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国民健康保険の上限がまたもや引き上げられるそうだ・・・
財源不足の問題は理解していますが、国民健康保険の所得に対する比率はすでにかなり高いものになっています。そしてここに来て、その上限がさらに引き上げられるようです。
上限が引き上げられるということは、上限に達していない人の保険料も近いうちに引き上げられる予感がします(だいたいいつもこのパターンなので)。
45歳あたりから病院に行く機会も増えて、私も健康保険にお世話になることも増えたので、ありがたいと感じる場面もあるとは言え・・・・
正直、これ以上はきついです(泣)。
ここまで来ると、働くモチベーションが下がる人が増えるのではないでしょうか。
特に、子どもがいなかったり、自分一人が食べていければ十分と考える人の場合、がむしゃらに働いて所得を上げても、その大半が税金と健康保険に消えるのであれば、「もう無理せずほどほどでいい」と考える人が増えるのは当たり前なのでは、と感じています。
その結果、社会を支える意識を持つ人が減り、国全体として損失につながる恐れがあるのではないかと危惧しています。
実際に、FIREを目指す人やすでに達成した人も多く見られます。こうした人たちの中には、働くことに疲れ、現状に疑問を抱いた結果、実行に移したという人も多くいるのではないでしょうか。
私の周りでも「働くのはもう十分だ」という声を耳にすることが増えています。
例えば、同世代の友人の一人は昨年、事業を畳みました。収益が悪かったわけではありませんが、それ以上に、過剰な負担に耐えかねたようです。
数年前までは「60歳までに事業を拡大し、新しい分野にも挑戦したい」と意気込んでいた彼女が、昨年再会した時には「もう疲れた」「取られるものが多すぎてやってられない」「資産もあるので、FIREして住民税非課税世帯を目指す」と言うようになっていました。
「独身で子どももいないし、自由に旅行でもしながら暮らすことにする」という言葉が特に印象的でした。
「独身」「子どもがいない」という条件に当てはまる人が多いのが、私たち団塊ジュニア世代です。
この世代は人口のボリュームゾーンに位置していますが、社会に出ると同時にバブルがはじけ、不況のまっただ中で社会に放り出された世代でもあります。
思い返してみると、私の周りでも大学卒業と同時に正社員の仕事に就けた人はまれで、どんなに優秀な人でもフリーターか派遣社員にならざるを得ない状況でした。
私自身も例外ではなく、当時正社員になることが叶わず、派遣社員からフリーランスになる道を選ばざるを得なかった一人です。
また、正社員になれたとしてもブラック企業でパワハラやセクハラに耐えて必死に生き延びてきた人も少なくありません。
こうした経験を経てきた世代に属する多くの人が「もう十分だ」と感じ、社会からの離脱を選んだとしても不思議ではないように思います。
今後ただでさえ人手不足でインフラの維持が難しくなると予想される中、この世代の人の多くが社会を支える役割から離れる影響は甚大です。
これらの人々に社会にとどまるモチベーションを維持してもらうためには、働き続けることが報われる環境が不可欠なのではないでしょうか。
そうでなければ、「これ以上がんばっても仕方がない」と考える人が増え続ける社会になってしまうでしょう。