暑さでやる気が蒸発し、身体が液状化(床でごろごろ)してしまった大学生
近所の公園で子供たちがはしゃぐ声が窓から通り抜けていく。
日差しにさらされ、室内といえども、蒸し暑い部屋の中心に男が一人、今日もノートパソコンをせっせと操作していた。
必死の形相で暑さを耐えている男の額には珠が出来ていた。たまに頬に垂れてきたのをうっとうしそうに拭って、これまたディスプレイに向き合った。
ノートパソコンの吐いた息、体感では三十度を優に超える室温、そして、男の課題消化に対する熱意が合わさり、男の周囲を覆うように熱のドームが覆っていた。
影がゆがみ、