2024/9/4 森を作るって簡単じゃないらしい。
今日からは日記を兼ねて、
ノマドシェフは1日、どんなことが起きたのか?
どんな人にあったのか?
などをリアルタイムで書いていこうと思います。
テスト的なので変わるかもですけど、お付き合いいただけると幸いです。
始まりは、幸せのおすそわけ構想と魚ラッシュ。
午前中はハートンツリー(僕の実家でレストラン)の掃除をやりながら、ふと。
幸せを共有すること(幸せのおすそわけ)はどのようにお店で起きるのかについて考えていました。
ちなみにハートンツリーは「幸せのおすそわけ」がテーマだったりします。
お店の掃除はスタッフだけではどうしても手が足りない(時間が足りない)現実があります。
でも、お店は綺麗に保ちたいし、お客様も望んでいるはず。
それを解決できる方法はお客様もスタッフも居心地のいい空間(幸せ)の共有であって、みんなで綺麗にしましょうみたいな文化があればいいのではないか?と思ったのです。
具体的には
幸せの布巾?(名前とかは適当です)がテーブルなり、窓枠などに置いてあって、それで気が向いた人は少し掃除をする。それが次の人の居心地の良さになって、幸せのおすそわけ?連鎖?みたいになっていくと最高だなと思ってました。
スタッフサイドはここは掃除したかったんだけど、出来なかったんですよね。素直にありがとうございます!!みたいに思える。
すごくいい流れができそう。
なんて掃除中に考えてました。
その後、知り合いの漁師さんからカツオが入ったから持って行くね!って連絡が来て、1本(3kgくらい)かなって勝手思っていたら、15kg来て。内心めっちゃ焦ってました。(めっちゃ来るやん!って)
嬉しいけども。
味はめっちゃ美味しい。すぐに試作ピザにして妻と食べました。
でも、この量どうしよ!!笑
皆さん食べに来てね。
その5分後に高校の同級生の食材ハンターがアメマスを卵と一緒に持ってきてくれて、海から川に入るアメマスの身はマジでうまいよねって話で盛り上がったりしてました。
(午前中に2人の魚を持ってくる人が来るお店ってどういうこと!ちなみにお店は丘の上にあります。海から40キロくらい離れてる場所)
今回のアメマスはちなみにエビやカニを食べているやつで臭みよりも旨みが強く、バターソテーに向いてる身質です。
午前中はそんな感じで魚をとにかく触る時間でした。
後半戦は15年前にウエディングしてくれたお客様の来店と鶴居村の西岡養蜂園の訪問。
15年前にウエディングしてくれたお客様が鎌倉の友達を連れてきてくれました。
このお店(実家)は今年で25周年。
のらりくらりとやってきましたが、本当に歴史ってすごいよね。
15年前って僕はまだ中学生。
その時のお客様が今になっても覚えていてくれて、その時のウエディングケーキの写真をポストカードにして持ってきてくれました。
ここで思うのが、ポストカードってめっちゃいい。ハートンツリー(僕の実家でレストラン)はポストカードを作ったことがなかったんですが、これが思い出になってすっごくいい。
なんか作りたいなって思いました。
ハートンツリーポストカードを買った人が誰かにプレゼントしたり、ハガキを出したりしたら、「幸せのおすそわけ」になるなーと思ったり。
ハガキとして送られた人(郵便局の押印があるもの)はそれをハートンツリーに見せるとお会計から5%割引きますよとかできたらなお、「幸せのおすそわけ」だなーと思いました。
長くお店をやっていると本当にこういう気付きがあっていいわー。
今日の本題というかメインイベントは
養蜂家への訪問。
鶴居村で17年くらい前から夏の期間養蜂家をやられている。
西岡養蜂園さん。
本拠地は熊本県で鶴居村には7〜9月くらいきて、やっている。
養蜂家ってさ何が仕事なの?
