
異分野の横のつながり:「都市と循環」
以前、以下の記事で触れたように、このところ、「分野を横断する横のつながり」が気になっています。
そんなとき、「都市と循環」というイベントが目に留まりました。
「循環」というひとつのキーワードを元に、様々な分野の識者たちが集う3日間のイベントです。
登壇者のバックグラウンドが多岐にわたっていて、まさに「異分野の横のつながり」が体現されています。これはおもしろそう。
今後進むべき方向のヒントも得られそうな予感がします。
また、3日目には、オンラインではありますが、元台湾デジタル担当大臣のオードリー・タンさんのキーノートスピーチもあるとのことです。
時間の制約もあるので、今回はとりあえず、3日目だけに出席することにしました。
ちなみに、3日間のタイムテーブルは以下のとおり。



イベント当日
私が出席する3日目のプログラムは、「出展者によるスピーチ」、「3日間のダイジェストセッション」、「オードリー・タンさんのスピーチ」です。


元は倉庫だったとのこと
講演が始まると人でひしめいていた

WOTA株式会社 代表の前田さんによる講演

人と水の関係性について。
現在の大規模な水インフラを「小さな」水インフラにしていく
水インフラの「製造業化」を目指しているとのこと
「小さい」というのはキーワードかも
「建築と循環」のダイジェストより

ここでも「タイニー」ハウスのお話
「死と循環」のダイジェストより

四住期(しじゅき)とは、古代インドの思想。
人生を「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」の4つの時期に分ける。
3つ目の「林住期」が人生の最高の期間とされる。
「林住期」:世俗を離れ、迷いが晴れ、自分らしく自由に、人間らしく生きる時期
まさしく50代はこの時期にあたりますね。

日本では「死はタブー」とされているが、他の文化では必ずしもそうではないとのこと
「死の質」については考えたことがなかったな。
「農と循環」のダイジェストより

半自動型自給自足キット
(アップデートする農園)
ここでもやはり「小規模化」がキーワード
「京都と循環」のダイジェストより

京都所在の量り売りのスーパー「斗々屋」で用いられている技術
最新のテクノロジーを用いて量り売りに伴う課題を解決している
やはり仕事柄、技術に関連することは気になります。
「流域と循環」のダイジェストより



オードリー・タンさんのスピーチ

また、迅速で柔軟な動きが日本とは異なるという点で、
台湾に興味を持ちました
特別ゲストとして、作家の原田マハさんも参加されていました。
「今は「R」(rennovationなど)の時代から「C」(circulationなど)の時代に変わりつつある」というフレーズが印象に残りました。
「R」の時代は、「変えていくこと・変わっていくこと」に重きを置いていたのが、「C」の時代である今は、「変わらないこと・変えないこと」に重きを置くようになってきている、とのことだそうです。なるほど。
展示会・飲食店ブース



真ん中の「進化思考」を買いました

野菜ゴロゴロでやさしいお味でした
かなり濃い・深い内容の議論が交わされていて、みなさんの熱量が伝わってきましたし、非常に勉強になりました。参加して良かったです!
ダイジェストだけでなくもっと深いお話を聞きたいので、次回は1日だけとは言わず、ぜひすべての日程に参加したいと思います。