運動不足を年々感じる大学生
今日は7時に起きた、アラームに完勝である。
ただ早起きしたわけではない。今日は対面授業があるから早起きなのである。
誘惑と争っている暇もなく、定時になったら家を出て、中々進まない足を義務感によって歩かされた。行きたいか行きたくないかではない。行かなきゃなのである。
電車とバスに揺られて、一時間半くらいかけて大学に行くのだが、これが引きこもり大学生にはつらい。単純に歩くのがつらいのもあるが、電車やバスと駅があまりにも嫌いなので、登校日は毎回憂鬱である。
何が嫌かというと、人目に付く状況が嫌なのである。授業を受ける時は後ろじゃないと落ち着かないし、道で人とすれ違う時はうつむいて顔を隠す。
何故か監視されている気がするから落ち着かないのだと思う。自意識過剰というやつか。いや違う。
おそらく俺の前世は忍者だろう。
人目が気になるのも納得だ。
さて、今日は大変な課題があるから早めに取り掛からなければいけない。実はこうして悠長に日記を書いている暇はないのである。
既に七割は終わらせているけれども、早く提出するに越したことはない。まあ、一週間前くらいから課題は出題されていたのだが。
誘惑は帰ってから襲ってきた。外にいた反動が出たのだろうか。夕食を食べたのも含まれるが、すでにゴロゴロして一時間半経つ。
今日の敵(誘惑)はスマートフォンだ。
携帯電話とも呼ぶ、手軽で使い勝手が良い代物で、娯楽の形態も多岐にわたる。
疲れている体に娯楽の波が押し寄せてくるのである。
一般ダメ大学生が誘惑に屈するのも仕方のないことよのぉ。
そんな舐めた考えを持っている俺の後ろ髪を、課題が引っ張る。このままではポニーテールにされる。
なので今すぐ心改めて、課題に専念するようにする。
与えられた使命を言われたとおりにこなす。
それが忍者の在り方なのだから。