【ドラクエ8】広大な世界と絆のお話

ドラクエ8が出た時は高校生でした。
遥かにグラが良くなっている。UIも今風に合わせている。という驚きの連続で、従来のドラクエっぽくないけどコマンドバトルもちゃんと残して進化しているので全く抵抗もありませんでした。
何せキャラが一人ひとり立っているし、ストーリーも濃厚だったので…。

そんなドラクエ8の思い出話です。
PS2も3DSもしっかりやりました。ドラクエキャラにボイスがつくことに関しての抵抗はなかったので3DSのフルボイスは大喜びでした。

一貫して追う物語

ドラクエ8は最後の最後まで誰かを追った物語だったなと思うのです。
序盤は呪いをかけてきたドルマゲスを追い、その後は封印の杖を持って行方をくらませたゼシカやわんこを追い、そして最終的に杖の所持者になったマルチェロを追い、そして空に君臨したラスボスをレティスに乗って追う…。

常に誰かを見つけるために旅をしていた印象です。
ゲームの物語において、追いかけるという要素はごく当たり前のことではあるんですが、8の場合はそれが顕著に出ていたなと感じます。

ドラクエ1~3は待ち構える魔王のもとへ向かう、ドラクエ5は母を探す、ドラクエ7は石版を探す、ドラクエ9は果実を探す、ドラクエ11の序盤は逃げるという展開でしたが、8はとにかく追いかける!というストーリーでした。

ドルマゲスを倒してゴールだぁぁ!と思ったらゴールじゃない!杖に辿り着きたいのに既のところで逃げられる。そんな展開が続いていました。
この追った先のゴールが見えなくてワクワクしたのを覚えています。

トロデとミーティアがもとに戻るのもホント最後の最後だろうなぁというのも分かっていました。
でもミーティアが中盤で一時的に戻るのは思わなかったなぁ…。
可愛かったので早めにお目にかかれて嬉しかったけれど。

家族の絆が強いテーマ

ドラクエ8は追う物語ですが、同時に家族の絆がとても強い印象でもありました。
兄を殺されたゼシカが仇を討つために同行する、複雑な家庭事情で仲良くできなかったククールとマルチェロ、ずっと主人公の側にいてくれた祖父、呪いをかけられてもお互いを支えたトロデとミーティア、パパとの血の繋がりがないけれど確かな絆があったフォーグとユッケなどなど。

親子、兄弟含め様々な形を見せてくれたゲームだなと思います。
特に主人公の両親の話は胸が熱くなりますし、主人公の出自が分かった時の衝撃も大きかったです。(チャゴスのいとこだったなんて誰が思うか…)

ククールとマルチェロは敵対してしまったけれど最後の最後で和解し、3DSの追加エピソードで更に掘り下げてくれたので良かったですね。
ただマルチェロが味方になった時の心強さがすごくて、NPCにするのがもったいないくらい…。

そして最後、真エンディングで主人公は結婚します。3DSだとミーティアルートとゼシカルートがありますが…。
この最後の最後でも、夫婦になる=家族になるという新たな絆が誕生するんですよ。
両親がいなくて天涯孤独(後から祖父がいたことが分かったけど)だった主人公が家族を持ってハッピーエンドってとても素敵な展開ですよね。

ただ私はミーティアもゼシカも好きだったのでルートに悩みました…。

リアルになった世界とキャラクター

8になってグラフィックが綺麗になり、街も人もより立体的になりました。
特にキャラクターの顔がころころ動くようになり、感情表現もリアルです。

ドラクエ8が出るまでに、他のゲームで感情豊かなキャラが出てきたりしたので、やっとドラクエも追いついたな!って感じがしました。
フィールドもリアルで、オープンワールドじゃないんですけど、何処かオープンワールドな感じがしてワクワクしましたね。(当時はオープンワールドの概念がなかったですけど…)
フィールドの道から外れたところに隠れた宝箱があったり、スカウトモンスターがいたり…寄り道が楽しめるこれこそが冒険!と思いました。

色々と新しくなったドラクエ8は正に革命のようなものでした。
そしてよりリアルさが出てきた10や11に繋がっていくんですね。

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