まさかの三度寝!?遅刻ギリギリを攻める一般ダメ大学生の実態が明らかに!
2022/6/23(木曜日)曇り 蒸し暑くて溶ける。
今日は朝からオンライン戦場だ。
いつも通り、朝六時から三十分刻みでアラームをかけていた。
試合は九時半からだ、今日こそ早起きするべきである。俺はえらいので、一回目のアラーム(六時)で起きた。
二度寝した。
遅刻したのではと、勘違いされたら困るな。二回目も早く起きたのである。
二回目は七時に起きた。この時点で一つアラームをぶっちしていることが確定的に明らかだが、戦闘までまだ猶予があった。
「ふーん、まだこんな時間か」そう思って、三度寝した。
そして、寝坊する夢を見たのだ。
焦って飛び起きた。血が沸騰しているような感覚で、耳からドクドクと、太鼓をたたくような音がうるさい。
俺は起きてすぐにスマホを見た。
「よかった……まだ九時だ」
遅刻していなかった。
安心しきって、緊張の糸がほどけたように、また寝転がる_____。
…………。
「……..zzzzzZZZZZ」
ハッ! いかん!(迫真)
シャッターが落ちるみたいに、夢に落ちそうになったのを、すんでのところで起きられた。
中々肝が冷える。
今日の朝は、いつもより眠かった。
朝ごはんはカップラーメンの中で一番好きな、チリトマトである。
昨日、対面戦場でせっかく外に出たので、ご褒美にかっておいたのである。
そうして勝ち取ったチリトマトは、冷え切った肝を温めてくれた。
なるべく味わって食べたかったが、おいしくてすぐに無くなってしまった。
「はぁ……」
暖かいものを食べた後の特有のため息が出てしまう。
これは、おいしかったという意味でもあるのだが、もうなくなってしまったのか、という愁う意味でもあるのだ。
チリトマトをしっかり、頭から尻までおいしいところを全部しゃぶりつくして、容器まで食べ終えた俺は、オンライン戦場に向かった。
眠気を感じさせない、戦士の顔つきをしていたという。