2021年を振り返る。わたしの3大ニュースを眺めて気づいた「すべてはつながっていた」
2021年も終わり。ひさびさのnoteなので、振り返りnoteを書いてみようと思います。
いろんなことがあった1年ですが、ダイジェスト版としてニュースを3つに絞りました。
今年はどんな1年だったかを振り返ってみることで、来年をどんな年にしたいかを考えてみるのがねらいです。
1)4ヵ月間だけ二拠点生活してみた
今年の1月から4月までの4ヵ月間、いま住んでいる天草から60kmほど離れた宇土に住んでみました。
夫のみかん畑や加工場があるので天草を完全に離れることはできないけれど、仕事で熊本市内に行ったり、福岡や東京に行くことも増えそう、ということではじめた二拠点生活。
ところがその思惑は、はずれました。。
二拠点生活は大変だった
天草から宇土までは、60kmくらいの距離。車なら1時間なので、1日で十分移動できます。
しかし、私は少なくとも過去5年は自宅とその周辺で仕事をしてきました。
移動のない生活に慣れきっていたところに、往復2時間の移動時間が増えるのは、かなりのインパクトがあります。
しかも電車移動ではなく、車移動。もちろん運転中は手が離せません。
飛行機で移動するくらいの距離なら、ある期間は一方で過ごすみたいなこともできるのかもしれませんが、1日で移動できる距離にあるとかえって多くの時間を移動に費やしてしまいます。
やる前からわかっていたことですが、実際にやってみたことで、このことを実感しました。
詳しくはこちらの記事に書いています。
子どもの世界が広がった
そんな二拠点生活でしたが、よかったこともあります。それは子どもの世界観についてです。
天草で息子が通う小学校の全校生徒は180人あまり。一方、宇土の中心部にある小学校には800人超の子どもがいました。
ずっと天草にいれば、スクールバスでの通学、1学年1クラス、1クラス30人ほどという状態が「当たり前」だったわけです。
ところが宇土で1学年4クラス、5クラスある、歩いて通える距離にある学校に通ったことで子どものこれまでの「当たり前」は当たり前ではなくなりました。
問題は学校が1クラスかどうか、徒歩で通えるかどうかではありません。
それが何を意味するか、ということです。
人は知識として知っていても、自分が経験しなければ本当に理解することはできません。
自分の知らなかった世界がある、ということを身を持って知った経験は息子にとって大きな出来事だったと思います。
そして、彼の中には新しい目標が芽生えたようです。親が設定した目標ではなく、子ども自身が情報を得たり経験をしたりした中で生まれた目標には大きな価値があると思います。
「二拠点生活をしたらどうなるか?」4ヵ月間という短い期間でしたが、一度やってみたかったことができたのは、よい経験でした。
2)「学ぶ」のに適したタイミングについて考えた
2017年からライターをはじめ、5年目でようやくライターのための講座を受講しました。
ブックライターとして第一線で活躍されている上阪徹さんの「ブックライター塾」です。
学びは目的を明確にすることが大事
ブックライターとは、書くことが専門ではない経営者や著名人の代わりに本を書く仕事です。
インタビューを通じて、本人の考えや思いを引き出し、それが伝わるように文章を構成し、1冊の本に仕上げます。
同じライターという職種でも、実にさまざまなジャンルがあります。
5年目にしてようやく、どのジャンルのライティングが自分に向いているのか、そしてどのような方向性でやっていきたいのかが見えたタイミングで受けたこの講座。
私には、とても意味がありました。
私はライターの仕事をまったくの未経験からはじめ、実際のお仕事と読書を通じて積み上げてきたわけですが、それは言わば我流です。
第一線で活躍されている方が何を考え、どのように実際のお仕事をしているのか。
必要なことを聞きながら、相手が思わず話したくなるインタビューとはどのようなものか。
それを知りたくて受講したのでした。
満足しても、何がよかったかを整理する
この講座を受けて感じたのは、ブックライターには書く以上に、インタビュースキル、構成力、段取り力が求められるということです。
ブックライター塾で私が感じたよいところは3つあります。
毎回ボリュームたっぷりの課題があること
よいところはよい、悪いところは悪いとしっかり講評していただけたこと
同じ課題に対して、複数の講師から講評をいただけたこと
受講者に作業をさせるってすごく大事です。それから技術的な面だけでなく、考え方や一見ライティングに関係ない人生観のようなものも学ぶことができたのが、とてもよかった。
