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W炭水化物なのに、サラサラ濃旨っ!の職人技。
【今日の一麺】
煮込みうどん「七味屋」(金沢市福久町)
《おじや饂飩》
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富山は《モツ煮込み饂飩》の「糸庄」。
金沢は《おじや饂飩》の「七味屋」。
富山 vs 金沢。
冬の風物詩、鍋焼き対決。
モツ煮込み饂飩とおじや饂飩は、鍋焼きの両横綱である。
きっとここまでは、誰も異論が無いと思う。
しかしさらに《カレーうどん》を加えてしまうと、話がヤヤコシクなる。
高岡市の「吉宗」よりも下新町の蕎麦屋「くら」が旨いとか、長土塀「大黒屋」のカレー鍋焼きが絶品だとか、最近はカレー屋のつくる饂飩が頑張っているとか。。
そもそもカレーは辛味と香味と旨みに対して、最初から好みがはっきり割れてしまう。
うどん十番勝負。
行司役の悩みは尽きない。。
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話を本論に戻そう。
今日は金沢の鍋焼き横綱、「七味屋」名物《おじや饂飩》を頂いた。
文字通りW(ダブル)炭水化物なのだが、食べていてまったく飽きないし、胃にもたれない。
それは、饂飩とおじやを「別々の出汁」で仕込んでいるためだ。
店のメニューは全10品と決して多くはないが、割下はメニューに合わせ8種を使い分けていると云う。
そして実際、サラサラ食感で旨みの濃いおじやは別の鍋で作られている。
そして客席への提供時、仕上がったおじやは「もう一人の主役」として、鍋焼きの土鍋へ投入される。
饂飩と米飯の双方に対する店主の愛情。
満を持しての、このひと手間。
「横綱」である理由がここにある。