悪魔の中間試験

　無力だった。
　今日は中間試験が二つあった。どちらも出来は良くない。まだ中ボスに挑むレベルでもなかったのだろう。

　最初の村で足踏みし過ぎていた。これからは心入れ替えて＿＿＿＿＿。

　2022/6/16六時頃……。
　見慣れた主戦場にて食い入るように液晶を見ている男がいた。
　現実をシャットアウトするみたいにイヤホンからは爆音で音楽が流れている。最近買ったばかりのマウスはすっかり手になじんで、朝から長時間稼働させているノートパソコンからは荒い息が漏れている。
　中ボス（中間試験）にぼこぼこにやられたはずの男だが、危機感は全く感じられなかった。

　これからはもっとまじめに生きようと、今まで何回も思い続けてきたことを今日、また改めて宣言させていただく。
　いつもと違う。俺はいつもより本気だ！
　↑ここまでがワンセットだ。

　とにかく将来的には落第が見えてきたのは本当なので、何か対策をしなければならない。

　今日は八時半に起きた。
　いつものように六時から三十分ごとにアラームをかけて予防線を張っていた。そして、久々に早寝（一時）するほど念入りに用意した。そうしなければならない理由があった。

　今日は朝九時半から定例会議があったのである。授業のことだ。
　一時間前に起きていられるあたり、高校生の頃よりも人間として成長している。

　さらに今日は中間試験もあったがそれの準備はしてはいたが、なあなあになっていた。また真面目大学生への道は遠ざかった。
　そして、終わってから考え方が変わった。さっき書いたとおりに。俺の習性とも言っていいが、常に謎の自信にあふれていて何をするにもまずなめてかかる習性がある。さっき自分が書いた文章を読んでそう思った。

　反省します。（前半茶番後半日記の謎の二段構え。）