#2 旅をするときに困ること
Nomad Universityへようこそ!
世界を旅するデジタルノマドのあきな(@beakinaself)です。
わたしは旅の途中で出会った世界中のデジタルノマドにインタビューして、彼らが旅の途中で遭遇した「とんでもない体験」や「おもしろい体験」などをお伺いしています。彼らの非日常体験はとってもおもしろいので、興味あるひとはぜひこの記事を読み進めてくださいね。
前回の記事では、ミラがどうしてデジタルノマドになったのかについて話していただきました。いまはデジタルノマドといえばオンラインでの仕事が当たり前ですが、当時はオンラインの仕事は詐欺だと疑うこともあったみたいですね。オンラインの仕事を始めてみようとチャレンジしたミラに、人事の仕事をするようになったきっかけを聞いてみました。
本インタビュー記事は、3回の連載でお届けしています
#1 ウクライナ出身のミラがデジタルノマドになったきっかけ
#2 旅をするときに困ること(今この記事を読んでいます)
#3 結婚しないと思っていたデジタルノマドが結婚した理由
この記事の目次は以下の通り。
1.20年前のリモートワークに対する認識
パーソナルアシスタントから人事の仕事に昇格して、どんどんキャリアを積んでいったということですが、オンラインでの仕事はどんな感じだったんですか?
私が働いていたのはウクライナで新しくビジネスを始めたアメリカの会社で、仕事自体は全体的にリモートになっていました。いまでは当たり前の働き方ですが、2000-2003年当時はリモートワークに対しての認識がほぼありませんでしたね。
部屋で仕事していると母から「ミラ、ちょっと買い物行ってきて」と言われたりします。「今仕事中よ」と言っても「パソコンをいじっているだけじゃない!」と納得してもらえませんでした。
当時はZoomなどのツールも十分になかったですよね。
そうですね。リモートワークでは主にSkypeを使っていました。
そしてオンラインで仕事をしているうちに「どこにいても働ける」ということに気づき、旅をするようになりました。
2.週末のイタリア旅行からノマド生活が始まった
それがミラが旅を始めるきっかけですね!
いつ頃から旅をするようになったんですか?
最初の1〜2年ははじめての仕事だったということもあり、全く旅をしていませんでした。気を緩めることができなかったんです。平日も週末も朝から夜までゾンビみたいに仕事をしていました。アメリカの会社だったのでアメリカ時間に合わせるために、定時がウクライナの時間で午後3時から夜の0時までだったんです。
ある時、同じ会社で旅好き仲間のマネージャーに「今度イタリア行かない?」と誘われて、週末にイタリアに行くことになりました。イタリアで少し仕事してすぐにウクライナに帰国する予定だったのですが、それが全ての旅の始まりでした。
それからいろいろな国に訪れ、月曜日だけマクドナルドでリモートワークをして週末は観光するという生活です。マックは夜中までやっていたので仕事の環境が整っていました。
3. どこで何をするかはすべて自分次第
イタリアの後はどこに行ったんですか?
前回のイタリアへの1週間の旅は大成功だったので、次はクロアチアで1ヶ月間滞在することにしたんです。友達と別々でホステルの部屋を予約しました。
ホステルは古い街のど真ん中だったので、朝はバスでクロアチアを探索し、その後狭い部屋に戻って仕事をしていました。
このときに自分は自由だということを実感しました。
どこにいても仕事はできるし、どこに行くか、どこに住むかも自分で決められると感じたんです。
4.旅をするときに気をつけていること
それは素晴らしいですね!
ウクライナにいるときアメリカとの時差が大変だったとおっしゃってましたが、いろんな国に行くときに時差とどう付き合っていたんでしょうか?
時差は毎回大変な課題でした。国を変える度に事前に時間差の計算をしなくてはなりません。でも、旅をしたいという気持ちが強かったので多少の苦労は問題ありませんでした。
新しい国に訪れるときはすぐに時差の確認して、疲れて眠くなってもとりあえず夜まで我慢して起きているようにしています。一度眠気に負けてしまうと体内時計を現地時間に合わせるのに苦労します。
また、インターネット接続の問題もあります。
2000年だとインターネット自体がそこまで良くなかったので、バックアップとして外付けのモデムを持っていきました。
現地SIMカードを購入し、モデムはバックアップとして使いながら仕事をできる場所を探していたのですが、あるときコーワーキングスペースという便利な場所があることを知ったんです。
さらには、交通手段を調べることも難しいと感じています。
私は運転免許を持っているのですが怖くて運転をしたことがないんです。なので、主に公共交通機関を使っているのですが、行きたい場所に行くのがとても難しかったです。いまはアプリで調べるとすぐに経路を教えてくれますが、当時はそういう便利なものはありません。
この数年間でノマドとしてリモートワークする人が増えていますが、自分で自由に働く時間や滞在先を決められる一方で、クライアントの国との時間やインターネット接続の問題なども出てきます。上手く調整することがノマド生活を続ける秘訣と言ってもいいでしょう。
そして、旅を続けるデジタルノマドの恋愛事情はどうなっているのか、気になる人も少なくないはず!次回ノマドをしながらパートナーと出会った話について聞いていきたいと思います!
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