酷評されるほど悪くはなかった
131作目
10月11日「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」
☆☆☆☆
世界に衝撃を与えたジョーカー続編
前作で、逮捕された続きから始まり、
暴力的・破壊的な描写は少なく、裁判の話ばかりで終わる。
日本公開の前から、海外では酷評されており、
「見る価値がない」とまで言われていたが如何に?と思いながら、
劇場へと足を運んだ。
結論としては、そんな酷評されるほど悪くはないと思った。
これはこれでいいのでは?という感想。
だいぶハードルが下がっていたからだと思うけどね。
なんというか、ダークナイトとかの卑劣で凶悪なジョーカーが、
好きで、しっかりとしたヴィランを期待していた人からすると、
これはありえない!!と、なってしまうんだろうね。
その気持ちもわからなくはない。
あとは、やはりミュージカル要素だよね。
これは確かに意味わからん。
必要ないと思うし、別世界というか、劇場みたいなところで、
歌って踊ったりと、脱獄した後の世界でやってんの?と思ったけど、
結局は、ディズニーのプリンセスみたいな、いきなり歌い出すと、
周りが別世界になるアレでしかなかった。
これは確かに拒否反応でてしまう人はいるよねって話。
ましてやDCみたいな暗いものでやられるとね。
個人的には、前作も含めて、格差がありすぎる
アメリカ社会へのアンチテーゼという立ち位置で、
作っているんだろうな・・・と思った。
というか、それ以外ないよなあとね。
ジョーカーを祭り上げる、ジョーカーと同じような境遇だったであろう、
ジョーカー予備軍みたいな人たちと同じように、
社会的な背景から、このような凶悪犯が生まれかねない
ということを表したいんだろうね。
なので、アーサーの心理描写を描きつつも、
あまり彼のことは伝わってこないとも感じた。
オチを見る限りもう続編はないだろうし、
監督も作りたくねえと言っているようだし、
これはこれでよかった!で終わりですね。
この後むしろ、ハーレークインことリーが、
どうなっていくかの方が面白そう。
なんか、1本作れそうな感じだったし。