定休日、誘惑による一般ダメ大学生の陥落
金曜日は定休日だ。
だが、休みとかは関係なくいつも通り六時から三十分ごとにアラームをセットしている。やる気を出すにはまず早起きが肝心なのである。
しかし、結局今日は十二時頃に起きた。小刻みに鳴るアラーム軍はただ睡眠を阻害するだけに終わり、最終的にはすべてオフにされていた。無意識のうちにだ。
十二時に起きた俺はそこから休日を家で楽しんだ。
家で動画を見たり、家でゲームをしたり、家で音楽を聴いたりとなかなか有意義な休みだった。活字は一切目に触れていない。
そんないつものダメエピソードを記録しているうちに思い出したのだが、昨日の日記で何か重要な決定をしたような気がする。
本当に覚えてないのだが、確か昨日二回中間テストを受けて、その結果があまりにもあんまりだったから、このままだと将来的に必ず落第すると思い心を改めたような気がする。あんまり覚えていないんだが。
そんなことは今日の俺はつゆ知らず、既に七時間半の休憩を終わらせてきて、ふろに入る前に日記でも書いておくかのテンションだったのである。
解せぬ。(昨日の俺)
そんな重要な決定を今思い出せただけでも許してあげたい。(今日の俺)
とにかく、ふろに入ったら課題を消化していく。今日は十分誘惑に負けてきたから、そろそろ黒星をつけていこうと思う。それに、中間試験の失敗を挽回するために、期末試験に向けての勉強をしなければならない。時間はあまりないのだから。
俺は勉強は嫌いではない。(嘘のような本当の話)
ただ、課題が嫌い過ぎて積み重なり、勉強をする暇もないほど課題に追われるというループに入っているのだ。課題を勉強と思えない人間なのである。
嫌いでもやるのが真面目大学生への道の一歩である。
そう信じて俺は、主戦場に戻った。