って思った時に、僕は蜂蜜を取る人って答えてたんだけど、
どうやら森を作ったり、生態系を維持したり人たちみたいです。
ミツバチは野菜の約8割くらいのタネを作ることを手伝っていて、蜜の出る木や花などを受粉させたりするために(ハチ達は蜜を取るためだけど)飛びまわっている。
蜂がいないと3年で人類が滅亡するっぽい。
なんか都市伝説みたいになっちゃいましたけど、これはあらかた間違いではないです。
しかも、西岡さんは代々養蜂家ではなくて、自分の代で初めて、蜂会のドン?の地位になったそう。
始める時は「熊本で養蜂家になれると思うなよ」って言われるところからのスタート。(いや、いきなり無理ゲーですやん)
でも、ハチの生態が好きでやりたい!って進んできた人で。
トマトを受粉させる唯一の蜂がオランダのマルハナバチでそれを普及させたすごい人。
ちなみに輸入しようとした時に、全養蜂家と対立関係になったらしいです。
(いや、だから壮絶な人生すぎる笑)
それでも、ハチが好きで、仕事にしたいと思ってやってきて今です。って凄すぎて笑いました。
これまでも、信用、感謝、挑戦を会社の指針にしてずっとやってきたそうです。
信用の大切さを露骨に感じた時は熊本地震があった時に、8,000万近くの赤字が出て、しかも蜂もいない。そんな時に助けてくれたのは、今までの後輩たちやお世話になった養蜂家の方たち。
西岡さんのポリシーでタダでもらってくださいと言った蜂を全て買わせてもらってまた一からやり直したそう。
(とんでもない頑固な方ですけど、尊敬しました)
5年で立て直す計画案を借金してでも3年で立て直すことにして、なんとか3年で全て元通りにした時にコロナが蔓延。
西岡さんが言っていたけど、立て直しに5年もかけていたら、もう一度何か大きな災害などが来る可能性がある。
本当に来たねコロナ。
でも、挑戦をやめない西岡さんはコロナ禍で熊本にハチミツの直売所を作ったりした。
それは功を奏し、軒並みダメだった百貨店のお客様が直売所に直接予約の電話をしてくれて、なんと顧客までゲットできた。
先見の明とはたぶん挑戦の中でしか起きないことで、やりたい!なってみたい!ことには貪欲に進んでいく推進力が必要なことを学びました。
そして、蜂が住める森を作る話。
森はただ木を植えればいいということではない。
まずは蜜のある木が必要。(人間は木材となる木を植えたがるけど)
そして、そればかりでもダメ。
何より、根付いている木を積極的に残していかなくてはならない。
地元の木ファーストで蜜のある木も入れて、生態系が豊かになるようにする。
僕にはそんな考え、今まで全然なかったので目から鱗の発見です。
「木を植えれば地球にいいよね」はあまりにも大雑把な考え方で、バランスが大切だし、その地域にあった木が必要で森にしていく。
そこに蜂が飛び、実のなるものが増え、昆虫が増え、動物たちがきて、川や海にまで影響を与えていく。
全ては循環とバランス。
今日は本当に勉強になることが多い1日でした。
日記初日から飛ばし過ぎで大丈夫かしら。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
服部大地はノマドシェフとして、
地域の魅力や無くなってほしくない文化や自然などを料理を通して伝える活動を行っています。
興味のある方はぜひ、noteのコメントお待ちしております。
#日記始めました
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#養蜂家
#ノマドシェフ
告知です。
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アナウンス①📣
1奥田シェフとの一夜限りのコラボディナー(10月24日開催)
場所 横浜市桜木町コレットマーレ7階
奥田シェフはアルケッチャーノ創設者で地産地消を先駆けのシェフです!(偉大なシェフとのコラボ楽しみです!)
アナウンス②📣
シェフレピさんさんとのコラボ第2弾in東京(10月25.26日開催)
イベント内容が変わります!
詳しくは分かり次第連絡します!
アナウンス③📣
【美しい村料理部】木曽町での1日レストラン開催。
(12月15日開催)
木曽町の面白い生産者や食材などを落とし込んだ。
総合芸術のディナー会を行います!
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丘の上のオーベルジュ ハートンツリー
ハートンツリーの暮らしやstay
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ハートンツリーのレストラン情報や料理
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ノマドシェフ服部大地
@hattori.daichi
ノマドシェフとは世界中をフィールドとして、
食材や生産者に向き合い、インスピレーションのままに料理する料理人。(だと思います笑)