ヘビーな人生と美しきデセール
38作目
2024年4月14日「パリ・ブレスト」を鑑賞
☆☆☆☆☆
天才パティシエが世界大会で優勝するまでの実話
天才の天才たる軌跡かと思いきや、
ヘビーな人生を送り、養護施設から世界一になるという
とんでもなく過酷なストーリーだった。
エンディングで現在31歳になったと言っていたが、
今年で33〜34歳ぐらいでしょ?
世界大会が2014年と表記されていたから、
才能ももちろんあるんだろうけど、
生活を変えたい渇望から来た実力と結果なんだろうね。
ヘビーな人生描写と対比するかのように
スイーツは洗練された美しいものばかりだった。
どうやら、主人公がこだわって細部まで監修したとのこと。
そして最後に対話しなければならなかったのは、
スイーツではなく、うまくいっていない親だったというのが、
実にフランスらしいなと感じた。
フランス映画のこういった、栄光をなぞる映画でも、
主人公の暗さの背景を入れたりするような、エッセンスは好きだ。
おしゃれでお高くとまっているのは好きではない。
そんで日本マジでここ数年スイーツ強いんだよな。