日常的な買い物でも支障なく使うことができそうです。

ビットコインの本質的な「価値」とは?

世界のミリオネア(資産100万ドル以上)人口は、約5,600万人いるのに対し、ビットコイン1枚(1.7万ドル)以上持つウォレットの数は、まだ100万個しかありません。

それだけビットコインの価値を信じられる人は、まだまだ少数派

ビットコインは、通貨発行権を乱用して身内の利益を貪る政治家やその関係者たちに対抗する手段となりうる世界初の”自分たちの貨幣”です。

価格の上下だけでなく、何を信じたいか、どんな世界になって欲しいか?
あなた自身の思いを馳せて、資産のポートフォリオを組み立ててみて下さい!

ブロックチェーンという素晴らしい技術を世に広めてくれたサトシ・ナカモト氏には、改めて感謝したいと思います!

最後に宣伝です。

日本の取引所を利用し、ビットコイン(暗号資産)の積立購入を初心者でも簡単に自動化できるプログラム(1,500円)を作ってみました。

今からでもコツコツビットコインをつみたててみたい方は、ぜひご利用下さいませ。

かしこ

#私の学び直し

2023年7月追記

更に面白い話題があったので、ツイートを貼り付けておきます。

AIが自分の意志を持って自由に動き出したとき。
自分たちのお金に何を選ぶのか?というお話です。

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