その甲斐あってか、受講中から新たなクライアントに出会う機会に恵まれ、受講後はこれまでにやったことのないお仕事をいただく機会も得ることができました。
年末には本を出版する知り合いのお手伝いをさせていただいたり、noteの読書コンテスト優秀賞を受賞した、とのお知らせもいただきました。
ブックライターの塾では、書くことに対する自信がついたのはもちろん、それ以上に「何がわからないかが”わかる”状態」になってから学ぶことの大切さを実感しました。
3)ちゃんと”コミュニケーション”を学ばないとヤバいことに気がついた
みかんファーマー嫁の私は、今年5月、地元の漁師夫婦と共同で販売会社を立ち上げました。
共同で会社を立ち上げて半年。
一番の課題は、話し合いをするのに必要な前提条件がそろっていないことだと私は思うようになりました。
人と何かをするときの本当の問題点
コミュニケーションの真の難しさは、言語ではありません。
言葉に対する解釈、つまり、その人の持っている背景、価値観にあります。
私と夫は二人とも、日常生活に車が必要ない地域で生まれ育ちました。
一方、漁師夫婦は生まれ育った地域とは異なる文化圏で暮らしたり、生活背景の違う人と関わったりした経験はありません。
私たちは、生活したことのある土地も、最終学歴も、経験したことのある仕事も違います。
夫も共同メンバーの一員なので、夫婦の間でも自然と仕事の話が増えていきます。
家の中でもさまざまな行き違いを感じるようになりました。
コロナで在宅時間が増えて家庭内の問題が増えた、といったニュースを目にしましたが、構造としては同じものがあると思います。
共有する時間やものが増えると、これまで見えなかった違いが目立つようになるということです。
日常会話や仲間との集まりなら、楽しさを一番にするべきでしょう。しかし、仕事となると話は別です。なぜなら、仕事とは本来、特定の目的を達成するためにするものだからです。
学校や職場でもコミュニケーションは大きなテーマになります。
ところが、天草の農漁村に来て地元の人と会社を立ち上げてみたことで、これまで街でしてきた私の経験は、とても同質性の高い集団での出来事に過ぎなかったと気づきました。
このままではまずい。と感じたので、10月くらいからコミュニケーションに関する本を読みまくり、講座を受講しました。それについてはこちらの記事に書いています。
コミュニケーション問題はハウツーでは解決しない
いろいろやってみて感じたのは、コミュニケーションの問題はノウハウの問題ではなく、考え方の問題である、ということでした。
イライラしたり、腹立たしく感じたりするのは、そもそも自分と他人の適切な線引ができていないからではないか。
価値観が違う人は自分とは合わない人、関係のない人。と切り捨てることは簡単です。
形のないコミュニケーションはとても厄介なもの。
正直いって、私もめんどくさい。やらなくていいなら、やらずに済ませたい。
でも、何かの目標に向かって人とやろうと思うなら避けて通ることはできません。
我慢したり、仕方がないとあきらめたり、やり過ごしたりすること以外の方法が必要です。
必要性を感じていながら、やらないことに何の意味があるでしょうか?(楽な方向に流れたがる自分に言っています。。)
わかりあえないことを前提に、どう進めていけばよいか。いまの私に足りないのは、そのための考え方と技術を学ぶことです。
そのために、まずは自分の考え方のクセ、認識の仕方に気づくところからはじめてみようと思いました。
でも、それは一方向の読書や講座では得られません。
そこで、12月からしばらくの間コーチをつけてみることにしました。どんな変化が訪れるのか、楽しみです。
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振り返ってみると、2021年は価値観とコミュニケーションについて考えて、実践した1年だったなと感じます。
二拠点生活も、ブックライターの塾で学んだことも、そして販売会社をつくったことも。
2021年は最後の月になってnoteから遠のいてしまいましたが、2022年は心機一転、定期更新をがんばります!!
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#地方移住・二拠点生活・デュアルライフ
横浜出身の私が、地方の田舎町で暮らしていくために考えて、やってみたあれこれをまとめています。新しい環境に飛び込んだチャレンジ精神あふれる人…
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